Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

『日輪の下に』が、終わって…/第36回『日輪の下に』観覧記

2011-03-02 00:00:02 | その他の応援団関連






2月13日の日曜日。

表題の『日輪の下に』が、私の母校である春日部高校体育館で開催され、36回目となる今回も無事に終えることができました。

私がOBとして、何かお手伝いをしたとか、拙ブログから告知する事を、他組織から要望された等、そういった事は全くなく、一個人が建てているブログの管理人が、たまたま母校の応援団(=応援指導部)のOBだったというだけで、あくまで「自主的な告知」であり、「一個人の『応援団バカ』の血が騒いだ」からのアクションでありますので、その点は誤解なさらぬよう、お願い申し上げます。

常時設置したパイプ椅子に1/2~2/3程度の方に着席頂いてご覧いただけた事は、私が現役当時ではありえなかったですし、ここまでに『日輪の下に』が成長できた事も、想像できませんでした。
ですが、スポンサーもない中、あるとしたら、パンフレットに掲載する広告費位で、高校生の「手作り」で運営しながら毎年開催し、これだけのお客様にご覧いただける様になった事は、本当に喜ばしい事でございます。

六校の一角を担う、埼玉県内では、最も「バンカラ」色が強い、熊谷高等学校応援團が、「部員減少化」という、我が母校も、御多聞に漏れず抱えている深刻な「悩み」の影響で「欠席」を余儀なくされ、残念ながら五校での開催とはなりましたが、残りの五校の現役諸君の頑張りにより、お陰様で大成功で終えることができたのではないかと確信いたしております。六校のOBの一人として、現役諸君を誇りに思えます。

ご来場頂きました皆様に、六校のOBの一人として、また、一個人の『応援団バカ』として、改めて篤く御礼申し上げます。誠にありがとうございました。


さて、本エントリーでは、本来は好ましくはないのかもしれませんが、東京六大学応援団連盟主催の『六旗の下に』と同様、速報で記事もエントリーしていますから、16年ぶりにライブで観覧しての感想を綴りたいと思います。
なお、「埼玉県六校応援団連盟」の記事は、ウィキペディアのこちらと、公式HPも合わせてご覧いただければ幸いに存じます。

(以下からは、「だ、である」体とします。)

★不動岡高等学校応援部

風の便りでは、部の存続すら危うくなっていると聞いていたので、内心心配していた。
しかし、パンフレットの「小史」を拝読して知ったが、平成20年から、女子生徒にリーダーへの門を開いた事もあり、かなり元気を取り戻した感がある。不動岡さんのOB会のこの英断に、心から賛辞の言葉を贈りたいと思う。
最近、新垣 結衣 さんが主演で映画化された『フレフレ少女』の影響は多少なりともあるにせよ、社会における「男女均等」の流れを躊躇なく導入された事は、共学校ならではの発想であろう。
さて、テクであるが、ウィキペディアの記事で紹介されている様に、コンパクトでスマートな伝統は感じられた。
幹部2名のうち、1名が女子生徒で、役職に「リーダー長」を兼ねているのが驚きではあったが、第一応援歌のテクは、第20回で見たそれと基本は大きく変わっておらず、OBの皆様の熱心なご指導の賜物と見た。そのテクを披露したのがリーダー長だったのだから、尚更の事である。
女子生徒のリーダーでも、全く不自然な感覚がなく、『日輪の下に』に「新しい血」が入った事は大きいのではないだろうか。新たな歴史が刻まれ、私は、好意的に見た。
(むしろ、男子幹部の彼には申し訳ないが、リーダー長の方が声が通っていたし、テクも上手だった。)
来年は、このままの体制で行くと、女子生徒のみが幹部となる。益々の発展と技の磨きに期待したい。
正直、「三位一体」という意味では、不動岡さんが抜けており、野球が強くなると、派手な応援がいつでもできるとあって、脅威に感じる。


★川越高等學校応援團

ここも、近年深刻化している「リーダー部員減少化」という深刻な問題に直面し、数年「欠席」の状態にあったが、部員が増え、このステージも華やかではあった気がする。
第一応援歌の位置付けにあり、全校生徒から歌詞を募って完成させた『奮え友よ』も、新鮮な感じがしたし、そつがなかった印象を持った。
チャンパタ(チャンスパターンメドレー)は、早稲田大学応援部よりリーダー技術の指導を受けている歴史があることから、同大学より譲り受けたものに、オリジナルである『ファイティングマーチ』を組み込む形で披露された。もう少し、オリジナリティーを出しても良かったし、幹部だけでも、我が母校の全部員よりも人数が多いのだから、拍手演技を披露しても良かった気がする。
理解違いでなければ、確か、全員が1年生と聞いている(間違っていたら、申し訳ありません)。したがって、あと2年、テクを磨く時間がある。
次はホスト校であるし、拍手演技を見てみたい。
(リクエストするとしたら、私もまだ1回しか見た事がない、川越さん独特で、全国でも極めて珍しい調子と言え、強靭な体力が要求されそうな『水月一拍子』が見たい気がする。)
団旗が、「マスターズ甲子園」で甲子園に行っている。その意味でも、今後の益々の発展を願って止まない。


★松山高等學校応援團

いつもながら、ここは元気がある。
「部員減少化」は、松山さんにも当てはまるとは思うのだが、ステージは元気があって、松山さんらしいカラーが出ていた様に思う。そんなに悲観はしていない。
チャンパタも、いつもながら六大の良いところを良い感じで吸収(コーチを受けた明治をメインで、法政と慶應義塾の一部を採用)して大きく見せているし、オリジナルの『プロミネント松高』だけでも十分派手なので、人数が増えると、やはり脅威だ。
個人的に「あれ?」と思ったのは、『勇猛の拍手』のテクが、若干変わって見えた事。
やはり「技術の伝承」の難しさに直面しているのかもしれない。
欲を言えば、『桜乱の拍手』も、結構格好良い拍手演技だと思っているので、現代にあってどんな感じなのか、見てみたい。
司会の1年生から幹部へチェンジするのは、『六旗の下に』を見て研究しているのかもしれない。工夫があって良かった。
人数が少なく、団旗降納→次演技の「間延び」感は、1年生の司会が、思いのほか「運び方」が上手で、良く補えていたと思う。
ただ、これは拙ブログで改めて「シリーズ化記事」で書く予定にしているが、私が1年生の時に「初参加」した時の様な「謙虚で、豪快」なイメージからやや乖離が見られ、もう一度「謙る姿勢」を見つめ直す必要があるという印象も受けた。


★浦和高等学校応援部

元々、神奈川県立湘南高等学校との対抗戦が行われていた事もあって、応援団としては一定の技量はあったが、パンチ力に欠けていた印象がずっとあった。(「委員会的」に一見すると見えてしまう様な「脆弱さ」を拭えずにいた。実際、練習不足を感じさせるステージが、過去は多かった気がする。)
しかし、「応援団」として凄く逞しくなった気がした。「成長力」という意味では、浦和さんが一番だった気がする。
拍手演技『銀杏乱舞』は、「フル」で披露するともっと長いが、ステージ演技の構成を考え、「割愛すべき」ところを敢えてカットして、「間延び」感を払拭させた点は、良く考えているな…と、感心した。こういう工夫も「あり」という方向性を示したのは、良い事だと思うし、各校も、OB達と相談しながら、ステージ演技でお客様を「飽きさせない」思考を凝らすと、見る側にとって、益々面白いステージになるのではないだろうか。素晴らしい試みだった気がする(この16年間のどこかで、実はもう実践していることかもしれないが)。
お客様も、春日部が「ホーム」なのに、実は浦和さんの時が多かった。
何らかの「動員作戦」があるのかもしれないし、どこがホスト校であっても、「アクセス」が良い立地条件に学校があることが理由かもしれないが、それでも多くのお客様を呼び込めるのだから、他校は真似をして欲しい。


★春日部高等学校応援指導部

元々、埼玉県の応援団連盟の「リーダー」である。
だからこそ、私達が現役の時は、「ホスト校」にもなった事があるので、常に「一番」が求められていた。プロ野球で言えば、読売ジャイアンツが科されているプレッシャーに似たものが常にあった。
だからこそ、手加減なく、毎日厳しい練習を積み重ねてきた。「質実剛健」の校風の下、「文武両道」も求められ、大変な思いをした。
だから、ステージでは「リーダー」ゆえに「一番」を譲らなかった…という自負はある。
私も、OBの一人として責任は感じるが、やはり「部員が少ない」状況では、派手にする事は難しい。『勝利の拍手』すら、披露することができなかったのだから。
このステージも、松山さんの1年生の司会が立派だった一方で、司会が足を引っ張ってしまった。担当が幹部だから尚更の事で、猛省を促す。
ここまで成長した『日輪の下に』であるなら、司会もお客様を引き付ける要素(「演技」の一つ)になっているので、もはや許されない。その自覚を持って、ラストとなる『臙脂の集い』で挽回して欲しい。
このステージは、正直、吹奏楽に相当助けられている。
私が現役当時と何が変わったか…というと、吹奏楽が上手な事。この『日輪の下に』でも、手前みその部分を割り引いても、吹奏楽は、春日部が一番良かった。
全曲オリジナルで勝負している『英姿颯爽』~『常勝春高』のチャンパタは、全国で披露しても胸を張れるし、甲子園で披露された暁には、着信メロディサイトが引用に手を上げると思う。それ程素晴らしい。
だから、「周りに助けられている」様では、OBとしては辛口にならざるを得ない。
テクもさることながら、ステージで「見せる」とか「演出」をもっと工夫して欲しい。部員を増やす事も勿論で、そのための相談なら、私はもちろん、他のOBも、いつでも乗る。
ただし、あくまでも、ステージは現役諸君のためのもの。OBは、そのための「縁の下の力持ち」。手伝えることはするが、現役諸君で考え、判断し、もっと自信を持って、悔いなくステージに上がっても良い。


★全般

正直、どこの高校も、野球部の「盛り上げ」に助けられている。だから派手に見えるが、各校のOBは、自ら練習をしてテクを磨いてきているので、細かいところは見える。
ゆえに、「雑」な面があるし、ややお客様への配慮に欠ける内容になっているのが、ちょっと気にはなった。



これは、母校の野球部が、『日輪の下に』が終わった後、現役幹部からの「片付け」の指示を待っていてくれている様子だ。
日頃、私達応援団が、野球部を力の限り応援しているから、こういう時は、その「思い」を受け止めて、手伝ってくれている。
この野球部を、何としてでも応援の力で、甲子園へ導きたい…。
この野球部の諸君と一緒に、甲子園に行って、校歌を歌いたい…そう思った。

だからこそ、それに決して甘えてはならない。

話は逸れたが、応援団活動は、自分が部員なら、先ずはご両親の理解が必要だし、近隣住民のご協力・ご理解が得られなければ難しくなっている状況にある。
『日輪の下に』は、その意味で絶好の「プレゼンテーション」の場であるので、そういう点を、現役諸君も、私達OBも考える必要性があることを感じた。
「応援団は、皆様があっての存在」という『六旗の下に』のフィナーレで、毎度の様に連盟委員長が挨拶しているが、その謙虚な気持ちは、常に持って欲しいと感じる。


★残念だった事

敢えてこの項目を設けた。
どうしても六校の、埼玉の、36回もこういう催しを重ねてられるのだから、恐らく全国でも稀がゆえに、全国に誇れる高校生組織だからこそ、苦言を呈したい。



これは、『日輪の下に』が終わって、母校の野球部や、六校の現役諸君、そして、私達母校のOBも手伝って、お客様が着席なさるパイプ椅子を片付け終わった後の、六校の現役幹部全員が反省会をするために、「集合」している様子である。

これは、大変素晴らしい事。
ここで出てきた「課題」を、しっかり文書としても残して、また来年以降「次のホスト校」はもとより、「ホスト」は6年に1回、各校に必ず回ってくるので、同じ高校が前回と同じ失敗をない意味でも大切だとは思う。

そういうところが、埼玉県六校応援団連盟の「良いところ」である。
36回もやっているのだから、「全国の高校生応援団の模範」ともなろう。

しかし…である。

我が母校の、恐らく私が現役当時でいう「放送部」が、この『日輪の下に』の取材をしていた。

その時だ。

某校(我が母校ではなかったのが救いだが)の男子幹部が、その取材に、学ランのズボンのポケットに、手を突っ込んで、取材に応じていた。

極めて遺憾である。

応援団の「リーダー」…その意味が理解できているなら、到底できない行動だ。

これ以上は言うまい。各人が胸に手を当てて考え、多分に自戒を込めて、態度を改めて欲しい。

期待をしているからこその叱咤だ。


★まとめ

全体としては、大成功と言って良いとは思う。
反省点は細かい部分ではあるし、それは現役諸君も分かっているはずだから、これから引退を迎えるまでには修正してくるだろう。それで良い。
確実に「第37回」が開催される。
「ホスト校」も既に決まり、川越高等学校が担当になる。
したがって、川越高等学校体育館で開催されるものと思われる。

私個人は、「最も活発」と言って良い埼玉県の六校の応援団のOBだから、多分に自負があって、最近勉強不足を痛感するのだが、以下の事の詳細は改めて記事にするとして簡単に触れると、山梨県では、ほぼ全県レベルで埼玉の様な「組織」があり、歴史は浅いながらも活動が活発である事が、「北都さん」の貴重な情報提供により分かった。
県が「スポンサー」となっている点で、資金繰りも多分そんなに困っていないのだろう。結構大きな施設で、『日輪の下に』ライクの催しがあって、3回目が昨年末頃に行われ、HPのフォトギャラリーを覗くと、結構集客がある。
福岡県にも、主に私立の高校ではあるが、こうした動きはある。
富山県も、しっかりした応援団があり、比較的活発で、形の上では高校生組織もある。
群馬県は、本件の告知記事で述べた通りであり、確実に埼玉に倣う体制は整っており、やる気になれば、すぐにでも『日輪の下に』ライクの催しはできそうである。
岩手県は、盛岡一、一関一、花巻北、黒沢尻北、もう少し加えるなら、水沢、久慈等のバンカラ色の強いしっかりした応援団がなお健在である。惜しむらくは、県の面積が大きすぎて、他校の交流がなかなか難しいという事情があることだろう。

埼玉は、あくまで高校生が運営する学生組織だから、「過去の失敗」に学んで各校の体育館で開催している訳だが、謙虚な気持ちで他県に勉強に行く事は、必要ではないだろうか。
そして、折角HPもあるのだし、今回はアンケートも取ったのだから、その集計結果をオープンにするためにも、「開店休業状態」にしておくことはない様に思う。
しっかりルール(誰が責任者で、どう運営していくか等)を作って、頻繁に更新して、充実化を図って欲しい。

これからも、埼玉県六校応援団連盟が、「六校」である意味を良く考え、「永久に不滅」と連盟委員長が挨拶した以上は、お客様に挨拶の通り応えるべく、こうした動きにも注目して、やはり「埼玉はレベルが高い」というところを見せて欲しいし、そのためにも一生懸命練習して欲しい。

これからも、私は『六旗の下に』同様、『日輪の下に』にも、できるだけ頑張って、毎年観覧に「出陣」しようと思う次第だ。


埼玉県六校応援団連盟に、栄光あれ。


追記

当日、個人的に撮影した写真を「フォトチャンネル」というサービスを使って披露してみました。先日からチャンネルの方は、単独で公開していますが、以下にパーツを貼り付けますので、読者の皆様に、こちらからも楽しんで頂けましたら幸甚に存じます。

第36回『日輪の下に』フォトギャラリー(「フォトチャンネル」サービス利用)

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