Being on the Road ~僕たちは旅の中で生きている~

日常の中にも旅があり、旅の中にも日常がある。僕たちは、いつも旅の途上。

東トルキスタンの夢と新疆の現実 第11回(タシュクルガン・帰路)

2020-11-15 23:16:23 | 旅行

2019年の記録

バイクの後ろに乗っていたタジク帽の女性、旦那さんに許可を取ると快く撮影に応じてくれた。

 

早朝タシュクルガンを出発、昨日走って来た道を下りカシュガルへ向かう。

 

日の出前の早朝に散歩。微かな朝焼け、息は白く、寒い。タシュクルガン標高3100m。

 

何しろ昨日、タシュクルガンの街もタジク族の人のスナップもほとんど撮っていないので、せめて早起きして、と思って、ホテルを出たものの、ほとんど誰もいない。中心部から綺麗に舗装された広い道路が走る。きっとこの街の税収の数十倍の資金が国から投じられて整備されたのだろう。それは紛れもなく、この地が中華人民共和国に属していることの恩恵だ。しかし、その一方で、奪われる代償は?そもそも、恩恵とは言うものの、それは施す側の自己満足なのではないかという疑問。辺境の街を旅していると、その類のことが、嫌でも頭の中を駆け巡る。

 

兎にも角にも、もう少しタシュクルガンの街でスナップを撮りたかった。この気持ちが、タジキスタン共和国に行くか?中国の西、中央アジアへ僕を惹きつける切っ掛けとなった。その後のことは、別の機会に書くこととして、帰路も美しいパミール高原、カラクリ湖を眺めながら山を下った。

 

※タジク族は、東トルキスタンに住むイスラム系民族では、唯一のペルシャ系民族。ウイグル族、カザフ族等は、テュルク(トルコ)系民族である。

 

ポロは早朝から仕込む。あの絶品のポロは、このようにして作られる。蛇足ながら、僕は、炊飯器でポロもどきを自宅で作っている。

 

タジク族の象徴・鷲のモニュメント

 

湿原には、ヤクが放牧され雄大な景色が広がる。

 

カラクリ湖畔では、カシュガルへ出かけるタジク族が、喜んで撮影に応じてくれた。

 

氷が残るカラクリ湖、標高3600m。富士山の頂上近くにあるのと同じだ。

 

途中、カラクリ湖畔で休憩、往路と同じドライブインで昼食、カシュガルに戻り、市内のホータン玉(ホータンギョク、ホータン地区産出のヒスイ)の土産物屋に寄り、無事に解散となった。

羊肉面をTさんとシェア、2人だとご飯ものの中華料理は食べきれない。

 

カシュガルに近くなると赤い岩山が目立つようになる。

旅は続く