CYCLINGFAN!!

自転車をこよなく愛し、自分の脚と熱いハートで幾つになっても、可能な限り、どこまでも走り続けます~♪

ミランが第2ステージを圧勝

2025-03-12 14:27:09 | プロ・ツール
 ティレノ・アドリアティコ第2ステージでジョサタン・ミランが圧勝。完璧なリードアウトを得て今季5勝目を掴んでいます。同時開催されているパリ〜ニースと並び、ヨーロッパのプロレース界に本格的なステージレースシーズン到来を告げるティレノ・アドリアティコの第2ステージは、ピサ近郊のカマイオーレとフォッローニカを結ぶ192kmコースが舞台でした。

 ティレニア海沿いに南下するコースは、序盤と126km地点の山岳ポイントを除いてひたすら真っ平らで、スプリント勝負は約束されていたものの、やはり今年のミランの強さは別格のようです。昨年もジロ・デ・イタリアでポイント賞を獲得していますが、今年はツール・ド・フランスでのマイヨヴェルデの最有力候補でしょう。昨年の4km個人追い抜きパーシュートで4分の壁を破る3分59秒153という世界新記録を出している選手なのですから。
 初日の個人TTでも良い走りを見せていたため、この日の勝利で総合順位もアユソを抜いて2位に上がって来ています。ただ、GCライダーではないので、流石に今後の山岳ステージでは上位に食い込むのは難しいでしょう。ヤングライダーは総合でも3位につけているアユソ。彼の目標は総合優勝ですから、このジャージで満足することはないはずです。昨年のパリ~ニースでは最終日にヨルゲンソンに大逆転を許しているので、最後まで気は抜けません。ただ、Wエースとしてアダム・イエーツもいるので気分的には楽でしょう。

 ただ、今夜の第3ステージも距離が240㎞近くあり、気は抜けません。途中と最後に比較的長い登りがあるので、総合が大きくシャッフルされる可能性もあります。ここはミラノ~サンレモを狙うファンデルプールやピドコックといったクラシックハンターの出番になることも十分に考えられるのです。

 ステージレースの中にこうした距離のコースがあるとGCライダーとクラシックハンターのバトルが観られるので楽しみは倍増します。ポガチャルこそ出場していませんが、ミラノ~サンレモの勝利を目指すワンデーレーサーも多く出場しているレースでもあるのですから。

 総合優勝を狙うUAEチーム・エミュレーツに対しファンデルプールがどのような仕掛けを見せてくるのかに注目しています。ピドコックはストラーデビアンケでポガチャルとバットっているので、このステージは厳しいかもしれません。
 
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チームTTでヴィスマが圧倒

2025-03-12 11:40:42 | プロ・ツール
 パリ〜ニース3日目は独自ルールのチームトライアルでした。丘を含む28.4kmコースを平均55.962km/hで駆け抜けたヴィスマ・リースアバイクが圧勝し、マッテオ・ヨルゲンソンがマイヨジョーヌに袖を通しました。前日に行われたティレノ・アドレアティコは11.5㎞の平坦コースで優勝したフィリッポ・ガンナの平均速度が唯一56㎞/h超えでしたが、28.4㎞で登りもあるコースで同じ速さになるのはチームTTならではでしょう。一人と7人ではこれほど速さが変わるのですから、ロードレースは空気抵抗との闘いなのだと思い知らされます。

 昨年までチームTTでは圧倒的な強さを見せて来たUAEチーム・エミュレーツは今年はチームTTでは振るわず、EFやデカトロンからも遅れアルメイダにマクナルティ、ナルバエスがヨルゲンソンから40秒以上も遅れ、総合トップ10に誰もいなくなってしまいました。これでブエルタ・ア・ラ・コミュニタット・バレンシアナに続きチームTT大敗という結果になってしまいました。このレースでもアルメイダはサンティアゴ・ブイトラゴに最終日に逆転されているのです。

 今回はティレノ・アドリアティコとチームを2分し、エースのポガチャルが出ていないこともあるのですが、第3ステージを終えてヴィスマに完敗する可能性が強まっています。特にヴィンゲゴーとヨルゲンソンのWエースで挑むヴィスマ・リアースバイクの強さは強力です。

 昨年はヘルメットに注目が集まっていたレースですが、今年のTV中継ではクランクが多く映し出されていました。流石に走っている状況でクランク長までは分かりませんでしたが、ヴィンゲゴーの脚の回り具合を見る限りショートクランクであることは間違いなさそうです。ただ、ヴォルタ・アオ・アルガルベと同じ150㎜かどうかは不明です。

 ツール・ド・フランスでのリベンジを狙うヴィンゲゴーはポガチャルと互角に戦う武器を手に入れようとしているようです。今回のコースは若干の登りもあり、ティレノのような平坦ではなかったので、単純な比較は出来ませんし、チェーンリングの大きさも違います。ティレノでは勝ったガンナや2位のアユソは64Tのビッグギアを使っていました。ヴィンゲゴーはせいぜい56Tか58Tをハイケイデンスで回す走りでした。昨年のツールの山岳でフロントシングルを試したりしていたので、心肺機能の高さを活かしたハイケイデンス走法へシフトしているのではと思われます。加えて筋トレを増やしているという情報もあるので、チェーンリングを少しでも大きくしたいという考え方があるのかもしれません。
 ヴィンゲゴーはツールに向けてティレノではなくパリ~ツールを選んでいて、今後登場する山岳ステージでどんな走りを見せてくるのかが楽しみです。TTで大きく遅れたUAEは山岳では思い切った攻撃を仕掛けて来るはずです。

 
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