Uさん、こんばんは。
やみがたく、どうしようもないほど断ちがたい衝動に煽られて、とあるカメラを確かめに行きました。
昨晩の投稿の後、SONYのα7シリーズの好出物があることを知ったのです。
気持ちが揺れ動き始めた、まさにこの時、神のお告げのように新着情報です。
当該機はオンラインで決済することも出来ましたが、まずは現物を見るべきだと、ここまでは踏みとどまりました。
そのカメラは、まだお店にありました。
はやる気を抑えて、じっくり外見を見ます。
外観は問題ないようです。
動作確認をしたいのですが、という申し出をして、ケースから出してもらいます。
適当なレンズを取り付けて、いざ試し撮り(空シャッター)の構え。
あれ、おかしいな。
思ったのとフォールディングフィールが違います。
まぁいいかと、取り敢えず何回かシャッターを切って、実機の検証をします。
何処にも問題はありません。
動作ものっそりした感じは無く、キビキビ・サクサク動きます。
でも何かが違います。
カメラを持っているとどうにも違和感が。
要するに、自分の手の感覚とは合わないといった風です。
自分の手は大きい方ではありません。
が、カメラをつかむと、何故か小指が余ります。
何処にも引っ掛けられません。
小指を納めようと掌全体で包むようにグリップを握ると、これはこれでまた別の違和感が。
NEX-7はもっと小型の筐体でしたから、勿論、指は余っていました。
しかし、グリップ下部が斜めになっており、これを使って指を曲げるようにボディに寄せることで、旨い具合にボディ全体を支えることが出来ましたし、特に違和感もありません。
α7シリーズの場合は、グリップが太めで筐体にも厚みがあります。
安定感を出すためか、グリップの下部の角はあまり取れていないようです。
このためか、自分の場合は小指がどうしても余ってしまって気になります。
この辺りは、エクステンドグリップを使えば何とかなりそうです。
が、カメラを握っているとどうしても違和感が。
名古屋で感じたG9iiの時と同じです。少し萎えます。
そしてシャッターフィールが。
自分の好みとは違いました。
著しくショックも無く、安っぽい音では決してありません。
硬質で、少し重厚な音質です。
どちらかというと、機能重視な感じです。
シャッターフィールを念頭に置いて作り込んだというより、結果としてそうなったような印象です。
悪くはありませんが、予想していたものとは違います。
当然、NEX-7の軽やかな感じとは異なります。
もっと精緻な機構を感じさせますが、求めているものとは違います。
ファインダーは特に問題も無く、見やすかったです。
液晶モニターも自分にとっては十分な精細感です。
α7シリーズは、色んな型番のものを一通り店頭で手にしてみて思いましたが、自分の撮影道具・機材にするのは少し方向が違うのだと感じました。
間違いなく良い写真が取れると思います。希望の絵が出て来る可能性は高いですね。
ここしばらく、カメラを選ぶときはまず官能性能を第一として来ました。
この選択基準で失敗したこともありました。
写りが良くないとか何処か別のところの不満です。
それでも、兎に角、使う機材はいつでも手に取りたくなるようなものでなくては。
写欲を起こさせるようなものでなくては。
そうでなければ、そもそも撮影すら行うことになりません。
思い切って買ってしまえばね、結果はついてくるのでしょうけれど。
今回は見送りです。
怒涛の如く押し寄せていた買い物衝動も、何処かにスーッと消えています。
気持ちが軽くなって、なんだか前に進めるような気がしてきます。
今迄この衝動に耐えられずに、何度も失敗を繰り返して来ました。
自分の場合、何も手にしないのが吉なのです、と自分に言い聞かせています。
不満を解消するためになすべきことは、何かを買うことでなく、何も買わないことだということを、改めて自分に言い聞かせています。
それでも懲りずにまた、いつか新たなカメラを手にしているのでしょう。
これが辛いところです。
ではこれで失礼します。
ごきげんよう、さようなら。