昨日、9月29日、朝6時の看護師さんの巡回時、
人工心臓のポンプの中を見る際、
弟の応答が鈍かったらしい。
おかしいという事で、すぐに脳外科の先生を呼び、
CTを撮った。
脳外科の先生の判断で、緊急手術が始まった。
先生から親に連絡が入ったのは、朝7時半ごろ。
病院に来てから手術の了承は遅いから、
電話で了承をして下さい、と。
その電話の後、すぐに母から私のところへTELがあった。
手術は8時半から準備で、後から聞いたのは手術が始まったのは、
たぶん9時半から。
私も急いで病院へ向かい、着いたのは10時過ぎ。
父母は10分ぐらい前に着いてた。
弟は朝、CTを撮った結果、
小脳に多めの出血が見られる。
このままでは脳幹への圧迫、水がたまってしまう恐れがある。
今すぐに手術をすれば、出血を取り除き、
これ以上の圧迫とかを防げる可能性があるという事で、
緊急手術が行われたみたい。
脳幹は、多数の生命維持機能を含む場所。
小さいけれど、人間にとってものすごく大事なところ。
そこが圧迫されるとか、異常があった場合、
様々な障害が出てくる。
家族控室で3人で待つ。
10時半ごろだったかなぁ、循環器の先生の
弟の今の主治医と弟の最初の時期からお世話になっている、
循環器の先生で、とっても偉い人。
移植の時、テレビに映ってる先生。
そのお2人から、今の状況説明があった。
朝のCTを見て、上に書いた通りの可能性があるので、
脳外科の先生に手術をお願いしたと。
どうしても脳の事やから、慎重になるので、時間はかかると思う、と。
40分ぐらいの説明の後、また3人で待つ。
2時ぐらいだったんかなぁ。
看護師さんが来て、まだ少し時間がかかるみたいで、
食事出来そうでしたら、しておいて下さいね、とのこと。
それでも、父母はきちんとした食事はせず、
飲み物を買ってきたり、チョコレートは食べてた。
で、夕方4時頃、主治医が来て、まだ時間がかかると来てくれた。
そのあと、父母が席を外してる間、控室で電話が鳴り、
私たちだった。
まだ今は手術をしていますが、執刀中の先生より話が
ありますので、来て下さいと。。。
急いで父母を呼び、3人でカンファレン室へ。
それは5時半ごろだった。
執刀中の脳外科の先生、主治医、ボス先生、ほかの循環器の先生たち。
今の状況の説明があった。
小脳からの出血、脳幹、水頭の説明。
今は、小脳の出血を取り除いてるが、他の場所から出血があるため、
そっちをおさえると、今度は小脳から…
といったようなイタチごっこになっている。
非常に危ない状態。
どうにか助けてあげて下さい
一人息子なんです
とお願いし、再び手術室へ戻って行きはった。
そして、夜8時、手術が終わった。
脳外科の先生達3~4人、循環器のボス先生、主治医、
昨日までいたフロアの看護師長、
看護師兼移植コーディネーターの人など、
さっきの小さい部屋に入り、脳外科の先生から説明。
手術している別の場所、反対側から出血。
橋(きょう)という所で、とても脳の深いところらしく、
脳外科の先生でも手がつけられないところで、
これ以上は何も出来ない。
血液をサラサラにする薬は止めてるのに、出血。
手術前と手術後のCTを見ると、
もう全く別のもの。
同一人物のCTを見てるのじゃないみたいだった。
出血がひどかった。
小脳とは別の反対側からの出血も。。
循環器の方は、人工呼吸器、人工心臓を着けてる状態だから、
生きている状態(←こういう言い方ではなかったけど)。
どうしても先生に聞きたい事があった。
脳の事は、大変だということは重々承知してる。
でもでも、これだけは確認したかった。
『弟の意識はどこか行っちゃったんですか?
弟は戻ってこないんですか?』
ボス先生が
うん、と うなずく。
『弟は、手術するって分かってましたか?』
別の脳外科の先生
『移動する時に、頑張って目を開けようとしてるんだけど、
だんだん意識がなくなっている状態だった。
手術する前は、うんとかすかにうなずくぐらいだった。』
母は横でずっとうつむいたまま、椅子にもたれかかり、
泣いてる。
私も涙は出てきてたけど、弟の事を手術してくださった先生達、
全力を尽くしてくれたと思うので、
まだ少しの意識があるうちの弟と話をした先生達の話を
きちんと聞いておこうと思って、目を背けないようにした。
とても重い術後の説明は終わり、面会になった。
看護師さんが
『耳は最後まで聞こえるみたいだから、話しかけてあげて下さい』と。
弟がベッドにいた。
いつもみたいに眠ってるみたいだった。
麻酔が切れたら起きてきそうだった。
手ももちろん温かったし。
面会も終え、控室へ戻ると、祖母、おばが来ていた。
みんなも弟と面会した。
面会の時、母が子供の話をした時、弟の目にうっすら涙が出てたって。
このあと、祖母が面会に行った時、涙が流れて行ったって。
いとこ達も来てくれて。。。
弟と今までみたいに話しがでけへん。
おもしろいこと言い合ってたのに。
この間も五穀のロールケーキを買って行った時、
次、どのロールケーキにするか決めといてやって言ったばっかりやったのに、
今日なんて、また新しいCD持ってきたのに、
ホントのホントのホントの奇跡が起きて、
子供たちと話をしてほしい。
奇跡が起こる、絶対起こる、起こるに決まってる。
だって、これまでも奇跡を起こしてきたもん。
だから、これからも奇跡を起こすよ
こんな時にブログを更新してる場合じゃないねんけど、
今、自分のブログページを開いてる時に、
親から連絡が入った。
今週木曜日にCT検査をした結果、
脳の出血はだいぶん吸収されてて、
広がってる風でもないっていう結果だった。
それで家族も安心してた。
もちろん本人も……
それで、今、親からの電話は
病院から電話が入り、
別のところから出血が見られて、
意識も朦朧としてる状態。
集中治療室に入ってる。
もしかしたら、手術が必要かもしれないので、
病院へ来て下さいと…
母からの涙混じりの連絡。
これから私も準備して行こうと思う。
大丈夫??
昨日、弟にメールしようと思ってた。
CT検査、何もなかってんて?って…
はーーーーーーーーーーー、
どうしよう。。。。。。。。。。。。。
弟のその後。。。
前回の更新の時に、右目が見えにくいって書いたけど、
『右目』じゃなくて、
両目の右側が見えへんねんて。勘違い。
右目だけ眼帯しとけば少しは目の負担がなくなるんちゃうかなぁ?
と思ってたけど、それは間違いだった。
病室が、ナースステーションに少し近い場所へ移り、
南向きになったから、街の様子が見える。
PLの花火が小さく見えるんやって。
でもそれはもう8月に済んでしまったし。。。
安静にしとかなダメで、病室が移った日は、
テレビを見るのも禁止、水分制限、食事制限だった。
点滴を3つしてた。痛々しかった。
『コード・ブルー最終回、見た?』と弟。
ダンナ君が食事をしてたから、手術場面はチャンネル変えてたけど、
大体は見た。
最終回当日の夕方のドラマで、前回までのコード・ブルーがしてたから、
今日の夕方、最終回があるんちゃうかなぁ?
と思ったみたいで、父母がいない間にテレビをつけた弟。
放送してなかった。。。残念。
母が戻ってきた。
『テレビ見たらアカンやん。安静にしとかな』
と怒られ、消してた。
この後、エコー検査だった。
夜の食事は食べてよくなった。
そして、2日目。
世間では、3連休1日目。
午前中、CTを撮り、結果は昨日と同じ状態。
悪くなってない。また様子見。食欲もある。
3日目・4日目。同じで変わりはない。
最初の2日目までは、父母が泊まってた。
早く良くなって、良くなって、良くなって
弟の調子が8月末ぐらいからあんまり良くない。
8月中旬過ぎごろから、頭痛や時々の吐き気があり、
いつもなら頭痛はお薬で治るところが、
なかなか治らず、CTを撮る事になった。
1回目のCT…脳に少し出血が見られる。
薬とバランスを持ちながら治療していく。
残念ながら、こういう症状になると、
移植の登録から外れてしまう。
この時に言われた外れる期間は4週間。
1週間後に、2回目のCT。
それまでは、頭痛もそんなにひどくならず、
例えば頭を下にした時に痛いみたい。
そして、2回目のCTでは、出血も少なくなってて、
出血してた血は吸収されてるとの事。
よかったと思ってた。本人も安心してた。
その後も、朝晩に微熱があったり、そして、また頭痛がしてるみたい。
今週の月曜日に、ウィルスの検査をするため、採血をした。
この結果はまた1週間後。長い
で、今日11日、弟からメールが入った。
今日もCT撮ったんやと思う。
『また脳出血してるねん。
頭も痛いし、右目が見えにくいねん』
って…。
今日CT撮る事は知らんかった。
やのに、こうやって結果をわざわざ本人がメールしてくるのは、
弟なりのSOSやと思う。
だって、こんな事、最近はせえへんかったし。
怖いんやと思う。自分がどうなるんか…。
その気持ちを思うと、いたたまれへんけど、
しっかりしいやっ 、ってメールした。
ネットで見てみると、
高血圧が原因で脳出血になるのが多いんやって。
最近、色々あるから、それで血圧が上がったんかもしれへんなぁ。
まだ解決もしてないし。
いつになったら、平穏な日が来るんやろう。
全てが平和になる日が来るんかなぁ。
がんばれっ、おとうとっ!!
昨日、エコー検査があって、
BNP数値が400。
健康な人はこれが10ぐらい。
弟はいつもは100ぐらいを保ってたみたいやねんけど…。
今日も詳しいエコー検査をするって言ってたみたいやねんけど、
なかったみたい。
大丈夫かいな、病院の先生方。
今日は早く寝るって言ってた。
こんなところでつなげるのも何かの間違いかもしれへんけど、
弟がしんどくなる時は、私の呼吸もおかしくなる。
最近、ちょっとしんどいなぁって思ってた。
じゃあ、弟もしんどくなってる。
双子かいっ!って突っ込みたくなるけど、
偶然なんかなぁ。気のせいなんかなぁ。
いつの間にか、それがバロメーターみたいになってて、
自分がしんどくなると、弟が大丈夫かなって心配になる。
あと3ヵ月で入院生活を送って丸2年。
弟も毎日毎日同じ事の繰り返しで飽き飽きしてる。
何か、新しい事がないかなぁって私も探したりしてるけど。。。
なかなか難しいよなぁ。
入院生活で、時間つぶしが出来る何かを知ってる方、
何でもいいから教えてほしいなぁー。
今までは、変わった折り紙セットやぬり絵、
女の子みたいなものも選んでみたり、
ぬり絵には案の定全く手が付けられてないけど。
永遠に出来るプチプチや、化石掘りセット、
定番のクロスワードの本とかも色々持って行った。
でも、そんなものは一瞬にして終えてしまうんよなぁ。
何せ時間がたっぷりあるから。
はぁー、何かいいものないかなぁー。
病室で不整脈で気を失った時、真っ先に駆け付けてくれた先生が、
今月で転勤になったみたい。
その時は主治医で、イケメン先生で人気があって、
年齢も近いし、陽気で明るくて、弟は親しみを持ってた。
命の恩人やから余計に。
その先生がいなくなってしまって、また元気がなくなった感じ。
移植する時は来るからって言ってくれたみたい。
すごいすごいお世話になった先生。
10年ぐらいここの病院とお付き合いしてるけど、
いい先生達はすぐどこかに行ってしまうって母親が言ってた。
言われてみればそうかもなぁーって思った。
いい方向へ、いい方向へ。
いつもお昼頃に行くようになってるから、
ランチのリクエストを聞く。
じゃあ、今日もカレーということで、
江坂駅で途中下車し、ここで降りる時はいつも東急ハンズへ
寄って行く。
で、久しぶりに行くし、今回も、石を掘ると中から
化石やピカピカの石とかが出てくるシリーズを買って行こうと、
3階まで色んな誘惑にもよそ見もせずエスカレーターで上って行った。
(エライッ!!)
で、3階に着いた。
あれっ?変わってる。
ハンズのビルのはずやのに、ハンズじゃなくなってる。
Josinになってる。電器屋さんになってる。
ここでも更に脇見もせず、下りのエスカレーターへ直行。
2階や1階も一通り見たけど、発掘シリーズがどkっこにも置いてない。
あ~あ、楽しみがなくなってしまった。
で、しょうがなく買ったのが、『永遠に出来るプチプチ』。
カレー屋さんにも行き、電車・バスと乗り継ぎ、
やっと病院に到着。
弟はまたやせてたなぁ。
大丈夫かな。。
でも笑顔が多かった。
弟から話しかける事も多かったし。
それで、他にも持って行ったものがある。
自分で買った本があまりにもおもしろかったから、
ぜひぜひ読んでもらいたいと思って、
『夢をかなえる象』を買って行った。
すっごいすっごいおもしろいでー、
絶対笑うでっ、と超おすすめしておいた。
じゃあ、最近の弟の中でのブームは、
小説を読む時は、夜、自分の部屋の電気を消して、
枕もとにある小さい照明だけつけて読むんやって。
それが楽しみやねんて。
なんか、かわいい楽しみを見つけて、そんなちょっとした事でも
教えてくれるのがうれしかった。
今付いてる大きい機械が、もしかしたら小さい機械に替わるかも
しれへんねんて。
今までも時々小さい機械を付けてリハビリの部屋まで行く事もあった
みたいやけど、今回の話は、自分専用になるみたいで、
外のお手洗いとか同じ階のロビーまでは自由に行けるようになる。
早くその日がくればいいのになぁ。
その小さい機械って、1台2600万円もするんやって。
だからヒョイヒョイ買われへんねん、って先生が言ってたみたい。
すっごいなぁ、あんな小さい機械がそんなにするなんて。
それで命が持ってるから、その金額は高くないんかもしれへんけど。。。
本の感想をメールするように宿題を残して帰って来た。
だってーーー、楽しさを共有したいやん♪♪
何か楽しみを持って長期入院を乗り越えていかな、
やっていかれへんと思うし。
がんばりやっ!!
まだどれくらいかかるか分かれへんけど、大丈夫っ!!
未来は開けてる。