Being on the Road ~僕たちは旅の中で生きている~

日常の中にも旅があり、旅の中にも日常がある。僕たちは、いつも旅の途上。

東トルキスタンの夢と新疆の現実 第10回(タシュクルガン)

2020-11-10 22:43:58 | 旅行

2019年の記録

快く撮影に応じてくれたタジク族の男性

 

タシュクルガン1日目後半、タシュクルガン唯一の観光地・石頭城に行く。

 

参加したツアー名は、「パミール高原、カラクリ湖、タシュクルガン、中国パキスタン国境2日間」。しかし「国境に行けない」ことは、申し込み時点で聞いていたので、僕が国境に行けないことに不満はない。しかし、中国人も国境まで行けないと聞かされ僕は、ほんとうにがっかりした。と言うのは、このツアーに昨年参加した人の話だと、外国人は国境まで行けないので、中国人が国境に行っている間は、タシュクルガンの街で自由行動とのことだった。国境に興味のない僕は、タシュクルガンの街をゆっくり散策できることを楽しみにしていたのである。

 

ビジターセンターでは、タジク帽を被った説明員が、簡単な解説をしてくれ、その後に写真撮影にも応じてくれていた。しかし、僕は観光用民族衣装には、まったく興味がなかったので、1枚も写真を撮らなかった。後でわかったのだが、タジク族のタジク帽(刺繍が施され、女性が被っている)は、観光用ではなく日常的に被っているものだったので、何枚か写真撮れば良かった。(苦笑)

 

ビジターセンターから石頭城は、整備された舗装路を走りすぐに着いた。昼過ぎの時間帯で、散策する人や青空や白い雲が、水面に映り込むのは、よほど空気が澄んでいる証拠だろう。悪天候だと、目もあてられない退屈なところになるだろうが、良かった!ともかく、写真をご覧あれ。

 

右下の台形状の遺跡が石頭城

 

タシュクルガンでは、天候に恵まれた。水面に青空と白雲が映るほど空気は澄んでいる。

 

湿地、乾燥した岩山、そして雪のパミール高原

 

新しい住宅が並ぶ、中国共産党政府の施しか?

 

澄んだ川の水は、冷たかった。

 

石頭城を眺められる展望台をゆっくり散策したあと、今日のホテル(功徳賓館)に着くとすぐに日が落ちた。街をウロウロできても、人も疎らでスナップも撮れない。

ラグメンと食堂のメニュー。街は真っ暗で寒かったが、営業していた3軒の食堂の1つに入ると、店内は暖かく、タジク族の家族連れでほぼ満席。

 

功徳賓館は、中国の田舎によくある観光客が泊まれるレベルの安宿。日本人だと、「エ~、ヤダ」っていう人もいるかもしれないが、僕は外国人が泊まれるだけありがたいと思っている。(今まで、ほんとうは外国人の止まれない宿にも泊ってきた。) シャワーはあるが、水しか出なかった。ドライヤーなんて文明の利器はなく、今さらフロントに苦情を言う気にもなれず、洗髪は断念した。(さすがに夜は寒く、風邪でもひいたら洒落にならない) 身体だけ洗ってすぐに、いつでも、どこでも、すぐ熟睡の身体に感謝して寝た。

 

旅は続く