CYCLINGFAN!!

自転車をこよなく愛し、自分の脚と熱いハートで幾つになっても、可能な限り、どこまでも走り続けます~♪

雨と寒さの厳しいステージの結末

2025-03-13 14:36:25 | プロ・ツール
 パリ~ニースと並行してイタリアで開催されているティレノ・アドリアティコの3日目は冷たい雨と寒さの中、大会最長距離である239kmで行われました。プロトンは内陸部の平坦を進み、ラストにヴァリコ・ディ・コルフィオリト(距離18.5km/平均3.1%)が待ち受けます。フィニッシュ地点はその頂上ではなく、そこから4km進んだ先にあるのです。

 寒さと雨で逃げも生まれず、集団は平均速度が35㎞という低速で淡々と距離を消化して行きます。あまりの退屈さに寝落ちしてしまいました。幸い録画はしていたので、改めて見直すと、ドラマは終盤に待っていました。

 前日圧巻のスプリント力を見せつけ、総合2位に上がっていたジョナサン・ミランが落車。ヴァリコ・ディ・コルフィオリトの登りに入り、総合争いが起こるのかと思いきやガンナが急勾配をスイスイと登って行くではありませんか?今年のガンナは調子が本当に良さそうに見えます。

 ヴァリコ・ディ・コルフィオリトの中腹辺りで、昨年のツールの山岳賞リチャル・カラパスが同僚のベン・ヒーリーと共に飛び出します。EFエデュケーション・イージーポストはストラーデビアンケでもトップ10に2名を入れるなど好調のようです。ただ、流石にここまで皆脚を温存して来ていて、ここから激しいバトルが始まります。

 マチュー・ファンデルプールやガンナが次々とアタックを見せ、レースは佳境に入りました。TTスペシャリストのガンナ、シクロクロスチャンピオンのファンデルプール、MTB金メダリストのピドコック、マイヨ・アポアのカラパスという多様な種目のチャンピオンがここまで揃うゴール前は記憶にありません。

 一時は下りでタイム差を開いたガンナを今度はファンデルプールやアユソが追い、逃げるガンナを吸収するとゴールスプリントへと突入し、大混戦のゴールを征したのはデカトロンのアンドレア・ヴェンドラーメでした。昨日はストラーデビアンケの疲れで厳しいと書いたピドコックが2位で飛び込んで来たのです。3位はグルパマFDJのロマン・グレゴワール。

 終盤に入るまでペースがスローで進行したことと、雨と寒さで総合の有力所が振るわなかったことが加わり、予想外のゴールスプリントになってしまったようです。アユソは集団内に残り、ミランの落車で総合2位に成績を上げたものの、UAEのアシスト勢がグロスシャートナーやアダム・イエーツがいながらほとんど何もしていなかったことでした。デルトロは1分31秒遅れ、マイカが2分26秒遅れでした。

 ただ、パリ~ニースではチームTTで全く良いところのなかったUAEのアルメイダが、ヴィンゲゴーを差し切ってステージ優勝を挙げているので、このステージはどんなチーム戦略だったのかは分かりません。タイムを失っている訳ではないのですが、エースがアユソではなくポガチャルならこんなことは無いはずなのです。ベン・ヒーリーのアタックにアユソ自らマークに入る事態になっていたのですから。
 とはいえ、雨と寒さの長距離を無事に走り終えたことにはほっとしています。ガンナの予想外の走りで、総合優勝争いはおそらく第6ステージまで持ち越しとなりそうです。
 



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サイクルグローブ選びのポイント(1)

2025-03-13 11:35:07 | 自転車用品
 サイクルグローブは手に伝わる衝撃を吸収し、ハンドルの滑りを防止し、落車時に手を保護する大切なアイテムです。 手の疲労を軽減したりグリップ力が落ちているときのサポートになったりするので、特にロングライドには欠かせません。

 そんなサイクルグローブですが、最近はプロの選手が使用しないケースも増えているのです。これは路面のコンディションを敏感に感じ取りたいと考える選手が増えていることも影響しているのではと考えています。勿論、バーテープ等の進化で素手でも滑り辛くなっていることや、バイクの進化で振動吸収性が高くなって来ていることも影響していると思っています。

 これはあくまでも技術の高いプロ選手だから出来ることで、私のようなホビーライダーが真似てはいけないと思っています。ロードバイクに乗る時は必ずグローブを着用することは安全のためだと考えるようにしています。手が滑って落車の原因になったり、落車した際に地面に手をついても、擦過傷や切り傷から掌を護ってくれるからです。
 普段は素手のプロ選手も雨の日や寒い日は必ずサイクルグローブを着用しています。雨の日に素手では流石に滑り易くなることや、雨で濡れて指先が冷えることを避けるためです。春先のヨーロッパのレースではフルフィンガーのグローブが使用されることも少なくありません。

 私もロードバイクに乗り始めた時からサイクルグローブを使用しています。バイクがアルミだった頃は振動吸収性の高いクッションが付いたタイプを使用していましたが、フレームがカーボンになるとアルミの時とは比べ物にならないくらい手に伝わる振動が軽減されているので、むしろパッドの無い薄手のグローブを選ぶようになりました。

 加えて、最近はマジックテープの無い、手首までしっかりと隠れるタイプを好んで使うようになっています。これは、齢を重ねるにつれ、皮膚が弱くなり、日焼けが気になるようになっているからです。個人的には真夏でも冷感タイプの長袖のアンダーウェアとレッグカバーが不可欠になっているのです。普通のグローブではどうしても手首の一部が露出し、日焼けの痕が残ってしまうようになってしまったのです。

 そこで、昨年から手首まですっぽりと覆うタイプのグローブを使うようになりました。この手のグローブは薄手の素材で出来ているので振動吸収性はありませんが、滑り止めや怪我防止には十分です。おまけに手首まですっぽりと覆ってくれるので、日焼けの心配がなくなりました。
 



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする