Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

「悪」という、漢字一文字のメッセージ/『3年B組金八先生』…32年の歴史に幕。

2011-03-29 23:59:59 | 雑感


遂に…という感じもしますが、『3年B組金八先生』が、3月27日の放送をもって、武田 鉄矢 さん演じる坂本 金八 先生が「定年退職」という設定で、32年間の歴史に幕が下ろされました。

先日も拙ブログでは、この記事で紹介していますが、その「最後の授業」…やっぱり感動しましたね。

“金八”最後の授業は視聴率19.7%で幕、瞬間最高は27.6%

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 俳優・武田鉄矢が主演を務めてきた“金八先生シリーズ”の最終特番『3年B組金八先生・ファイナル~「最後の贈る言葉」4時間SP』が27日に放送され、平均視聴率19.7%、瞬間最高視聴率27.6%(ビデオリサーチ調べ・関東版)を記録した。13年ぶりの同シリーズ出演となった歌手の近藤真彦をはじめ、卒業生152人が総出演。感謝と敬意の眼差しに見守られながら、坂本金八は32年の教師人生に幕を下ろした。

 連続ドラマとしては1979年のシリーズ第1作目から全8シリーズを放送。教育現場で実際に起きている「いじめ」「学級崩壊」といった問題から「性同一性障害」などセンセーショナルなテーマを扱い、幅広い世代の視聴者から絶大な支持を得てきた。杉田かおる演じる浅井雪乃が15歳で妊娠し、母となった第1シリーズは最高視聴率39.9%をマーク、校内暴力と真正面から向き合い“腐ったみかんじゃないんです”の名言も生まれた第2シリーズ(1980年~)は最終回が34.8%、シリーズ平均視聴率は26.3%と驚異的な数字を記録。多感な時期の少年少女たちと1人の教師を軸に、さまざまな問題に対して真っ直ぐ向き合ってきた金八の姿は、学園ドラマの金字塔として知られる。

 遂にファイナルとなった今作では、Hey!Say!JUMPの岡本圭人演じる札付きの不良・景浦裕也が軸となり、ことあるごとに反発する彼を我慢強く見守り続ける金八の奮闘が描かれた。劇中では、随所に卒業生たちも登場し往年のファンを喜ばせながら、金八の愛娘・乙女の結婚など最終話にふさわしい濃密なストーリーを展開。最後の卒業式のシーンでは卒業生たちの名前も呼ばれ、定年となった金八が渾身の“贈る言葉”を熱弁。感動的なフィナーレを飾った。

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大河超えた!「金八先生」視聴率19.7%(スポーツニッポン) - goo ニュース

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 TBSが27日午後7時から放送したドラマ「3年B組金八先生・ファイナル~最後の贈る言葉~4時間SP」の視聴率は19・7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だった。

 NHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国」(日曜後8・00)の15・7%よりも上回った。瞬間最高は午後11時1分と同2分の27・6%。武田鉄矢(61)演じる金八先生の最後のお説教が終わり、歴代シリーズの最終回の映像が流れ始めた場面だった。

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「ファイナル」にしてはちょっと不満が残る数字かもしれませんが、「現代のリアルな問題」に直視し、キャッチアップして解決の糸口を見出す手法は、現代ではなかなか理解されにくい「世知辛さ」が、クローズアップされているのかもしれません。これも「時代の趨勢」なのでしょうか…。
nanaponさんが、最近記事になさっていたこの問題も、結果的に最後になった第8シリーズで取り上げられましたが、「視聴率」という数字に表れている様に、訴えるには、金八先生も御歳を拾い過ぎてしまい、難しくなってきていたのでしょう。
その意味では、「潮時」だったのかもしれませんね。

最後の「卒業式」に参列した「教え子達」152名の名前が一人一人読み上げられたシーンも印象的ですが、私は、拙ブログ創立間もなく書いた、『漢字一文字の手紙』と題した拙稿でも紹介しましたが(第7シリーズの最終回でしたね)、この「ファイナル」でも、「漢字一文字のメッセージ」を、金八先生の力の全てを振り絞って伝えた、トップの画像(私自身が携帯電話のカメラで撮影したものです)のシーンが、とっても印象に残っています。

この「ファイナル」での「漢字一文字のメッセージ」…それは、『悪』でした。

理科の授業中、人体に悪影響を与え、如何にも危険が伴いそうな実験を、自身の存在を否定された生徒に強要する理科の教諭のやり方が許せず、元々問題を抱えていた、この「ファイナル」での主人公・景浦 裕也 君(岡本 健一 さんのご子息で、Hey!Say!JUMPの岡本 圭人 さんが難しい役を好演していましたね)が執拗にその教諭に暴行を加えて逮捕され、少年鑑別所に送致されて、送致期間を終えて戻ってきた後の事でした。

景浦君が、何故クラスで問題を起こすのか…考えようともせずに、「厄介者」「悪者」としてのレッテルを張って無関心を装い、「つまはじき」しようとするクラスメイトに向かって、金八先生は、こう生徒達に尋ねます…。

「景浦 裕也は、『悪』ですか?。」
「『悪』って、どこにあるのですか?…。」

生徒達は、口を紡いでしまいます。

そして、金八先生はこう諭しました…。

「『悪』は、皆さん一人一人の心の中にある。その自分自身の心の中の『悪』と対峙した時、『悪』を批評することになる。」

私も、「どこにある?」と尋ねられ、すぐに「我の心の中」と気付いたのですが、改めて諭されると、ハッとしました。衝撃的でした。

『悪』という漢字一字を見れば、確かに理解できます。
そうです。その一文字の中に、『心』という字が潜んでいるのですから。

一言で『悪』と言われると、極端にネガティブなイメージが湧いてはくるし、大分前の事にはなりますが、ある親御さんが、自身のご子息に「悪魔」と名付けて話題となり、出生届も一時預かりとなって、全国的に「不適切」等と「ダメ出し」された様に(結局、改名しましたよね)、良い意味で用いられる事は、極めて稀です。


しかし、自然と私達が使っている、自分自身に矢印を向ける「自己嫌悪」という言葉にも、『悪』という一文字が潜んでいます。

実は、イメージとして「避けてる」状態でありながら、密接に関わり合っている…そんな一文字です。

「対峙して初めて、批判ができる」…こう諭された時は、背筋が伸びました。

さりとて、対峙したとはいえ、それを計る「モノサシ」は、ありません。

だから、言葉も、そして、文字も難しい…改めてそう思った瞬間でもありました。


そんな心の籠った授業は、もう二度と受けることができない…。

2月に、小学校6年生の時のクラス会が約30年ぶりにあって、私は幹事として出席したのですが、担任の先生が、まさに金八先生そのもの。
私達は、先生から頂いた、ある学級名の5期生です。この番組で言えば、第5シリーズの卒業生…と言ったところでしょうか。

そんな先生方が、「年齢」という、誰もが避けて通れないものに直面して、教育現場から引退なさっていく…。
金八先生に「お疲れ様でした」と、労を労う一方で、一抹の寂しさも感じます。

立教新座中学・高校の、渡辺校長先生の様な素晴らしい教育者が、もっとたくさんいれば、その寂しさも幾分か和らぐのでしょうけれど…。

なんだかまとまりがなくて申し訳ありません。

もっと伝えたいことがあるのに、上手に出てきません。力の無さですね。


とにかく、金八先生…素晴らしい授業を、ありがとうございました。


追記

「『3年B組 金八先生』DVDコンプリートBOX」…手に入れようかどうか、迷っています。
もう少し「お手頃」なら、すぐに手を挙げるのですが、簡単には出てこない程のびっくりな金額なので、良く自分自身と相談して決めたいと思います。
それと、この記事は、「出し切れていない」感じがするので、恐らく加筆すると思います。それに伴って、日付も変える予定です。
Comments (4)
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