CYCLINGFAN!!

自転車をこよなく愛し、自分の脚と熱いハートで幾つになっても、可能な限り、どこまでも走り続けます~♪

ダイエットの仕組みを考える(1)

2024-10-05 15:22:32 | 自転車ダイエット
 筋肉は脂肪よりも単位体積あたりの質量が大きいため、同じ体重であっても両者の比率が異なれば、体型も異なってきます。このため、同じ身長で体重がより大きいにも拘らず体型は細く(引き締まって)見えるケースもあります。従って、「ダイエットと減量」は同義ではなく、減量とはダイエットのための手段の一つに過ぎないということを理解しなければなりません。
 ダイエットによる減量の基本的な考え方は、「基礎代謝による使用カロリー+運動や活動による使用カロリー」を変えない場合、「食事による摂取カロリー」を少なくすることで減量を期待するというものです。
 基礎代謝というのは、何もせずにじっとしていても、生命活動を維持するために体内で生理的に行われている活動で、相当するエネルギー量(熱量)は、成長期が終了して代謝が安定した一般成人で、一日に女性で約1200kcal、男性で約1500kcal程度といわれています。

 また、ダイエットの際に注目すべき栄養素は「脂肪」「炭水化物(糖分)」「タンパク質」の3つで、1gあたり脂肪は9kcal、炭水化物とたんぱく質は4kcalの熱量を持ちます。脂肪の持つ熱量は炭水化物やたんぱく質の2倍以上になるわけですから、脂肪の過剰摂取が肥満の原因といわれるのも頷けるでしょう。

 ゆで卵ダイエット、バナナダイエット、豆腐ダイエットなどと呼ばれている、単一食品やほとんど単一の栄養素によるものを食べ続ける食事制限法や、米(炭水化物)のみを全く摂取しないなど、特定の栄養素を欠く形の食事制限等も耳にしますが、これらのような栄養素の極端な偏りは、一時的な体重の減少につながることもありますが、同時に生命に関わるほど健康や美容を損ねる危険性も秘めているのです。また、一時的に減量できたとしても、元の食生活に戻した時点でリバウンドする可能性が非常に高くなります。
 それに対し、エクササイズ等の運動によるダイエットの基本的な考え方は、「食事による摂取カロリー」を変えない場合、「基礎代謝による使用カロリー+運動や活動による使用カロリー」を大きくすることで減量を期待するというものです。

 運動により、体内の備蓄エネルギーの大半を占める体脂肪を消費させることで、ダイエットを期待するわけですから、単に「体重を落とす」という意味ではなく、筋肉量の増加によるいわゆる「引き締まった身体」も同時に手に入れることも可能になります。この際、外見上は以前より細く見える場合でも、体重はむしろ増えていることもあるのです。
 従って「ダイエット=体重の減少」と考えている人はここで悩むことになるわけです。食事制限によるダイエットの場合は確実に体重は落ちますが、エネルギー消費量の大きい筋肉も同時に落としてしまいますので、食事制限を緩和したり止めたりすれば一気にリバウンドが始まることになるのです。

 エクササイズを始めた当初は筋肉量が増大しますので、体重が逆に増えることもあります。但し、それは一時期のことで、増えた筋肉がより大きなエネルギーを消費し始めれば、体重は自然と減り始めます。また、筋肉の消費する基礎代謝量も大きいため、仮に一定期間運動を休んだとしてもリバウンドすることはありません。
 私の過去の経験ですが、ジム通いを始めた4ヵ月後に大腸ポリープの切除で1ヶ月の食事制限を強いられることになり、体重が70kg代まで減ったことがありました。この間運動も制限されていた為、食事制限が解除された後のリバウンドを心配していましたが、それも杞憂に終わったのです。
 ほとんどまともな食事が取れない期間が1週間、それから3分粥、5分粥、そうめんという食生活が続いた割りに体重の減少が少なかったことにも驚きましたが、食事制限が解除され、大好きなビールが飲めるようになっても、リバウンドがほとんどなかったという事実にはさらに脅かされました。これも4ヶ月間にわたりコツコツと蓄えてきた筋肉のおかげだと思っています。
 



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CDA値に見るフレアハンドル効果(4)

2024-10-05 11:17:34 | ロードバイク
 トラック競技と違いロードレースでは単純なパワーだけでは勝てないことを意味します。これはロードバイクのエアロ化に伴い、CDA値を小さくすることで、パワー不足を補いながら、長時間ハイスピードを維持できる状況に変わって来ているからです。
 その為にロードレース界ではハンドル幅を狭くしたり、ブラケット位置を内向きに傾けるのが流行りになりました。それを受けてUCIはハンドル幅やブラケットの位置について規制を始めます。それを受けて、今度はフレアハンドルが注目されることになるのです。今年はノーマルハンドルを使用している選手の方が少なかったのではないでしょうか?

 ドロップ部分がハの字に開くフレアハンドルは下ハンを持った時に肘が開き、空力としてはマイナスにもなるのですが、ブラケット位置が内向きに設置できる為、ブラケットポジションがTTバイクのDHポジションに近くなり、エアロ効果が高まるのです。自分でも試していますが、フレアハンドルの内向きのブラケットを握り込むようにすると自然と頭の位置が低くなり、前衛投影面積が小さくなるのが良く分かります。このフォームを取ることでギア1~2枚分楽に走ることが可能になりました。エヴェネプールがTTではガンナと同じ大きさのチェーンリングが使えているのは、彼のエアロポジションンのCDA 値の小ささによるものが大きいと思っています。

 ロードバイクのエアロ化を考える時、真っ先にディープリムホイールを考えてしまいますが、CDA値を考えるなら先に前衛投影面積に大きく関わるハンドルバーがより重要になると考えています。クロスバイク等のフラットバーハンドルとロードバイクのドロップハンドルで大きく空気抵抗が違うのは誰もが知っていることなのですが、意外と知られていないのが、同じドロップハンドルでもブラケットの位置を変えることでエアロ効果が高まるということです。そして、ブラケット位置をより内向きに設置できるフレアハンドルは今後ロードバイクでも多く採用されて行くはずです。

 ディープリムホイールは高速巡行で高いエアロ効果を発揮するパーツで、低中速域でのエアロ効果はほとんど無いように感じています。ロードバイクのエアロ化を考える場合、ディープリムホイールよりエアロフレアハンドルの方が対費用効果が高いのは間違いありません。特に私のようなホビーライダーには、低中速域でも空気抵抗が軽減できるエアロフレアハンドルは非常に価値のある存在だと痛感しているところです。
 



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