Being on the Road ~僕たちは旅の中で生きている~

日常の中にも旅があり、旅の中にも日常がある。僕たちは、いつも旅の途上。

美麗的日本和我 (美しい日本と僕)/東京散策倶楽部 第21回

2022-09-04 21:16:31 | 旅行

2022年の記録

まだ、まだ、暑かった旧盆休みに近代西洋建築が見たくなり、上野・御徒町の旧岩崎邸庭園に行った時の記録

 

 

旧岩崎邸庭園のことは、東京散策倶楽部第1回(2021.5)で、ご紹介している。

簡単に解説すると、三菱財閥3代目・岩崎久弥によって1896年(明治29年)に竣工された。1923年(大正12年)の関東大震災の際には、屋敷地が避難所として地元住民に開放している。

 

 

JR上野駅、御徒町駅のいずれからも徒歩圏内。(最も近い駅は、東京メトロ・千代田線湯島駅)上野駅から歩くと、不忍池のある上野恩賜公園の抜けた先の小高い丘の上にある。

 

 

レンガ壁ではないが、陰影のあるクリーム色の外壁は、僕の好みである。また、正面前にソテツがあり、南国の雰囲気を醸していて、良い雰囲気である。

 

 

木造ゴシック様式のビリヤード室。外観はスイスの山小屋風。洋館と同じジョサイア・コンドルの設計である。洋館の地下室とは地下通路で結ばれているとか。公開されているのは、外観のみのため、僕自身で確かめることはできない。

 

 

 

 

旧岩崎邸庭園へ坂を登る手前に建つ民間一般住宅に目を惹かれた。手入れの行き届いた美しい木目の外壁。凛としたおばあさんが住んでいるのかと、勝手に想像している。いつまでも残したいものだ。

 

 

【メモ】

9月に入り酷暑から解放されたが、ウクライナ侵攻は、終わりが見えず、為替は140円/ドルを突破した。世界的な物価高騰も続いている。物価高騰に呼応して、欧米のように賃上げストをやって、いくらかでも賃金があがれば、実質賃金の低下は緩和され、統計上の経済成長も持続する。日本社会は、企業努力という名の“竹槍戦法”と “欲しがりません、勝つまでは”の倹約で、経済がシュリンクするばかり、といった話は、散々書いてきた。日本人の精神構造は、太平洋戦争中と変わっていないのか?

 

あまり注目を浴びなかったが、10月になると日本の最低賃金がアップする。欧米のようにストライキをすることなく賃金が上昇し、実質賃金の低下を回避できると思うのは、あまりにも脳天気だ。賃金があがっても、それを販価に転嫁できない日本の経営者が何を考えるか?

時給を3%上げても、その分の利益が増えなければ、3%の人員を解雇して、帳尻をあわせるのが経営だ。平均賃金とは、働いている人の賃金の平均で、クビになって無収入の人は、集計外である。統計上の平均賃金は上昇して、為政者はしたり顔。実態は、国民の経済格差が拡大し、経済は疲弊する。そのことは、韓国の前政権が証明している。(日本の政治家や官僚が、この程度の知識がないはずがない、知っていて、今を取り繕っているだけなのだろうな。)

 

 

旅は続く