ATOLL PR200Signature その3

2022-01-10 19:31:20 | 音響機材/音楽再生

Uさん、お邪魔します。

PR200Signature 三連投、最後の投稿となります。

 

出音は明るいです。中音部が張り出してきますのでネアカな音です。

音が広がるというよりは、飛び出す感じです。

 

音質そのものは、特徴がそれほどない極真っ当なものに感じます。

普通の音です。

 

少しボリュームを上げ気味して、録音状態の良いプログラムを流すと、煌びやかで少し響きが加わる良い感じになります。

どちらかというと、古い録音よりも新しい録音のものの方が合っているようです。

 

以前のPR200SEは判りませんが、Signatureになって、プリメインのin100などは、弱かまぼこ型から少しフラットになったとあります。

恐らくPR300Signatureも、プリアンプとしてはエントリー機扱いですから、同じようなチューニングを受けているのでしょう。

 

低音は思ったほど出ていないようです。

スピーカーの能率(91.5db)にもよるのかもしれませんが、音が張り出してきますので、音量が上げる必要がありません。

そのせいで、少し低音不足に感じるのかもしれません。

 

音の出方の傾向から、以前にも書きましたが(上位機は判りませんが)ATOLLは、低インピーダンスの能率の低いスピーカーが合っているように思います。

だから、Dynaudioが合う訳です。

 

最初にATOLLの良さに気が付いたのも、ヨドバシアキバで、ATOLL in100seとDynaudio excite x14の組み合わせです。

何気なく流れていた陽気で闊達な音に引き付けられました。

それまで根暗な音ばかり聞いていたのでとても新鮮で印象に残りました。

 

ただ、自宅で聞いた、in50seとexcite x12の組み合わせで出てきた音は今一つでした。

Dynaudio以外でしたら、ELACとかsonus fabar当たりでしょうか。

 

聞き流し、音楽をBGMにするためにボリュームを下げますと、何だかメリハリのない覇気の無い音になります。

どのシステムでも、極小音量では締まりのない、つまらない音になりがちですが、ことに元気な音を出すPR200では落差を感じます。

ラジカセのような平坦な音です。我慢は出来ますが、これで良いのかという気はします。

 

PR200Signature、全体としては、綺麗で少し厚みのある音ではありますが、繰り返しにはなりますが、取り立てて特徴の無い音とも言えます。

スピーカーなどの組み合わせにもよるのでしょうが、これでなくてはならないというものがありません。

 

PRE30のように、多少癖があっても、これは良いというものが欲しいところです。

 

PR200Signatureの出音は、エージングでどうなるものではないと理解しました。

十分に良い音だからです。製品としては成功していると思います。

 

ですが、自宅ではここにいる理由はありません。

ということで、極めて短期間ですが、PR200Signatureは手放してしまいました。

※プリ・パワー(Atoll)・スピーカー(Focal)・スピーカーケーブル(Real Cable)のトリコロール軍団です。

 

購入額との差額は、所有していた期間を考えますと自分としては少し大きなものです。

手痛いですが、勉強代だと思って受け止めます。

 

一応、ショールームでは、PR300Signatureとの比較試聴をし、こちらの方が気に入った曲とのマッチングが良かったので選びましたが、うまく行きません。

考えたら、ボリューム位置が全然違っていました。そのせいもあるかもしれません。

PR300Signatureを選んだほうが良かったのかも。

 

まぁ、オーディオは難しいですね。

少し痛み(損失)を癒すため、オーディオはちょっと自制します。

その痛みがこなれたら(そんなに長くはかかりません)、再び前進することにします。

 

懲りない人ね、と思われるかもしれませんが、こういう性分ですから仕方ありません。

 

ではこれで失礼します。

ごきげんよう。さようなら。

 


ATOLL PR200Signature その2

2022-01-10 18:47:20 | 音響機材/音楽再生

Uさん、こんばんは。

 

ATOLLのプリアンプに関する記事で連投になります。どうぞよろしく。

フロントパネル全体です。

SE時代にあった、ATOLLの社名(ロゴマーク)と重ね合わせた特徴的な丸窓は無くなりました。あれは中々良かったのに。

強いデザイン部が無くなっただけ、少しのっぺりとした感じです。

向かって左側から、ゆるいループが描くように、キャラクターラインが入っています。が、殆ど目立ちません。

パネルの仕立て、素材などは旧来のものと同じようです。

 

各入力表示部の上には、オプションで組み入れることが出来るデジタルボード(D/Aコンバーター機能)を選択する際の表示も示されています。

 

以前のPR200SEでは、入力選択表示は向かって右側に、リモコンの受光部を中心に半円を描くように並び、受光部の左に2つの入力切り替えボタンが上下に並んでいました。

 

Signatureでは、選択表示部は、左側に横並びとなり、電源の左側に左右に並んで入力切替ボタンが並ぶようになりました。

スタンバイで、電源部表示の白色LEDが点灯します。

動作状態になると、左側の選択された入力に白色LEDが点灯します。

 

この時、電源部表示の白色LEDが一層強く発光するということはありません。スタンバイ時の同じ光量です。

以前のATOLLの色表示は、緑色のLEDでしたから、白色になって、少しクールなイメージになりました。

 

 

ボリュームノブは、以前の半球が飛び出したような形から、やや扁平な形状に変わりました。

ノブの出っ張りも少し低くなります。

 

つまんだ時の指に当たる感触を考えてか、縁の隅切りは少し大きめに取られています。

その上にある、ATOLLのロゴマークは最初プリントではないかと思っていましたが、しっかり刻印されています。

 

ボリュームノブの両サイドに、黒い丸●が並びます。

左側は、ヘッドフォーン端子で、右側がリモコンの受光部です。

ボリュームノブ周りを良く見ると、何となく新幹線の100系のフロント部に似ている気がして、可愛らしい感じがします。

 

インターネット上の画像では、全体にデザインは手抜き、コストダウンダウンだなと思いました。

しかし、実物を良く見るとそれなりに洗練されているのが判ります。

却って、SE時代の方が野暮ったくかんじられますから面白いです。

 

背面は写真のとおりです。以前からATOLLは比較的入力が豊富ですが、この辺りはそのまま引き継いでいます。

バイパス入力も引き継いでいますから、AVアンプとの連携も可能です。

 

プリアウトは2系統あります。

 

入出力は、全てアンバランスです。ATOLLは、400系とIN300にしかバランス入力端子がありません。

この辺りは製品金額や製品の位置づけ上割り切るしかありません。

 

12Vの電源連携端子がありました。こういうものは殆ど使いませんけれど、あれば便利なものなのでしょうね。

リモコン・電源コードが付属します。

リモコンは使ったことが無いので、残念ながら、使い勝手・機能に対するコメントは出来ません。

 

次の投稿で肝心の音質面に触れていきます。

 

 

 


ATOLL PR200Signature その1

2022-01-10 17:05:39 | 音響機材/音楽再生

Uさん、こんばんは。

 

ATOLL、フランス製のプリアンプです。

プライマーPRE30が上手く鳴っていない時(背景の歪が気になっていた時)、ピンチヒッターとして導入しました。

 

in50seは以前使っていました。

B&Wのcm6s2と繋いでいました。音質的には大変満足していたのですが、運用面で考えることがあり、両方とも手放しました。

 

いずれにしましても、ATOLLの音造りは知っています。

ATOLLならあの音での歪はないだろうという見込みと、パワーアンプは、未だにAM100×2台であり、これを最大限活かすため、同社のプリという選択となりました。

 

プリ出力に関して言えば、cm6s2の低音をもっと出したくて、in50seからプリアウトしてAM100へ流していたこともありますが、これは上手く行きませんでした。

何故かin50se単体の方が弾む低音が出ていました。

ということで、ATOLLの本格的な?プリアンプは初めてですから期待は大きいです。

 

PR200Signatureが発売される前、PR200SEとPR100SEという二つのモデルがありました。

PR200Signatureはその2機種を統合した形になっています。

 

PR200Signatureは性能的には、名称のとおりPR200SE寄り(PR200SE以上)でして、製品のラインナップからはPR100SEが切り捨てられた形となっています。

 

ATOLLは、最上位機種の400系を除いて、比較的手に届きやすい価格でセパレートアンプを出しているのですが、PR200SEとPR100SEでは内容に余り差異は無く、どうしてPR100SEが存在するのかが良く分からないでいました。

 

以前、300系のパワーアンプがあり、PR300SEはこちらとマッチングさせていたため、PR100SEでは、AM100にマッチするよう設計されていたのかもしれません。

 

今は、300系はプリアンプは廃番となってしまい、PR300Signatureは、AM200Signatureに組み合わせるようになっています。そしてPR200Signatureは、AM100Signatureに組み合わせるようになっています。少しだけ紛らわしいですね。

 

要するに、ごちゃごちゃした製品のラインナップを見直し・整理をしたということでしょう。確かに、Signature以前のATOLLは下のクラスに製品が混み合っていた感じがします。

 

前振りが長くなりました。

次回の投稿で、導入した個体を見てみます。

 

ではこれで一旦失礼します。


真面目に写真を撮るのは止めて少し遊んでみようと思います

2022-01-10 09:23:56 | 写真撮影/撮影機材

Uさん、おはようございます。

 

三連休、最後のお休みです。

ということで、朝から投稿します。

 

昨日、お蕎麦屋に出掛けた話を投稿しました。

いつも、カバンには小型カメラを忍ばせておくのですが、今回は、富士フィルムのXQ1というカメラを準備しています。

蕎麦を頼んで運ばれてくるまで時間があったので、このカメラをいじくっています。

 

富士フィルムのカメラは設定できる項目が沢山あります。

沢山ありますから、却って何をどうして良いか分からず、基本的な物以外は何も触れて来ませんでした。

 

以前から気になっていたのは、動画のフォーマットです。細かく幾つもの設定が用意されています。

何気なく、動画のフォーマット選択画面を開け、何気なく80FPSのものを選んでみます。

 

試し撮りしました。これはスローモーション動画用のフォーマットでした。

TVでは良く見ますけれど、自分で撮影するのは初めてです。

 

これは面白いと思いました。

 

人物の細かい所作が強調されて(じっくり見られる)、何気ない動作が面白おかしく感じられるのです。

最近、タイムラプス動画(インターバル撮影;コマ送り撮影)に関心を持っていますが、これとは真逆のスローモーション撮影はもっと面白く感じます。

 

それから、XQ1の動画フォーマットを良く見たら、パナビジョンのような、シネスープ的なワイド画面のハイスピードフォーマットも用意されてます。これは使いこなしたら面白いかもしれない。

 

良く考えたら、自分は富士フィルムのカメラを持っていながら、その特徴である所謂フィルムシミュレーション的なものは殆ど使って来ませんでした。

何故かというと、自分の色覚が鈍感なせいなのか、各設定の色味の違いをほとんど感知できないからです。

 

富士フィルムのカメラに限らず、殆どのカメラの色のプリセット設定はスタンダートです。

偶に気分次第でポートレートは使いますが、ほぼ違いが判りません。

 

それと、アート機能(アートフィルター;デジタルエフェクト)も使って来ませんでした。

これはいけませんね。典型的な食わず嫌いです。

 

デジタルカメラを使い始めてから、20年を経過しますが、フィルム時代の思考を引きずって、露出以外の機能は殆ど触れてきていませんでした。

つまり、カメラは”記録するもの”という思考から抜け出していませんでした。

 

ということで、今更ですが、これは反省しなくてはいけません、と気が付きました。

デジタルカメラの、もっと遊べる機能を使うことで、楽しみながら、新しい記録の形を探ってみたいと思います。

 

ではこれで一旦失礼します。