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CDA値に見るフレアハンドル効果(3)

2024-10-03 15:48:51 | ロードバイクの科学
 タイムトライアルはこれら機材とフォームとパワーの最高点の閾値がどこに発生するかが大切なポイントになります。タイムトライアルはスプリントのように単純な出力勝負ではない事が様々なデーターから理解できるはずです。ロードレースは展開も重要ですが、個人タイムトライアルにおいては、「ある単位時間あたり最高平均速度を出した人が勝つ」競技と言えるので、身体も機材とした究極の競技なのかもしれないのです。
 自転車のトラック競技と大きく違うのは、屋内の路面状態が一定の路面と、屋外の不安定な路面やアップダウン、それと風の影響を受けるということでしょう。個人TTが速いレムコ・エヴェネプールがトラック競技に参加しても勝てないはずです。絶対的なパワーが足りないからです。

 且つてはフィリッポ・ガンナのようにトラック競技の選手が圧倒的に強かった個人TTですが、近年、ロードバイクのエアロ化で風洞実験が盛んに行われるようになった結果、風や路面の影響を大きく受けるロードレースではCdA値の影響が大きいことが明らかになり、理想的なエアロフォームを長時間維持できる選手は小柄でもTTで活躍できることが分かって来ているのです。それに伴い、トラックレースで活躍する選手がロードバイク界でも活躍するケースが減って来ているのです。

 近年はMTBやシクロクロスといったグラベル系を得意とする選手の活躍が目立つようになっていますが、これは空力云々よりUCIのロードレースにアップダウンに富む未舗装路区間等が増えたことによるものだと考えています。
 




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