名古屋といえばモーニング。
わざわざ喫茶店を探して凸
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地元に愛されのお店らしく、灰皿がおいてあり、昭和感満載。常連さんも入ってきた
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卵サンドのモーニング
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トヨタ自動車博物館のOPENまで時間があるので、1時間ほどここで過ごす。
博物館へ
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入り口
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AA型自動車(レプリカ)
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アメリカの自動車を参考にし、分解・研究を行って開発した最初の車
エントランスから二階へ上がるシンボルゾーンにおける、トヨタを代表する一番最初の車として展示
二階は、自動車の黎明期から日本車の誕生という事で1950年代まで
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ZONE1 <黎明期>1890-1910年ごろ
言わずと知れた人力車。1869年頃
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ベンツ パテント モトールヴァーゲン
1886年ドイツ
ガソリン自動車の第一号。各国でさまざまな説があるらしく、一応これが最初?と言われている。
一番最初の蒸気自動車は1769年で、ガソリンエンジンよりも100年前。
実用化には程遠く、この最初のガソリン自動車も操舵性にだいぶ問題がある。
前進1速のみで、15kmでの走行が可能。
免許不要のスケボーが20km以下だから、だいぶゆっくり。
ベンツ ヴェロ
1894年・ドイツ
水冷単気筒1045cc 2段変速で21kmで走行できた。
ド ディオン ブートン 1 3/4HP トライサイクル
1898年・フランス
空冷単気筒
1883年から蒸気自動車を生産しており、1895年からガソリン車に転向。1898年製
パナール エ ルヴァッソール タイプ B2
1899年・フランス
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馬車から自動車へ、初期のレイアウトの頃で、前のエンジンから、クラッチ、ミッション、ドライブシャフト、デフと
縦一列の機構のFR方式。ハンドルも円形で、この後の自動車の基本となる形をしている
ベイカーエレクトリック
1902年アメリカ
おそらくこの頃の中心はやはり馬車
新しい乗り物として、ガソリンエンジンが技術的に未熟なため、蒸気・ガソリン・電気自動車と各メーカー開発競争していた時代かな
全体の機構が単純で起動が簡単な電気自動車は、女性でも扱いやすいと売れていたらしい。
蒸気はボイラーでお湯沸くまで30分ぐらい走らないし、ガソリン車はクランクを回すため、物凄い力が必要で、たびたび
ケッチンによる骨折やそれによる死亡事故も起こっていたらしいです。
バイクの足踏みキックでさえ大排気量車はキツいというのに、それでも1000cc以下で、自動車はそれ以上を手で回すとか
地獄の苦行だよな。
ランチェスター 1904年イギリス オールズモビル カーブド ダッシュ 1902年アメリカ 
ランチェスター
水冷水平対向2気筒 4035cc 1053kg
オールズモビル カーブド ダッシュは自動車産業史上初のアセンブリーライン利用による大量生産に成功した車で
水冷単気筒4サイクルOHV 1563cc
空気入りタイヤをローラーチェーンで駆動
2人乗り、重量397kg
前進2速後進付きのトランスミッションで最高時速20マイル、平均14マイルで走行できた。
スタンレー スチーマー モデルE2
1909年アメリカ
スタンレー社は、1897年に蒸気自動車をつくりはじめ、年々改良を加え大成功を収めた。
蒸気なので、静かで最高時速100マイル以上との事。1927年まで製造された。
ZONE2<自動車の急速な進化>1910年~
高級車ゾーン。
蒸気、電気、ガソリンと覇を競っている中、ガソリン自動車も高級車が多数生まれる。
ロールスロイス 40/50HP シルバーゴースト
1910年・イギリス
ドゥローニー ベルビユ タイプ HB6L
1911年・フランス ドゥローニー社
ベンツ 14/30HP
1912年・ドイツ
キャデラック モデル サーティ
1912年・アメリカ GM社
セルモーターと電動式ヘッドライト搭載
ZONE3<自動車の大衆化>1910~1930年
フォード モデルT ツーリング
1909年・アメリカ
水冷直列4気筒 2896cc
大量生産システムを確立し、コストダウンを行い、運転を簡素化する数々の機構で自動車の大衆化を果たした代表するモデルで
1908年のデビューから1927年までの間に1500万7033台も生産された空前のベストセラーカー。
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変速機構も扱いやすく、この後の自動車の急速な進化へとつながる。
ごく一部の超お金持ち。今でいうと宇宙旅行行けちゃいそうな人や王族だけのものから、まぁまぁ金持ちの人たちへ広がっていく時代
同時に、電気自動車、蒸気自動車は徐々に衰退していく時代へ。
モーリス オックスフォード
1913年・イギリス
水冷直列4気筒 1018cc
モーリスってことは、イギリスだしモーリスガレージかな?MG社
昔父が乗ってたことがあり、知ってるメーカー
プジョー ベベ
1913年・フランス
水冷直列4気筒 855cc
シボレー シリーズ490
1918年・アメリカ GM社
水冷直列4気筒OHV 2802cc
フォードT型に対抗しGM社が送り出した対向車。
といっても、発売開始が1915年だから、だいぶ経ってからといえる。その分技術を取り入れ、もっと使いやすいギアを搭載し、売り上げを伸ばしている。
エセックス コーチ
1923年・アメリカ
1918年~1931年 アメリカ 2931cc
オースチン セブン (チャミー)
1924年・イギリス
水冷直列4気筒 747.5cc
シボレー スペリア シリーズk
1925年 アメリカ GM社
水冷直列4気筒OHV 2802cc
シトロエン 5CV タイプ C3
1925年 シトロエン社水冷直列4気筒 856cc
フォード モデルA
1928年 (二代目)
水冷直列4気筒 3286cc
フォードがまたすっげーの作ったゾ!というモデルなんでしょう。
Tが1927年まで生産で、Aが同27年からという事なので、後継なのかも。
ZONE4<覇を競った豪華車>1920~1930年
同時代の高級車も進化を遂げます。
デイムラー タイプ 45
1920年・イギリス
水冷直列6気筒スリーブバルブ 7413cc
デイムラー社はイギリス最古の自動車会社
インドのマハラジャが使用していたもの
ミネルバ 30CV タイプ AC
1925年・ベルギー
水冷直列6気筒スリーブバルブ 5340cc
ピアースアロー シリーズ36
1927年・アメリカ
水冷直列6気筒 6796cc
イスパノスイザ 32CV H6b
1928年・フランス
水冷直列6気筒OHC 6597cc
イスパノ・スイザは往年の高級車ブランド。スペインで起業された国際企業との事。
デューセンバーグ モデル J
1929年・アメリカ
水冷直列8気筒DOHC 6882cc
キャデラック シリーズ 452A
1931年・アメリカ
水冷V型16気筒OHV 7407cc
1930年代に入り、ZONE6の流線形の時代の間ぐらいに入る。
シボレー コンフェデレートシリーズ BA
1932年・アメリカ
水冷直列6気筒OHV 3179cc
次は、そのころ日本では・・・という流れに
ZONE5<日本における 自動車量産の幕開け>1920~1940年
東京市営バス 円太郎
1924年
オートモ号
1924年 白楊社
日本の純国産技術で完成した初の量産乗用車とも言える。
初期が943cc 9馬力
二代目が1331cc 20馬力
三代目が水冷になって 1487cc 27馬力
だそうです。
シボレー フェートン 1931(日本製)
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GM社はフォードと相前後して1927(昭和2年)大阪でシボレーの生産を開始し、展示車は当時実際に大阪で
組み立てられた車両との事。
ダットサン 11型 フェートン
1932年・日本 ダット自動車
日産の子会社ブランドよりもさらに前のダットサン。
トヨダ AA型乗用車
1936年・日本
エントランスにもあった黒い自動車と同じ、輸入し、徹底的にバラシて模倣していた時代。
ダイハツ オート三輪 SA-6型
1937年・日本
ニッサン 70型フェートン
1938年・日本
水冷直列6気筒SV 3670cc
センターシート斬新
ニッサン!
イスパノ・スイザ K6
1935年・フランス
水冷直列6気筒OHV 5184cc
佐賀の鍋島家13代当主、鍋島直泰氏がシャシーで購入し、自らデザインしたボディを約半年かけて日本の職人が製作・架装した極めて珍しい車。
トヨタ KC型 トラック
1945年・日本
終戦前後の資材不足の頃のもので、ボディに木材も使用している。
ZONE6 <流線型時代の到来>1930年~
技術とファッションが融合し新たな時代へ
フォード モデル40
1934年・アメリカ
水冷V型8気筒 3621cc
シボレー マスター シリーズ DA
1934年・アメリカ
GM社 水冷直列6気筒OHV 3389cc
デ ソート エアフロー シリーズ SE
1934年・アメリカ
クライスラー社 水冷直列6気筒 3956cc
ZONEごとに見てないから、この辺かどのゾーンの車かわからんくなる。
日本車もこの頃作られ始め、ボディは流線形で作られている。
ZONE7<さまざまな 自動車文化の競演>1930~1940年~
バンバン新しいのが出てくる。
メルセデス ベンツ 500K
1935年・ドイツ
水冷直列8気筒OHV スーパーチャージャー 5018cc
なんとスーパーチャージャーが搭載されておる
ランチア アストゥーラ ティーポ 233C
1936年・イタリア
水冷V型8気筒OHC 2972cc
イタリア車初登場
フィアット500 (トッポリーノ)
1936年・イタリア
水冷直列4気筒 569cc
オールズモビル シリーズF
1937年・アメリカ
水冷直列6気筒 3769cc
日本にも輸出されGMの大阪工場で組み立てられた。
シトロエン 11B
1937年・フランス
水冷直列4気筒OHV 1911cc
ロールスロイス 40/50HP ファンタムⅢ
1937年・イギリス
水冷V型12気筒OHV 7338cc
コード モデル 812
1937年・アメリカ
コード社 水冷V型8気筒 スーパーチャージャー 4729cc
知らんメーカーのが出てきた。形がなんかスゴい
リンカーン ゼファ シリーズ HB
1937年・アメリカ
水冷V型12気筒 4380cc
プジョー 402
1938年・フランス
水冷直列4気筒OHV 1991cc
キャデラック シリーズ 60 スペシャル
1938年・アメリカ
水冷V8気筒 5670cc
ブガッティ タイプ 57C
1938年・フランス
水冷直列8気筒DOHC,スーパーチャージャー 3257cc
ドラージュ タイプ D8-120
1939年・フランス
水冷直列8気筒OHV 4750cc
この流線形で1939年式ってのスゴ
パッカード トゥエルヴ (ルーズヴェルト大統領専用車)
1939年・アメリカ
水冷V12気筒 7756cc
KdFワーゲン
1942年・ドイツ
フォルクスワーゲン社 ポルシェ博士により開発
空冷水平対向4気筒OHV 985cc
この後は第二次世界大戦で暫くお休み。
<第2次世界大戦後の 新たな始動>1930~1950年~
キャデラック シリーズ 60 スペシャル
1948年・アメリカ
水冷V型8気筒 5674cc
MGミジェット タイプ TC
1947年・イギリス
水冷直列4気筒OHV 1250cc
チシタリア 202 クーペ
1947年・イタリア
水冷直列4気筒OHV 1089cc
デザインはピニンファリーナ
タトラ 87
1948年・チェコスロバキア
空冷V8OHC 2969cc
キャデラック シリーズ 60 スペシャル
1948年・アメリカ
水冷V型8気筒 5674cc
タッカー '48
1948年・アメリカ
水冷水平対向6気筒OHV
開発資金難や訴訟問題などで、51台が生産されただけらしい。
フォード カスタム 4ドア セダン
1949年・アメリカ
水冷V型8気筒 3927cc
ポルシェ 356 1100
空冷水平対向4気筒OHV 1086cc
ポルシェ社を創業したフェルディナント・ポルシェ博士の息子、フェリー・ポルシェが設計した、小型スポーツカー。
サーブ 92
1951年・スウェーデン
水冷直列2気筒2サイクル 764cc
ジャガー XK120
1951年・イギリス
水冷直列6気筒DOHC 3442cc
カイザー フレーザー ヘンリー J
1951年・アメリカ
水冷直列6気筒 2651cc
トヨペット SA型乗用車
1951年・日本
水冷直列4気筒 995cc
シボレー コルベット
1953年・アメリカ
水冷直列6気筒OHV 3851cc
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GMが投入したアメリカ最初の量産スポーツカー
フォード サンダーバード
1955年・アメリカ
水冷V型8気筒OHV 4785cc
メルセデス ベンツ 300SL クーペ
1955年・ドイツ
水冷直列6気筒OHC 2996cc
こうしてみるとアメ車が多い。戦勝国で資源も人的資源も豊富、3大メーカーに加え、タッカーのように振興も参戦していた。
エンジンを加工する金属加工業者と、もともとは馬車である木製も使う車体の生産は業種としても、会社としても別のものであり
コーチビルダーとして、車体の製造を担っていたが、時代が進み、吸収合併され、一つの大きな自動車会社として成長した。
一方でイギリスの自動車会社は、wikiで見ると、ものすごく沢山あり、沢山潰れている。
エンジンはOEMというコーチビルダーのスタイルの会社が多く、ロータスエリーゼは、セリカのエンジン積んでたし。
同じヨーロッパでも、イタリア、フランス、(西)ドイツはそうでもない。お国柄なのか、法的なものなのか、なんかイギリスだけちょっと違う感じ。
スウェーデンのサーブ社は航空関連会社からの参入。戦時は軍需産業、戦後は自動車、航空機といった流れは各国多い。
2階はこれで終了