礼文町郷土資料館。礼文町香深村。礼文町町民活動総合センター「ピスカ21」内。
2022年6月17日(金)。
重文・北海道船泊遺跡出土品。
船泊上層式土器が遺物の中心で、縄文時代後期中葉の北海道北部に特有の形式である。
手稲式土器は、札幌市手稲遺跡出土土器を標準とする縄文時代後期の土器。関東地方の加曽利B式土器の系列につらなる土器で、類縁の土器は東海、近畿にまで広くみられ、磨消(すりけし)縄文の系譜は四国、九州にまでたどれる。まさに全国を風靡した土器ということができる。
ウサクマイC式土器。千歳市ウサクマイC遺跡出土土器を標準とする縄文時代後期の土器。曲線の沈線文がより複雑となり鋸歯状、弧状、渦巻状などになり文様としての形が整ってくるが、磨消縄文の手法は、まだそれ程発達していない。土器の形も朝顔形に近い深鉢形が見られるようになる。