CYCLINGFAN!!

自転車をこよなく愛し、自分の脚と熱いハートで幾つになっても、可能な限り、どこまでも走り続けます~♪

cannondaleのSuperXがフルモデルチェンジ

2025-02-12 09:31:06 | ロードバイク
 以前憧れたcannondaleが誇るグラベルレーシングバイクSuperX(スーパーエックス)がフルモデルチェンジを果たしました。且つてはシクロクロス用でCAAD10似のアルミフレームモデルもあり、一度は購入を考えたバイクです。その後、グラベルロードのTopstoneが発売されたので、そちらを購入したのですが、ホリゾンタルの美しいフレームだったことを良く覚えています。

 そのSuperXがSupersix EVOとTopstoneに続きLAB71モデルを発売します。Supersix EVOのようにHi-ModやSd-Modのモデルは無く、LAB71の下位モデルはSuperX Carbonという表記なっています。おそらく、他のモデル同様フレーム形状は全く同じでフレーム素材のカーボンの種類が異なるはずです。
 ハイエンドシクロクロスバイクとして2011年に生を受けたSuperXは、モデルチェンジを繰り返しながらファクトリーチームの選手たちの走りをサポートしています。2021年夏にはグラベルムーブメントの拡大に伴い、ロードモデルのSupersix EVOをベースにしたグラベル/シクロクロス兼用モデルSupersix EVO SEに大変化を遂げ、サスペンションを装備を前提に走る楽しさを求めたTopstone(トップストーン)と対をなすレーシングモデルとして、キャノンデールグラベルラインナップの双璧を成してきたのです。

 Supersix EVO SEのフレームは第3世代でしたが、今回発表されたSuperXは本格的な風洞実験を経た第4世代なのです。デルタコラムやエアロ形状のチューブ等第4世代のSupersix EVOの技術も取り入れているのです。加えて、美しいホリゾンタルのトップチューブ、驚くほど薄いシートチューブ、微妙に湾曲したチェーンステーは非常に美しいバイクに仕上がっていると感じます。CannondaleはSAVEステイが有名でしたが、衝撃吸収を担う新たなシステムが構築されているようです。

 リアはUDH対応でSRAMのコンポも搭載可能になっています。国内販売モデルはGRXの12速がアセンブルされるようです。唯一難点を挙げるとすれば、シートポストが専用設計で、ドロッパーシートポストが取り付けできないことくらいでしょう。タイヤクリアランスもフロントは51mm、リアは48mmと余裕は十分です。

 日本国内では3つの完成車とLAB71グレードのフレームセット、合計4バリエーションで販売が行われる予定です。最上位はLAB71 SuperXでコンポはSRAM RED XPLR AXS、リザーブの40|44 GRホイール(ハブはDTスイスの370)、ハンドルは一体型のSystemBar R-Oneで価格は1,980,000円です。セカンドグレードはSuperX 2でコンポはGRX 825の Di2、リザーブの40|44 GRホイール(ハブはDTスイスの370)、ハンドルはヴィジョン Trimax Aero Alloyで価格は1,030,000円、下位グレードのSuperX 3は機械式GRXにDTスイス G1800(ハブはDTスイスの370)ホイール、ハンドルはキャノンデール C2で価格は630,000円となっています。
 



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2025UCIワールドランキング第5週

2025-02-11 13:03:21 | プロ・ツール
 2025年のワールドツアーが開幕して5週間が経過しました。UAEチーム・エミュレーツは世界ランク1位をキープしていますが、2位のレッドブル・ボーラ・ハンスグローエとはわずか400ポイント差です。昨年の同時期は2位のスーダル・クイックステップに700ポイント以上の差を付けていたことを考えると、いささか不満が残ります。

 今季、レッドブルへ移籍したフィン・フィッシャーブラックがツアー・ダウンアンダーで総合2位という結果を残しているので、UAEとしてはフィッシャーブラックとマルク・ヒルシの移籍はマイナス要因でしょう。一方でイネオスから獲得したジョナサン・ナルバエスがそのツアー・ダウンアンダーの勝者でもあるので、プラスマイナスでややマイナスといったところでしょうか?

 若手のアントニオ・モルガドやヤン・クリステンが勝利していますが、ベテラン選手たちがなかなか勝ち切れていないという印象です。アウルーラツアーではマイカの落車がありトップ10に誰も入れず、ブエルタ・ア・ラ・コミュニタット・バレンシアナでは得意なはずのチームTTで敗れ、エースのアルメイダは総合2位でレースを終えています。チームTTでもう少しタイム差を抑えられていたらアルメイダの総合優勝は確実でした。チームTTでUAEが負けるシーンを初めて観たので、今季のUAEは大丈夫なのだろうかと感じているのです。

 勿論、怪物ポガチャルがいるので彼の成績だけでもワールドランクは維持できるとは思いますが、個人的には今年は年間85勝というチーム最多記録の更新もあると期待していただけに残念な気持ちです。現在進行形のツアー・オブ・オマーンの第3ステージでもアダム・イエーツが1秒に泣いているのです。

 現在3位はツアー・ダウンアンダーで総合2位を獲得しているチーム・モビスター、4位は今年ワールドチーム残留が係るXDS Astana Team(旧アスタナ・カザクスタン)です。特にアスタナは今季から膨大なチャイナマネーが入り、選手の強化が進んでいるようです。一方、昨年のこの時期は2位だったクイックステップはレムコ・エヴェプールの故障で大きく出遅れることになってしまいました。ファンデルプールやファンアールトといったシクロクロス選手がいるアルペシンやヴィスマは来月になれば順位を上げてくるはずです。

1-UAE Team Emirates        1.493 (+360)
2-Red Bull-BORA-hansgrohe 1.093 (+473)
3-Movistar Team 1.076 (+507)
4-XDS Astana Team 972 (+627)
5-Team Jayco-AlUla 953 (+392)
6-Team Picnic PostNL 630 (+250)
7-Lidl-Trek 494 (+171)
8-Cofidis 480 (+324)
9-Uno-X Mobility 473
10-INEOS Grenadiers 412 (+197)
 



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UAEツアーのメンバー決定

2025-02-11 09:24:23 | プロ・ツール
 2月17日から始まるUAEツアーに出場するUAEチーム・エミュレーツのメンバーが発表されています。勿論、エースはタディ・ポガチャルですが、アシストはミッケル・ビョーグ、フアン・モラノ、ドメン・ノヴァク、ジェイ・ヴァインに加え、今季から加入したフロリアン・フェルミールスとルネ・ヘレホーツの名前があります。

 フロリアン・フェルミールスはロット・ディスティニーから移籍して来た選手ですが、グラベル世界選手権でファンデルプールの2位という成績を残しているのです。ルネ・ヘレホーツは26歳のベルギー人選手で個人タイムトライアルが得意で、昨年はZLMツアーで総合優勝しています。ベルギー選手権個人タイムトライアルでエヴェネプールの3位に入ったこともある選手なのです。

 今季のUAEチーム・エミュレーツは移籍選手と若手の活躍が目立っているので、この2人の移籍組には大いに期待しています。昨日のツアー・オブ・オマーンでステージ2位に終わったアダム・イエーツ等はグランツールに向けてスロースタートしているようなので、ポガチャルにかかる期待は大きくなってくると思っています。

 注目は新型エアロロードのY1Rsをポガチャルが使うのかということです。女子チームは全員が登りゴール以外はY1Rsを全員が使っていたので、風の強いドバイではY1Rsのメリットは大きいと思っているのですが…
 



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UAEチームADQがUAEツアー女子で勝利

2025-02-10 11:10:43 | プロ・ツール
 3年ぶり2度目となるUAEツアー女子の女王に、イタリアのエリサ・ロンゴ・ボルギーニが見事な返り咲きを見せました。前日のジェベル・ハフィート登りでの並外れた走りの後の最終ステージはチームの助けを借りてレースをコントロールし、赤いリーダージャージを確保しました。チームメイトのシルビア・ペルシコが総合2位とUAEチームADQにとっては素晴らしい結果となりました。来週は男子のレースが始まり、満を持してUAEの絶対的エース・タディ・ポガチャルが登場します。

 男子のUAEチーム・エミュレーツはブエルタ・ア・ラ・コムニタット・バレンシアナの最終日に臨み、アルメイダが総合2位で終えています。また、ツアー・オブ・オマーンの第2ステージでもアダム・イエーツが8位でゴールし総合7位へと順位を上げ、今日のステージを狙っているようです。バイクは共にV4Rsでした。ディフェンディングチャンピオンのアダム・イエーツが今後のステージでどのような走りを見せるのかに注目です。

 女子は登りのステージ以外は最新エアロロードのY1Rsを使っていましたが、男子は未だV4Rsを使用しているのが実情です。前日はY1Rsに乗っていたアダム・イエーツもこの日はV4Rsでしたので、男子選手は軽量のV4Rsを好んでいるのかもしれません。UAEツアーでポガチャルがどちらのバイクを使用するのかに注目しています。
 



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明治という時代を考える(3)

2025-02-09 14:13:53 | その他
 小国の日本が大国のロシアとの戦争に勝ったことを評価されることが多いようですが、着物姿で刀を下げていた侍の世からわずか半世紀後のことなのです。日露戦争の勝利はイギリスのおかげです。勿論、日英同盟を成し遂げた小村寿太郎という人物があってこそなのですが、下関戦争でイギリスに大敗した経験を持つ伊藤博文は日英同盟は不可能だと考えてようです。イギリスがスエズ運河を封鎖せず、バルチック艦隊がスエズ運河を通過していれば、燃料補給の不安もなく、連合艦隊に勝利していても全く不思議はなかったのです。当時の燃料は石炭で、途中の補給網をイギリスが遮断したことも大きかったといわれています。

 これが太平洋戦争で燃料が石油に替わり、軍艦ではなく戦闘機が勝敗を分ける時代にアメリカと戦争して勝てるはずなどあるはずはなかったのです。これまで海戦では負け知らずだったこの国も空からの攻撃にはあまりにも無防備でした。最後は空からの原子爆弾2発で終戦になる訳です。

 日清戦争は韓国の独立という名目で始められました。西郷の征韓論を諫めた政府が、結局、その先にある清との戦争に突入して行くのです。そもそも西郷の征韓論は朝鮮との平和的な国交回復でした。当時の朝鮮は、西欧化する日本を軽視する態度をとり、日本の国書を拒絶するなどの行動を続けていたのです。この状況を受け、西郷は自らを全権大使として朝鮮に派遣し、対話によって問題を解決しようと提案したのが後に征韓論と呼ばれるようになったのです。一方、共に明治新政府樹立に貢献した大久保利通は西郷の派遣に強く反対します。大久保は朝鮮の背後に清国やロシアといった大国の存在を見ており、戦争が日本の国家存亡を危うくする可能性を懸念していました。今は朝鮮を刺激せず、西洋と肩を並べる近代的な軍事力を持つことが先決と考えていたようです。共に考えていることは同じなのに、何故、この二人が対立することになったのか?

 個人的には明治天皇に気に入られていた西郷に対する大久保の嫉妬だったと思っています。当時は参与ですらなかった大久保は様々な手を講じて参与という地位を手に入れます。ルール無視の強引な手法で、最終的に西郷の朝鮮派遣は中止に追い込んだのです。土壇場で覆された西郷は職を辞し、不平士族の受け皿となり西南戦争へと突入して行くのです。その大久保も不平士族の手により暗殺されてしまうのです。日清戦争は西南戦争から27年後のことでした。
 



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