齋藤けさ江。農婦。2006(平成18)年1月に92才で死去。
2004(平成16)年2月22日、 NHK「人間ドキュメント」<けさ江ばあちゃん 90歳の書画>で千葉県君津市の郊外で毎日元気に畑を耕す齋藤けさ江さんとその書画が紹介された。
「齋藤けさ江さんは、貧しさのなか小学校も満足に通えなかったが、今、彼女の生み出す書画は多くの人々をひきつける。自分の畑でつくる作物の様に新鮮で力強い書画が生まれる感動の日々を追う。」
当時、感動を覚えて、ヤフーブログで記事にしたが、後継のアメーバブログが全記事削除されたので、記録のために再び記事にする。アメリカのグランマ・モーゼス、画家丸木位里の母親・丸木スマの絵画に親しんでいたので、その延長である。残念ながら最近は忘れられている。
元々読み書きができなかったが、70歳の時に孫に文字を教わり、77歳の時に初めて筆を持ち畑の作物絵を書き始めた。植物は根がないと育たないので必ず根も書き加えたという。
齋藤けさ江書画集 監修 齋藤五十二 企画編集 岡本光平 ©研文社印刷株式会社
齋藤けさ江さんの90歳を記念して個展を企画し、この作品集を編集しました。
けさ江さんは書家でも画家でもありません。70歳で平仮名を孫から教わりながらメモを書き始め、鉛筆を筆に持ち替えて、作品作りが始まりました。一人の農婦の書と絵ではありますが、そこにはきっと皆様に見て頂ける何かが有ると信じております。
本来は、平成15年の5月に行われた「齋藤けさ江書画展ーたんぼとはたけに生きて90年ー」のみでの販売でしたが、NHK「にんげんドキュメント」に特集で放映されてから、問い合わせが殺到した為、少部数ではありますが限定的に販売させて頂きます。
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