昭和の香りがするキャラクター

2022-12-30 11:09:17 | 紀行

Uさん、おはようございます。

 

これです。

茨城県ひたちなか市にある「国営ひたち海浜公園」の公式キャラター「海くん」と「花ちゃん」です。

 

ところで、良くある間違いですけれど公園名は”ひたち”海浜公園でして、”ひたちなか”ではありません。

自分も少し前まで勘違いをしておりました。

 

今回、このキャラクターを取り上げたのは、「ひたち海浜公園」へのアクセスについて記事を書きたいけれど、それは少し重いから、肩慣らしの意味で、先に関連事項を上げておこうと思ったからです。

 

さて、上記の両キャラクター、地元のデザイナーがイメージを起こしたらしいのですが、今風のキャラクター、特にゆるキャラと言われる癒し系のキャラクターとはずいぶん雰囲気が違います。

国営公園のそれ、というところもあるのでしょうか。

 

ゆるキャラというのは、どこまでもゆるゆるずるずるとだらしがない感じで、一部のものを除いて、人間だか動物だか何だか良く分からない造形をした、それこそプチモンスターのような容姿をしているものが多く、所謂”可愛らしさ・愛くるしさ”など、人の心の優しさにつけこんだような印象を強く与えるものが中心です。

 

それに比べると、「海くん」「花ちゃん」は、元気いっぱいに”これぞウサギ!”という出で立ちをしております。

寸分の隙間もありません。

 

誰が見てもこれはウサギです。

まぁ前足ではなく5指のある手があり、靴を履き服を着て直立し、そのナリはまるで人間ではありますが...。

 

そして、そのウサギは少しお年を召したように見えます。

若作りをしているけれど、もう、とっくにとうが立った、おかあさんといっしょに出ていたOBの歌のお兄さん・お姉さんといった風情です。

随分落ち着いちゃっています。

 

あの姿勢からして、いけません。

どうにも一時の時節を感じさせてしまいます。

 

目が小さいですか。

海くんには小さいながら、少し太めの眉が書かれています。

それに立派な二本の髭に大きな蝶ネクタイ。

 

全体35歳くらいのおじさんかな...。

海くんというよりは、海さんか。

昭和の演歌歌手、もしくはお正月だけに出てくる上方漫才コンビの片割れといった印象です。

 

花ちゃんは、名前以外には指摘すべき点がありません。

まぁ、そうですね、例えが古いですが、上で少し述べたとおり。

”ママとあそぼう!ピンポンパン”の”酒井ゆきえお姉さん”みたいな雰囲気です。

 

やっぱり両方とも昭和の雰囲気を携えています。

 

調べると、両キャラクターの生誕は、1991年(平成3年)の10月5日と、公園の先行開園日と同じです。

生まれた日に既におじさん、お姉さんというのも変なことですが、まぁそれは置いておいて。

 

公園自体の計画はですね、昭和の50年代から始まっているようです。

その頃からキャラクターの具体的成案についての検討が既に始まっているとは思えません。

一次開園が近づくにつれて、計画が具体化したんでしょう。

 

ですから、両キャラクターは平成生まれで間違いないとは思いますけれど、平成後期の世、令和の世の世間の相場とは全く切り離されている時代の事です。

 

平成が始まってまだ間もなく、開園時にバブルは終わってしまっていたけれど、計画と工事は昭和の終わり・バブルの真っ盛り。

肌感覚として昭和は身近にあり、その意識の中で意匠化された、バブル時代の自信に溢れた当時の雰囲気を携えた稀有なキャラクターです。

 

公園開園とともにキャラクター誕生から既に30年以上が経過してしまっていて、現代の感覚と、当該キャラクターのそれこそキャラが少しズレが出ているだけですね。

 

そうそう、同じ国営公園である昭和記念公園に公式キャラクターがあるか調べました。

どうやらなさそうです。

 

その代わり、公園のある区域の自治体の一つである立川市に、”くるりん”という名の、白いウサギのキャラクターがおります。

 

https://www.city.tachikawa.lg.jp/kururin/index.html

 

こちらもなぜか、ウサギです。

そしてやはり市在住のデザイナーの手によるものです。

 

見た目はなんとなくディック・ブルーナのミッフィーのようでもあり、サンリオのマイメロディのようでもあり、タンタンのようでもあり、LINEの白いうさぎコニーのようでもあり....。

 

でもなぜ、立川市でウサギなのかは分かりません。

まぁ、ひたちなかでなぜウサギなのかも知りませんが。

 

ついでに申しますと、立川市には、公認になり損ねたキャラクターとして、”ウドラ”が存在しております。

投票で、”くるりん”に競り負けたが、中々味のあるキャラクターであり、市名物のウドを模したものであることから、市の農政振興活用も含めて、復活(再活用?)されたもののようです。

 

https://udolla.jp/

 

特異な強面キャラということもあり、くるりんより目立つためか、あちらこちらで公認となったNO.1を凌ぐ活躍を見せているようです。

 

自分の自治体にもキャラクターはおります。

ゆるキャラブームに乗って、わが街にもとと自治体名物の食材を題材・主題にして自治体主導で立ち上げたもの(名前の公募・選考はあった模様)。

 

自分自身は、地方公共団体にキャラクターは特別必要ないと考えていますから、特段愛着も関心もありません。

つれない奴と思われるかもしれませんが、まぁ仕方ありませんね。

 

話が長くなりました。

ではこれで失礼いたします。

 

ごきげんよう、さようなら。

この記事についてブログを書く
« 冬至があっという間に過ぎて... | トップ | 気が付くとクリスマスも過ぎ... »

紀行」カテゴリの最新記事