NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」シリーズの一つです。
DVDを購入して見ました。
先日本屋さんに行ったときに売り上げランキングをふと見たら、この木村さんの本がなんとベストセラー!
驚きました。
木村さんは農薬も肥料も使わないでおいしいリンゴを作る人です。
奇跡だと言われてます。
「リンゴ農家」ではなく「りんごお助け人」と呼んで欲しいと言ってます。
リンゴが喜ぶ環境を提供してじっと成長を見守るのみ。
きっかけは、夫婦の「農薬アレルギー」。
「無農薬農業」を本で知り、方向転換したけれど全くうまくいかない。
農薬・肥料を使わないと雑草が茂り放題、害虫が繁殖し放題。
リンゴの木は衰弱して瀕死状態。
起死回生のヒントは「土」にありました。
無農薬農業が失敗続きで途方に暮れ、死に場所を求めて岩木山を一人放浪しているときに、自然の中で実を結ぶ樹に目が止まりました。
「農薬を使わないのになぜ実がなるんだろう?」
夢中で木の根元の土を掘りました。
そこには柔らかい、命を育む土がありました。
リンゴ畑に農作業用の重機を入れると・・・土が硬くなり雑草が死ぬ、昆虫が死ぬ、生態系が死ぬ。
「土」を大切にするため、消毒もすべて手作業に替えました。
すると雑草が根を張り、土が軟らかくなり、生態系が復活して自然のバランスの中でリンゴの木が息を吹き返したのでした。
そして害虫がいれば、害虫を食べる益虫もいることに気づきました。
木村さんの仕事は「害虫と益虫のバランス」を注意深く見守り、崩れそうになると補正することに変わりました。
そこには「自然の中にムダなものはない」と慈しみの目で見守る木村さんがいます。
これって、そのまま「子育て」に通じますね。
子どもに適切な環境を与えて見守るのみ。
「何かあったら守ってやるから自由に命を謳歌しなさい」というスタンス。
「これをやっちゃダメ!」「勉強しなさい!」という子どもをコントロールしようとする言葉は、さしずめ「農薬」「化学肥料」に例えられるでしょうか。
過剰な干渉は生命力をつぶしかねません。
物事の真理って、共通しているんですね。
私は学生時代を青森県弘前市で過ごしました。
木村さんのリンゴ園がある場所です。
「津軽富士」と呼ばれる岩木山を毎日眺めて過ごしました。
リンゴは学生には高価な果物で自分で買った記憶がありません。
ひとつ100円もしますから。
でも、どこからともなく手に入りました。
それが家庭教師のバイト先であったり、友達の彼女のリンゴ農家からキズ物が流れてきたり。
リンゴ収穫のバイトをしたこともあります。
秋の津軽平野のおいしい空気を吸いながら、リンゴをもいで過ごす一日。
貴重な体験でした。
失敗してヘタが取れたモノは商品にならないので、服でゴシゴシ磨いて食べてしまいます。
程よい酸味と甘い蜜の詰まった「王林」はおいしかったなあ。
あれから25年が経ちました。
友人はリンゴ農家の彼女と結婚しました。
10年ほど前から彼女宅のリンゴをお歳暮に使うようになり、周囲に喜ばれています。
自宅にも購入し、届いた甘酸っぱい王林をかじると・・・あの学生時代の日々が蘇るのです。
年に一度の、私の密やかな楽しみ。
DVDを購入して見ました。
先日本屋さんに行ったときに売り上げランキングをふと見たら、この木村さんの本がなんとベストセラー!
驚きました。
木村さんは農薬も肥料も使わないでおいしいリンゴを作る人です。
奇跡だと言われてます。
「リンゴ農家」ではなく「りんごお助け人」と呼んで欲しいと言ってます。
リンゴが喜ぶ環境を提供してじっと成長を見守るのみ。
きっかけは、夫婦の「農薬アレルギー」。
「無農薬農業」を本で知り、方向転換したけれど全くうまくいかない。
農薬・肥料を使わないと雑草が茂り放題、害虫が繁殖し放題。
リンゴの木は衰弱して瀕死状態。
起死回生のヒントは「土」にありました。
無農薬農業が失敗続きで途方に暮れ、死に場所を求めて岩木山を一人放浪しているときに、自然の中で実を結ぶ樹に目が止まりました。
「農薬を使わないのになぜ実がなるんだろう?」
夢中で木の根元の土を掘りました。
そこには柔らかい、命を育む土がありました。
リンゴ畑に農作業用の重機を入れると・・・土が硬くなり雑草が死ぬ、昆虫が死ぬ、生態系が死ぬ。
「土」を大切にするため、消毒もすべて手作業に替えました。
すると雑草が根を張り、土が軟らかくなり、生態系が復活して自然のバランスの中でリンゴの木が息を吹き返したのでした。
そして害虫がいれば、害虫を食べる益虫もいることに気づきました。
木村さんの仕事は「害虫と益虫のバランス」を注意深く見守り、崩れそうになると補正することに変わりました。
そこには「自然の中にムダなものはない」と慈しみの目で見守る木村さんがいます。
これって、そのまま「子育て」に通じますね。
子どもに適切な環境を与えて見守るのみ。
「何かあったら守ってやるから自由に命を謳歌しなさい」というスタンス。
「これをやっちゃダメ!」「勉強しなさい!」という子どもをコントロールしようとする言葉は、さしずめ「農薬」「化学肥料」に例えられるでしょうか。
過剰な干渉は生命力をつぶしかねません。
物事の真理って、共通しているんですね。
私は学生時代を青森県弘前市で過ごしました。
木村さんのリンゴ園がある場所です。
「津軽富士」と呼ばれる岩木山を毎日眺めて過ごしました。
リンゴは学生には高価な果物で自分で買った記憶がありません。
ひとつ100円もしますから。
でも、どこからともなく手に入りました。
それが家庭教師のバイト先であったり、友達の彼女のリンゴ農家からキズ物が流れてきたり。
リンゴ収穫のバイトをしたこともあります。
秋の津軽平野のおいしい空気を吸いながら、リンゴをもいで過ごす一日。
貴重な体験でした。
失敗してヘタが取れたモノは商品にならないので、服でゴシゴシ磨いて食べてしまいます。
程よい酸味と甘い蜜の詰まった「王林」はおいしかったなあ。
あれから25年が経ちました。
友人はリンゴ農家の彼女と結婚しました。
10年ほど前から彼女宅のリンゴをお歳暮に使うようになり、周囲に喜ばれています。
自宅にも購入し、届いた甘酸っぱい王林をかじると・・・あの学生時代の日々が蘇るのです。
年に一度の、私の密やかな楽しみ。