お~カナダ! たてよこナナメ歩き

主にカナダ🇨🇦西海岸の生活話と少しアメリカ🇺🇸のことと音楽について

16歳の決断

2021-02-17 07:00:00 | 2021年の暮らし



16歳の息子がひとりで静かに強く決断をしていた。


息子が5歳のとき、オリンピックをテレビで見て、どうしてもあるスポーツがやりたいと言い出し、そしてこれまで続けてきた。
わたしはそれまで競技スポーツに縁がなかったからいろいろ手探りと試行錯誤だった。
ある年は仕方なくコーチの資格まで取った。
その後は、経験豊富なコーチにお願いできるように奔走した。
息子は強くなるために、チームのために、いろんなほかのことをあきらめた。
文字通りエネルギーと時間を費やした。
オリンピックなどの大きな大会があるたびに、それを見てがんばる気持ちを強くしてきた。


州の大会で優勝した。
金メダルを胸にかけている写真が新聞にも載った。
今後が嘱望された。
そしてそのタイミングで新型コロナのロックダウンに入ってすべてがキャンセルになった。


今季は競技を続行しようとするあらゆる方面の努力があったが、まず全国大会と世界大会が中止になり、地方大会開催を目指して小規模で続けようとしたが感染者が相次ぎ、さらなるロックダウン続行に伴い競技の場もほぼなくなった。


このスポーツは、競技中だけではなく、その運営や慣習のあり方から、感染リスクが比較的高い。
わたしは早い段階で将来有望な若きアスリートたちの選手生命を守るために、中途半端なことはせず、すべての競技は一年断念して、今季は個人のスキルと身体能力を上げる年にすべきなんじゃないかと思っていた。


しかし、チームスポーツであれば、さまざまな考えの人がいて、個人個人の安全意識は異なる。
U16やU18などの年齢制限もあるからのんびりしていられない事情もある。
親の中には「新型コロナなんか100年前のスペイン風邪に比べたらなんということはない」という人もいた。
アンチマスク、アンチワクチンを声高に言う人もいた。
「この若いチームは今最強で、何をやっても勝てるのに、安全のために大事を取るなんてとんでもない」という人も。
誰も練習していない今こそ練習して来季はぶっちぎりで勝つ!
さまざまな親やコーチの思惑、スポンサーの関係、プライド、メンツ、名誉欲。


予選から大きな大会への道筋が通っているときは、誰しもが大なり小なり無理をしてでも頑張ってやってきたものだけど、無理して頑張った先に何もないのに、新型コロナの感染リスクを冒してまで集まってミーティングや練習試合をしたりしようとするのはなぜだろう?

・・・わたしと息子はそういう共通認識だったけれど、わたしたち以外は違うようで「なぜほかのみんなと同じようにコミットしないのだ」と責めるようなメッセージが届いた。
息子がチームで一番強い選手だったので、抜けると補欠を入れても試合で勝てないらしい。
チームの立場からのいらだちはわかる。
でも。


そこでなんだかブツっと何かが切れた気がする。

これはもうやめるしかないのだとわかった。

でも、そこはわたしが言うことではない。
なぜなら一度やめると即ほかのだれかが入って、やめた人は戻れないチーム構成だから。


息子の最終決断を待った。


スポーツ以外でも、新型コロナのロックダウンで生活が一変して、今まで無理してでもやってきたことに大きな疑問がいっぱいつくようになった。
パンデミックが終息した後、新型コロナ以前の生活に戻るとは思えない。
わたしたちはこの期間にいろんなことに気づいてしまったから。
長時間かけて出勤したり出張したりしなくてもいい仕事があるとかいうこともその一例。

若い人たちの競技スポーツについてまわる大人たちのしがらみや裏での駆け引き。
足の引っ張り合いや悪口と憶測のオンパレード。
政治力がなく、嘘がつけなくておべんちゃらのために人に近づくことができないわたしにとって、修羅の渦巻く世界はきつかった。
でも、競技生活をサポートしていくうえで仕方なかった。
頑張る子どもたちをみんなで応援しよう、なんてシンプルな世界じゃ全然なかった。


しかし・・・
こうやって離れてみると、これから戻りたいと思える場所ではない。
ウイルスの脅威がなくて、なんの心配もなくただ強くなって勝つことだけを目指せばいいのなら、まだきつくても仕方ないと思えるかもしれない。
強くなって勝って結果を出し続ける。
競技の場で輝く息子を見るたびに、わたしが多少苦労してもサポートしていかなければ、と思えていたけれど。


今は健康が大事だと思う。
16歳の人生はまだまだこれからが長い。


もしこれから新型コロナが奇跡的に高速で収束に向かい、来季は正常に大会も運営され、息子が元いたチームが勝ち進んで世界大会に出るとかいうこともあり得ないではない。
それを見るときの息子の気持ちはわたしには推測すらできない。


人生のある時点で下した決断が正しかったのかどうか、その答えが出るのはだいぶ先のことが多い。

本来ならば続けていたかったスポーツを、自分のこれからの人生を守るためにあきらめ、これからは学業の方へ集中しようと決めた16歳の決断。
チームとコーチに伝えたそうだ。
返事はない。


あの時、考えて選んだ道は間違っていなかったと思えるような未来が訪れますように。
わたしにはそう祈ることしかできない。


あの強くてかっこよかった息子の競技を見ることはもうないのかと思うと寂しい気もちはあるけれど、ロックダウンに入る直前に大きな大会で優勝できたことは幸運だったし、あの姿、あのがんばりを忘れることはない。
これからまた前を向いて胸を張って歩いていけるように応援しようと思う。


スパっと決断した息子とは違って、まだちっとも落ち着かない自分の気持ちを確認するように書きました

塩の効き加減

2021-02-14 12:56:14 | 2021年の暮らし



予報通り雪が降り続いていますが、雪が降りだすと少し気温は上がるのがいつものことで、すこし寒さはゆるんだ気がします。



とはいえ、寒いのは寒い。
ここらへんではカナダとはいえ比較的温暖な西海岸なのと、ほかの国から移住した人も多いので、雪道の運転の仕方を知らない人が多くて、そのせいもあって冬タイヤ装着してない人もたくさんいて、わたし自身は雪道大丈夫なんですが、用事がない限りなるべく雪の日には運転しないようにしています。

自分がいかに気をつけて運転していても、巻き添えくったら逃げようがないこともありますから。
実際、自分の目を疑うような状況を何回も目撃しています。
(一例ですが、私の前を走っていたかなり高級なスポーツカーが凍結した上り坂でブレーキを踏んで、その後ずるずると滑って下がり始めたとき、なんと運転してた人と助手席の人が大慌てでドアを開けて外に出てきて、二人でドアの付け根を内側から持って支えようとし始めて! 車とその二人がずるずると下がった時には、わたしの車は間一髪で横に逃れられたんですが、まあほんとに恐ろしかったです)


さて。

昨日塩をまぶしてあったところがどうなってるか、雪が少し小降りになったときに見に行ってみました。
塩加減がよかったようで、ちゃんと効いてますね。







塩が撒いてなかったところはやっぱり違う。







自分の家の周りの、人が通るところは朝10時までに雪かきしなければいけないという条例があり、違反すると罰金です。まあ、各戸チェックしに来てるんじゃないとは思うんですが、ちゃんと雪かきしてなくてその結果万一問題が起きたら大変なことになると思います。

わたしが歩きに行った時は午後3時ごろですが、雪かきしてないところもところどころありました。




でも、こういうふうに、雪かきもしてないし、雪の積もったところに家から出た足跡も車庫の前の轍もついていなければ、うちは留守ですよ~と言ってるようなもんなので、空き巣に入られかねない。




なので、仕方ない時はご近所さんに歩道の雪かきを頼んだりするわけです。


しばらく雪は続きそうです。
ちゃんと歩いたり走ったりしてる人もたくさんいました。
月曜日は公休日なので学校も休みで、明日明後日も運転しなくていいので助かります




塩対応

2021-02-13 10:40:00 | 2021年の暮らし


旧暦元日です。
Chinese New Yearというと、韓国系とベトナム系方面から物言いがつきますので、Lunar New Yearということになっています。
日本人が西暦の元日を祝うことがあまり知られていなくて、おそらく同じアジア系というので一緒になっていて、この時期スーパーの広告などで日本料理のレシピが紹介されてたりします。
日本の食材、たとえば日本のメーカーのマヨネーズなどが特別な棚に並べられて割引されているのも見かけます。



今週から、歩きに行っていないとスマートフォンからやさしく励ましのメッセージが出るようにしまして、なんとかぼちぼち歩けるようになってきてます。
ちなみに、設定した目標を達成するとほめてくれます・・・
どんだけモチベーションが低いんだと思わないでもないですが、歩くことが目的なのでそれはそれでいいかな。
いつまで続くかわからないけど、今はこれでいいことにします
とりあえず自分にやさしく甘やかしてみます。


さて。

北極気団が下りてきて、毎日寒い!
零度以上にならない。
今日は外に出て風も吹いてるし鼻が取れるかと思うほど凍えました。

今晩から雪が降るということで、もうすでにあちこちに凍結防止の塩をまく対応済。
写真に写ってる白いものは雪や氷ではなくて塩。












ああああ、写真を見てるだけで寒くなってくる~

行ったり来たり

2021-02-07 16:31:10 | 2021年の暮らし

(これから徐々に日々冷え込んで雪も降るようです)



丘、というよりは、とても低い山の上の方に住んでいます。

雪も、ちょっと標高低いあたりよりずっとたくさん積もります。

近所を歩くと、坂道を上がったり下がったりになります。

家々も斜面に建っているので、場所によってはこんな階段が出現します。



去年のはじめにリハビリでスクワットのやり方を習ったときは、クリニックではやってた(やらされてた)けど家に帰ってまではやりませんでした。
その後ロックダウンに入って、リハビリが中断してしまったので仕方なく家で少しずつやりました。
そうしてしばらく続けた後、この階段を上ってみたら一気に駆け上がることができてビックリしました。

今日久しぶりにこの階段のところまで歩いていきました。

あの新鮮なヨロコビをすっかり忘れていたなぁ・・・。
筋トレでもなんでも、少しずつ続けてやれば成果が出るのに。
それが前向きな動機になって、好循環になるのに。

モチベーションが続かないとか言ってるの、なんだろう。
自分のためなのになぁ。
言い訳ばっかりしてて、なんだかなぁ。
歩きに行くのなんか、そんな難しいことでもないのに。



ソーシャルロックダウンの期限がきたけれど、今回は無期限延長するという州政府の発表がありました。
厳しい規制のおかげで感染者数は減っているけど、変異株が大きな懸念なので緩めることはできないと。

いつまで続くんだろう、こんな生活。
理屈はいやほどわかるけど、だけど、山ほど弱音を吐きたくなったよ・・・。



ひさしぶりに飛行機が飛んでいるのを見ました。
パンデミック以前はしょっちゅう我が家の上空を飛行機が飛んでいたのに、今ではほとんど見かけることがありません。

クリニックで若いセラピストさんが「来年日本に行きたいんだ~」って楽しそうに言ってたけど、ほんとに日本に行けるようになるのかなぁって心の中で思ってしまった・・・。

まあ、元気が出ないときに無理しても元気出ないし、ぼちぼちやるしかないかなぁ。



日本のハートを少しずつ

2021-02-04 06:14:44 | 2021年の暮らし



今日は朝から晴れています。
晴れると冷え込みます。
上空の冷たい空気が雲に遮られずに遠慮なく降りてくる冷却現象。
わたしは寒いのは平気です(暑いのは大の苦手です)。
晴れてくれるとうれしい!寒くても。



あまりうまく撮れていませんが、遠くの山は真っ白です。







実はいつも晴れた日には見えて、「うわぁ~!」と声が出てしまうほど美しくて見事に真っ白な高い山(Mount Baker, アメリカ・ワシントン州内)があるのですが、運転中にしかきれいに見えません。
写真に撮れないのがいつも残念!




ちょっと気が早いけれど、黄色い花が咲きだすと春が近いなと思います。

さて、
一番上の写真は、日本のお菓子の詰め合わせです。

去年のクリスマスプレゼントに、子どもたちが3か月分の「毎月日本のお菓子を詰め合わせで届ける」という定期購買サービスに加入してくれて、これが二回目の配達で届いた箱の中身です。
今回のテーマはバレンタインデーということでピンクでいっぱいですね。

一回目はこちら


いろんな日本の味を詰め合わせてあります。
アメリカのある人が、日本に行って日本各地ののお菓子が大好きになり、それを詰め合わせて届けるサービスを展開しようと思いついたのが始まりだそうです。
わたしが日本に帰れずにさびしいだろうということを思いやって、注文してくれたのです。
大事に少しずつ味わっていただいてます。
あと一回、届きます



やっとのことで一歩前進

2021-02-03 05:35:20 | 2021年の暮らし


ブログの中でぼやき続けること久しいですが、ついに雨の中歩きに行きました!

とはいえ、
役所に届ける郵便を出しに郵便業務を扱うドラッグストアまで行ったんですが・・・
でも歩くのは歩いた!

(結局役所からの折り返し電話はかかってこなかったので、かけなおして、折り返しリクエストをしないでそのまま1時間以上待ち続けてやっとつながった、というのがその後の顛末です。まずい事態は何とか切り抜けました

まだ花はどこにも咲いていなかったけど、あちこちで実がなっているので鳥たちがたくさんいました。
でも、人が近寄れる距離が決まっているようで、ちょっとでもそれ以上近づくと飛び立ってしまいます。
例によってスマホでありますし、夕方近かったのでシルエットだけ・・・



オレンジ色のおなかでした。

ご近所さんたちがおしゃべりするのも、ずいぶん距離をあけていました。
雨の中でも歩いたり走ったりする人たちがたくさんいて、みなさんえらいなあと思いながら帰りました。



新型コロナの変異株の感染例が相次いで出ており(とある高校でも出たようです)毎日ニュースで報じています。
なのに相変わらず学校でのマスク着用義務化は発表されていません・・・。
息子は昨日と今日は学期明けの休みでしたが、明日からはまた学校再開です。
中にフィルターが入れられる式の布マスクを先日作ったので、どれだけ効果がよくなるのかわからないですが、感染しませんようにという願いを込めてフィルターを入れて持たせています。
離れて住む二女にも作って、フィルターといっしょに今日届けにいこうと思ってます

あ、こちらは遅れて本日節分なので恵方巻を作ります!

小さな友達が見守ってくれる

2021-02-02 06:55:25 | 2021年の暮らし


昨日書いたように、今朝一番に役所に電話かけました。
自動メッセージで「現在の待ち時間は45分から1時間ほどです。こちらからかけなおした方がいい場合は1を押してください」と言われたので、1を押して待っているわけですが、すでに3時間ほど経っています
当方の電話番号はあちらのほうで自動で認識するのでわたしの入力間違いということはございません。
今日中にかかってくるかどうか
月曜だからと思いたいけれど、もうこういうカナダペースには慣れてしまった・・・

さて。

写真はタイマーです。
普通よりでかいサイズなのは、私が遠視だからです。
子どものころから視力表は一番下まではっきりくっきりですが、近くに焦点合わせるのがたいへん。
そして当たり前ですが「老眼」はひとよりもずっと早くきました

このタイマーはわたしの小さな友達。
毎日近くで見守ってくれています。

2019年の春、運転中に車をぶつけられて肩をケガしたのでリハビリしてきましたが、冬になってかかりつけ医の先生が、ケガのせいでわたしのメンタルに不調が出ているのを見つけてくれました。
日々忙しすぎて走り続けてきた、というよりも、暴走に近い人生でしたので、ケガした後も自分の世話をきちんとせずに突っ走ってしまったせいで自分では気づきませんでした。
薬をすすめられましたが、合わなかったようでひどい副作用が出て中断。
その後のことを決めようというときになって新型コロナ禍のロックダウンに突入。
ケガのリハビリも中断。
痛みがコントロールできなくなったうえに、そのころはリモート診療もなかったので途方に暮れました。
ロックダウンのプレッシャーも大きく、目の前にシャッターが下りて真っ暗になったようでした。

かかりつけ医の先生が保険会社の人と交渉してくれたようで、作業療法士さんが連絡をくれました。
でもその当時、作業療法士さんからの電話に出る元気もなくなってしまっていました。
何度も留守電を聞いてもかけなおすことができずにいました。
お医者さんと保険会社からカウンセリングを受けるように言われましたが、新型コロナ禍で精神的な問題を抱える人が多くなって、メンタル治療の需要が高まっているのでカウンセラーを見つけるのがとても大変でした。
一か月くらい経ってからやっと作業療法士さんとも話を始めました。ぜんぶリモートです。
ケガのせいでのメンタル不調とはいえ、さまざまな影響が出て、また今まで生きてきた中でのいろいろなことがつながって出てくるのです。
パソコンの画面に映ったカウンセラーさん、作業療法士さんと話をしながら、わけのわからないまま涙があふれてきました。
自分でも驚くばかりでした。

不自由で閉ざされた生活の中、このお二人と定期的にリモートでも心の中の深いお話ができたことはこの上ない幸運だったと思います。
去年の5月から始まって、もう診療は終わりに近くなってるかもしれません。
これがなかったらわたしはどうなっていただろうかなんて想像もしたくないです。

損傷した筋肉はもとに戻らないということなので、その代わりに周りの筋肉を鍛えていかなければいけません。
長期戦を覚悟しないといけないやつですね。
でも、ロックダウン中はどうしても家にいるし、セラピストさんに会わないのでつい忘れたりとか、痛みもありますし、意欲が低下したりで、難しいところです。
肩のケガなので、仕事や作業をして長時間じっとしているとしばらくして痛みがきます。
そうすると首に来て、頭が痛くなって、睡眠の質が落ちて、メンタルが・・・という悪循環が始まります。
いったん悪くなるとまたもとに戻すまでがとてもたいへん・・・。
そうならないためにどうするか?

何かがうまくいかないとき、作業療法士さんはわたしに「どうしたら改善できると思う?」と聞くのです。
いつも自分で考えて答えを出さないといけません。
そしていろいろやってみて出た答えがタイマーを使うことです。
初めはスマホのタイマーでもいいかなと思ったんですが、電話を持ってアプリを開いてタイマーをつけて、と、そこまでかかるので忘れるのです。
だから、大きなタイマーを買いました。
目の前にいつもあります。
忘れません

机に座ったら30分、45分などと時間を設定して、時間が来たら大きな音でアラームが鳴るので、やってることを一旦停止してストレッチか軽い筋トレをします。

いままでは、仕事量で区切りをつけていたので、やろうと決めた仕事量が終わるまでやめませんでした。
いまは時間。
強制停止
いい感じです。

わたしが勢いに任せて暴走しないように見守ってくれる小さな友達です。

いまは作業療法士さんに「どうやったらサボらず歩きに行くことができるか考えて」と宿題を出されております
答えは見つかるのか~

動いているもの動かないもの

2021-02-01 06:28:28 | 2021年の暮らし


2020年9月の高校の新学年開始のとき、オンラインで校長先生の質疑応答があって、これから学校のスポーツ、クラブ活動やボランティア活動がどういう風にできるか、できないか、など漠然とした話はあったけれど、やっぱり個別に違ってくるし、新型コロナの感染拡大の規模によっても違ってくるし、はっきりとはわからなかったのです。

こちらでは日本のような高校受験も大学受験も公立ならば基本的にはありません。
特別なコースであれば個別に申請や試験がありますが、高校は住んでいる地区によってどこの高校に行くか決まり、越境でほかの学校に行く場合は申請。優先順位や空き状況によって決まります。
大学に入るにはオンラインで書類や経歴・成績・エッセイなどを提出して申請します。
アメリカの大学は個別に違いますがSATという共通試験などを受ける必要がある場合が多いです(現状は新型コロナ感染拡大の影響などでSAT不要という学校もあります)
ですが進学希望者が受験する大学に入学試験を受けに行くことはないです。
(一部、進学希望者の住んでいる地域に住んでいる卒業生が面接する大学もあります)
だから、多少学校によって成績の出方が違って不公平になることが多いです。
それで申請の時に提出する内容がより大事になってきます。
何をアピールするか!という。
学業だけでなく、スポーツ、リーダーシップ、ボランティア活動などで優れたオールラウンダーが求められるからです。

そして、ボランティア活動やいろいろな活動をすることは職探しにも生きてきます。
きっと今後の人生にぜんぶ役に立ちます。

ほんで、上のドーナツとそれが何の関係があるの?

援助が必要な子どもたちのためにボランティアをやっている学校のグループが、新型コロナ禍で通常の活動ができないので、募金(ファンドレイジング)のためにドーナツを売って、買ってくれた人のところに届けているんです。
いまの難しい状況でもできるように知恵を出して活動しているんですね。
(もちろん進学の申請書類のためだけにこういう活動をしているわけではないですよ)

すばらしい!!

しかし!

12個・・・

家中にあま~~~~~~~い香りが漂っています。

あああどうしろと。

減量しようかと思っているわたしのところへ、12個の・・・🍩

ただでさえ歩きに行くモチベーションが出ないとブログでぼやいているわたしのところへ
動かないといけないのはわたし


新型コロナ禍のロックダウンが始まってから、スピードの違いはあれどさまざまなことが変化しています。
人に会わずにすむように、社会のシステムが動いています。
で、ついていけてないとえらい目に遭います。

わたしのリハビリはほとんどがオンラインで行われ、セラピストさんの中には一回も実際に会ったことがない人たちがいます。
息子が始めたボランティア活動は面接も運営もすべてオンラインです。チームスポーツのオフシーズントレーニングもリモートでした。
二女は大学院をいったん休学して別の大学に転職しましたが、面接もオンライン、一度も雇い主にも上司・同僚にも会わないまま在宅で仕事をしています。
長女の勤務先(これも大学)はオフィスそのものを閉鎖して、働く人すべて在宅リモート。あれだけ出張していたのに、すべてなくなりました。それでも仕事は成り立っている。

州政府から出る新型コロナ禍の補助金の手続きするホームページ見ていたら、さらにいくつかの業務を役所に出向かなくてもできるようにするということで、手続きの説明がかいてありました。
ふむふむ。ここらへんまではまあまあ。
コロナ禍を機に何事も一層のデジタル化が進んでいるようで、きのう久しぶりにお上からのお達しが来るアカウントにログインしたら、しばらく前に大事なお知らせが来ていたのを発見。知らなかった!『ひえええええ』と声が出ました。これは本当にまずい。ずっと郵便でお知らせが来ていたことなので、デジタルで届いているとはつゆ知らず。ついていけていません。メールでもお知らせ来てたんだろうか。メールも100%ではない気がしますが・・・。

周りの世界が動いているのに動かないわたしという・・・あせってしまいました
明日、月曜日の朝一でお知らせ発行元に電話しなければ うまくいきますように!

旬の話題・・・

2021-01-31 06:38:00 | 2021年の暮らし


かにのシーズン突入。
Dungeness Crab、調べたら日本語ではアメリカイチョウガニというそうです。
今年も季節は巡っているのですね・・・あまり実感がないだけで。
蒸しておいしくいただきました! 身が詰まっていて食べ応えありました。
日本の海の幸が恋しいわたしには、ひとときの安らぎです

さて。

運転中にニュース専門ラジオを聞いていると、インターネットの巨大チャットグループのやりとりがいくつかの株価の暴騰につながっていてどうこう・・・という話と、去年の末から始まっている新型コロナのワクチン接種計画がさまざまな理由からどんどん遅れていること、そのふたつを繰り返し流しております。
株価の問題はこれからも各方面からの思惑がらみで尾を引きそうです。

ワクチン製造の遅れもあるし、ワクチン製造国が輸出を制限し始めたとか、届くはずのものが届かないとか、一回分のワクチンの量を規定より多く接種してしまっていたとか・・・お隣の国では現場の混乱で接種対象者以外に接種してしまっていたとかもありました。
あらかじめ設定されている一回目と二回目の接種間隔が守れないし、二回とも同じ種類のワクチンが接種できるかどうかも定かではなくなっているし、こうなってくると先行き不安や不公平感から文句がたくさん出ているようですし、現場の方々の苦労をお察しします。

初めは多くの人から「ワクチンどんなものかわからないし接種したいかどうか決めかねるなぁ」などと、余裕のあるコメントなど出ていたのですけど、実際に接種が始まってみると、誰しもこの完全ロックダウンとその後のソーシャルロックダウンが続いて、社会的にも個人的にもつらい時期をすごして、近い将来も不透明な今、変異株も恐ろしいし「ワクチンを早くきちんと接種してくれ」という方向になっているような気がします。

先日はある富裕層の夫婦が法律を破って、さらに嘘をついて僻地の小さな集落に行って予防接種を受けてきたといって罰せられました。
僻地の小さい集落は医療事情が悪いため、感染拡大防止で優先接種になっているということを利用したのです。
でも、都市部の人間が小さな集落に行くというのは、ウイルスをそこへ持ち込むかもしれないので規制があるんです。
(こちらの僻地というのは日本人のわたしから見るとまったくスケールが違うものです・・・)
また、フロリダ州などに別荘を持つカナダ人(「渡り鳥」と呼ばれています)が多数、別荘地に飛んでワクチン接種を受けているということで、現地の住民から抗議の声が出ているとの話も・・・。
「わたしら別荘を持っていて税金も払っているのだからワクチン接種の権利がある!」と言ってみても、接種の順番待ちをしている現地の人から見れば「なんでカナダ人がやってきて先に接種してるのだ!」となるのは仕方ない気がします。

これはほんの一部ですが、ワクチン関係のニュースはいろいろな角度で盛りだくさんです。

うちの州は屋内の公共スペースでのマスク義務化がとても遅かったのです。
それでも義務化した後はお店の人たちはずいぶんと楽になった(お客さんに「マスクをつけて」と頼むが拒否されるという難儀がなくなった)と言っていました。
でも、学校ではまだ、廊下や出入り口などの場所以外はマスク着用義務化していません。
州政府の定例記者会見で、何回も繰り返し記者から学校でのマスク着用を義務化に関する質問が出ても「マスクをつけられない事情のある人に対して配慮が必要だ」とか、「できる人はやっている」とか、「みんなで思いやりを」とか、「学校では感染拡大があまり見られない」とか答えているし、記者の方もリモートでの質問なのでさらに掘り下げて追及することができないので(質問が終わるとつないでいた回線を切られてしまうので)、いつになっても核心に迫れないでいる気がします。

今朝のニュースでは、州の教師団体が政府に学校でのマスク着用義務化への圧力をかけていくと言っていました。
もう辛抱ならんというところでしょう。
先週、ある高校で、担任の先生が新型コロナ感染した結果、クラス全体が自宅隔離となったというニュースを伝えていました。問題は、クラスの生徒たちは全員マスクを着用していたそうですが、ずっと教壇でしゃべっている教師がマスク着用を拒否していたとかで・・・。
高校の普通の授業だったらおそらく生徒よりも先生の方がしゃべる量が多いはずなのになぁ。
学校の方でも、州政府で義務化してくれないと、マスク着用は「要請」でしかないので徹底することができないそうです。

これから海外からカナダに入国する人たちは、陰性証明を持参して、さらに到着後指定のホテルに3泊自費で泊まり、入国後の検査もあり、さらに2週間の自己隔離期間中に監視(訪問確認)されるとかで、総費用は2,000カナダドル(本日のレートで¥163,800)程必要になるそうです・・・。
ウイルス変異株への警戒で、今までの厳しい水際対策から一段と具体的に厳しくなっています。
アメリカ入国者にもより厳しい規制が始まります。
そうすると、今度は航空会社のほうから「飛行機内で感染拡大する危険性は低い」と言って、「フライト(特に国内)を利用する人を減らすような動きをするのはやめてくれ」みたいな訴えが出ています。

それぞれの立場から、いろんな意見が出る。
何もかも完全にうまくできる方法というのはないのでしょうが・・・。
難しいですね。

春の訪れとともに奇跡のようにウイルスが減っていく!というようなことにならないでしょうか




スマートフォンで撮った画像の行方問題

2021-01-30 05:14:33 | 2021年の暮らし

(オレゴン州ポートランド・アムトラック車窓から)

新型コロナ禍ロックダウン中に何か楽しみを見つけようと、2019年の8月に行ったサンディエゴの話を書き始めて、写真などを見返しながら振り返ってきていたんですが、撮ったはずの写真が見当たらない・・・。

わたしはカメラを持って行かなかったので、写真はすべてスマートフォン(iPhone)で撮っていました。

好奇心の赴くまま、普段から記録代わりに写真をたくさん撮ります。
2020年3月に日常生活がストップするまで、日々時間的にも気持ち的にも余裕のない忙しい生き方をしていたので、しょっちゅうどこかに行っても行ったきりでほぼ写真を見返すことはなく、必要がなければそのまま放置でした(反省)。

今回、いろいろと思い出しながら、自分のiPhoneや利用しているクラウドサービスの画像を見返していると、どうも「絶対あそこで撮った!」と思う写真がないのです。
ぼんやりしていて、撮ったような気がしているだけかな?と思ったのですが、それが結構な数になるのです。

旅行の思い出や記録を放置しているのが悪いのですが・・・でも・・・。
どうもすっきりしません。
どこへ行ったのでしょう?あの時撮った写真???
どこにもない!となるとつらい

スマートフォンって定期的にアップデートとかなんだかありますし、電話に残る画像だけでは不安なので有料のクラウドサービスを二つ使ってきたのですが、どちらにも残っていません。
これは捜査継続ですかね・・・

もうひとつ・・・今困っていること。

これから写真を整理したり、フィルムカメラ時代の写真をデジタル化したとして、それを残す最良の方法はなんでしょうか?
子ども達の写真など、何枚あるのかわからないくらいたくさんあります。
以前はCDやDVDのディスクに焼いていたのです。
最近はハードディスクドライブに保存してきました。
でも、CDやDVDはそのうち使われなくなりそうですし、ハードディスクも壊れたら終わりです。
ごく一部を除き、写真に焼いて残すというのは違うような気がしています。
クラウドサービスに残す、というのがよく言われている方法なんですが、今回のように、クラウドに残るはずの写真がないというのは不安ですし、料金もずっと払い続けるのが前提ですし・・・未知の世界のような気がしています。
作業療法士さん「シェアしたい人(例えば子ども達)に送っちゃって、そちらで保存してもらうのがいいわよ」と冗談半分に言ってましたけど。

完璧な方法などはないのかもしれませんが、どうしたらいいのか知りたいです



以前のように、フィルムカメラで写真を撮っていたときは、その場ではちゃんと撮れたのかどうかの保証もなかったわけですが、フィルムがほぼ無限に使えるわけでもないですし、現像にも料金がかかりましたから、写真の数も今みたいにデジタルで無数に撮るのと違います。
写真になってきたものを見たときの感慨なども格別でした・・・。
今や撮れた写真はすぐにどんなものか見られます。
あとは管理を上手にするというのが大事かな。
どちらにも違った良さがあり、難しさもあり、でしょうか。