Echidna's Diary♪ エキドナの日記

エキドナの幸せ♪結婚生活

大切な弟

2008-10-22 | おとうと

2008年10月17日、弟は天国へと旅立っていきました。

永眠するまでの約2週間、つきっきりでいた両親が、
最期を看取ることが出来て、よかった。

私は残念ながら間に合う事ができなかったけど、
両親がいてくれただけで良かったと思う。

弟が亡くなったと連絡があったのは、
病院へ向かってる途中だった。

今までは弟と話しをしに病院へ行ってたのに、
もう話せなくなった弟に会いに行くのが、
病院の入口に着くまでの坂道を歩くのが、
ホンマに辛かった。

私が帰る時、
あの病室の窓から弟が手を振ってくれてた事を思い出したり、
病室から一緒に景色を見た事を思い出したり……

弟の病室に入ると、両親が弟の両脇に座ってた。
弟は白い布がかぶせられていた。
まだ午前中だったため、日差しがさんさんと降り注いでた。

手を触るとまだ温かかった。
顔は微かに優しく笑ってるように見えた。

『がんばったな』

っておでこにかかった前髪を横に分けてあげて、声をかけた。

入院中、ずっと人工心臓の音が
『ポコポコ』してた音が、
止められていて、ものすごく静かだった。

この後、両親と私の3人と今の主治医・看護師・ボス先生が
これまでの弟の病歴のお話があった。

弟が17歳の時に、体調が悪くなり、入院。
その後、入退院を繰り返し、2度、補助人工心臓を装着。
亡くなる前の2ヵ月前ごろから、頭痛や肩の痛みが出る。
脳から少量の出血が見られるが、順調に回復していってた。
が、9月29日午前6時の看護師巡回時、
反応が鈍く、CT撮影後、小脳に比較的広範囲に出血が見られ、
緊急手術。
術中、脳の他の場所からも出血が見られ、急激に悪化。
臨床的脳死状態、10月17日、
約14年間の難病との闘いを終え、
大空へと自由に羽ばたいていきました。

31歳、まだまだこれからっていう年齢、
最後の2年半の入院生活、ホントに長かったと思う。
さびしかったと思う。
どれだけ外に出たかったかと思う。
移植の順番が回ってくる日を心待ちにして、
体力をつけるために、
ものすごく頑張ってたリハビリ。
子供たちに会うために、早く退院して遊びたかったと思う。
子供たちと一緒に見るために、DVDを大事にしまってたり。

ものすごく我慢強くて、私たちには決して泣きごとを
言ったりせえへんかった。
痛い、とも、子供たちと会いたい、とも。

弟の声、笑った顔、優しい顔つき、
一度だけ見せた弟の涙、
私は絶対、絶対忘れへん。

意識のある弟に会いに行った最後の日、
一緒に寝てたなぁ。
お見舞いに行った時に、弟は寝たりした事はなかった。
でも、この日、テレビを付けたまま、壁側を向いて寝てた。
私は、DSをしてて眠くなって、弟の寝てる姿を見て、
さらに眠くなって、イスに座って寝てた。
あの時、きっと同時に起きたんちゃうかなぁ。
一緒に寝てたあの病室の雰囲気、
穏やかで静かな時間が流れてたなぁ。

まだ弟がいなくなったのは、信じられへんけど、
空から見てくれてると思ったら、
頑張れるかなぁ。

『相変わらず、駐車ヘタやなぁ』

って笑ってくれてるよなぁー。

今まで、ありがとう。
弟が弟でよかった。
弟の姉でよかった。
姉で幸せだった。
今までたくさんの思い出、ありがとう。
今までたくさんの優しい笑顔、ありがとう。
どうか、どうか、ゆっくり天国でみんなを
その変わらない笑顔で見守ってあげてください。
ホンマに今までありがとう。

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