今回の震災の発生直後、どこぞの首長が『天罰』などと発言して、批判の槍玉に上げられかけたが、福島第一を見ていると、ついついこの言葉を思い出してしまう。 被災され今なお避難生活を余儀なくされている方々に、これをぶつけた日には、何と不謹慎な言葉か!?とは思うものの、この人災を通じて、このエネルギー燃料を制御できるとした人間の思い上がりを、打ち砕いて戒めているのだと、どうしても思えてならないのだ。
1号機建屋たまり水3千トン 冠水計画、事実上断念(朝日新聞) - goo ニュース
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東電によると、作業員が13日に原子炉建屋に入ったところ、南東側の地階の床から天井まで約11メートルのうち、半分程度の高さまで、水が3千トンほどたまっていた。たまり水の放射線量は測定していないが、格納容器内の水が漏れ出したと考えられ、高濃度に汚染されている可能性が高い。地下には原子炉格納容器につながるドーナツ状の圧力抑制室がおさまっている。
1号機は圧力容器内で溶融した燃料を冷やすために現在も毎時8トン、これまでに1万トン以上の水を注入している。さらに、その水を格納容器にあふれさせて圧力容器を冷やす冠水作業を進めてきた。しかし、水漏れで燃料がある部分まで格納容器を水で満たすことは事実上できなくなった。
東電は、格納容器から圧力抑制室につながる配管の接続部分などから、格納容器内の水が漏れ出したとみている。原子力・立地本部の松本純一本部長代理は「冷却するために水を循環させる方法の見直しを検討したい」と話した。
計画では、格納容器から水をひいて冷却装置で水を冷やして、圧力容器に戻すことにしていた。今後は、原子炉建屋の地階にたまった水をくみ出して冷却装置で冷やし、圧力容器に戻すことも検討するという。
また、13日に無人ロボットを使い、これまで計測していなかった1号機原子炉建屋1階南東側の放射線量を測定した。事故後計測した空間放射線量では最高の毎時2千ミリシーベルトを原子炉圧力容器につながる配管近くで計測した。(坪谷英紀)
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当初メルトダウンは辛うじてくい止めたとの報告を聞いていたし、工程表の発表から先は、ある程度順調に、かつ『淡々と』作業が進んでいるものと思い込まされていた。 少なくとも、事態は好転せずとも、何とか悪化を避ける状態が続いていると信じていた。 こーいった場合は、穿った見方.....程度で、丁度イイのかもしれない.....。 信じて『安心』していると、冷や水を浴びせられるようだ。
穿った見方を深堀りすれば、工程表こさえた面々には、ある程度予測はついていたのではないか?.....とも思う。 判断を下した先は異なるかもしれないが、で、あればこそ、唐突に、今回の人災を『レベル7』と判断できたのだ.....と.....。
思えば、かよう発表されていたにも関わらず、心のどこかで、レベル7との評価は高過ぎる.....と、考えていたようだ。 決してそうではなかったのだ。 認識を改めるべきだろう。
尤も、認識を改めたからと言って、国外に逃げようにも先立つものもないし、こちらの『待ち』姿勢に変わりはない.....。 せいぜい、心の準備の有無で、自己防衛の精度高めようとの試みに過ぎない。 とりあえず、伝達された情報が、どのように豹変したかを、記録として残しておこう.....。
1号機、冠水作戦窮地…4千t以上の水消えた(読売新聞) - goo ニュース
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事故から2か月経過した今になって、こうした想定外のトラブルが発覚したのはなぜか。背景を追った。
◆メルトダウン◆
「(全炉心溶融は)想定しなかった。認識が甘かった」
細野豪志首相補佐官は13日開かれた政府・東電統合対策室の記者会見で見通しの甘さを認めた。
福島第一原発1~3号機は、東日本大震災によって冷却機能を喪失、水で満たされているはずの燃料が露出した。必死の注水作業を続ける東電は、「燃料の一部は溶融したが、メルトダウンはしていない」としてきた。経済産業省原子力安全・保安院も同様の見方で、先月17日に東電が発表した原子炉安定化に向けた工程表は、これを前提にした作業計画だった。それだけに、12日判明した1号機の炉心溶融は関係者に大きな衝撃を与えた。原子炉を冷やすため、格納容器に水を満たす冠水(水棺)作業は、順調に進んでいると思っていたからだ。
現実は違った。炉心溶融は、原子炉建屋内に作業員が入り、水位計を修理・調整したことで判明。圧力容器内(高さ19メートル)の水位は底部から最大で4メートルしかなかった。燃料が崩壊した底部の穴やすき間から漏出したと考えられる。格納容器側の水位も想定より低く、これまで注水された1万トンのうち、少なくとも4000トン以上の水が「消えた」ことになる。
◆消えた水◆
なぜ、トラブルの発見が遅れたのか。
水位計を調整する前、圧力容器と格納容器の圧力に差があったため、東電は「容器の損傷はない。格納容器にも着々と水がたまっている」と見込んでいたからだ。
しかし、見通しが甘かった。建屋内の高い放射線が水位計の調整を阻んでいたとはいえ、事故直後から数値がほとんど変化しなかったことを重視しなかった。水位計などの故障や炉心溶融の可能性が指摘され、東電は「調整後、水位低下は予想していたが、それを大幅に上回った」と語る。
消えた水の行方も注目される。高濃度の放射性物質で汚染された水が、圧力容器の穴から外へと漏れ出す恐れがあるからだ。滞留先として最も疑わしいのは、原子炉建屋の地下だ。作業員が階段を下りようとしたところ、高い放射線でその先に行けなかった。
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1号機建屋たまり水3千トン 冠水計画、事実上断念(朝日新聞) - goo ニュース
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2011年5月15日(日)01:05
東日本大震災に被災してメルトダウン事故を起こした福島第一原発1号機で、東京電力は14日、原子炉建屋地階に大量のたまり水があると発表した。原子炉を冷やすために注いだ水が汚染されて漏れ出しているとみられ、東電は格納容器に水をためて冠水させる作業を事実上断念し、漏れ出した水を再循環させて原子炉を冷やす検討を始めた。事故収束に向けた工程表の大幅な見直しが迫られる。東電によると、作業員が13日に原子炉建屋に入ったところ、南東側の地階の床から天井まで約11メートルのうち、半分程度の高さまで、水が3千トンほどたまっていた。たまり水の放射線量は測定していないが、格納容器内の水が漏れ出したと考えられ、高濃度に汚染されている可能性が高い。地下には原子炉格納容器につながるドーナツ状の圧力抑制室がおさまっている。
1号機は圧力容器内で溶融した燃料を冷やすために現在も毎時8トン、これまでに1万トン以上の水を注入している。さらに、その水を格納容器にあふれさせて圧力容器を冷やす冠水作業を進めてきた。しかし、水漏れで燃料がある部分まで格納容器を水で満たすことは事実上できなくなった。
東電は、格納容器から圧力抑制室につながる配管の接続部分などから、格納容器内の水が漏れ出したとみている。原子力・立地本部の松本純一本部長代理は「冷却するために水を循環させる方法の見直しを検討したい」と話した。
計画では、格納容器から水をひいて冷却装置で水を冷やして、圧力容器に戻すことにしていた。今後は、原子炉建屋の地階にたまった水をくみ出して冷却装置で冷やし、圧力容器に戻すことも検討するという。
また、13日に無人ロボットを使い、これまで計測していなかった1号機原子炉建屋1階南東側の放射線量を測定した。事故後計測した空間放射線量では最高の毎時2千ミリシーベルトを原子炉圧力容器につながる配管近くで計測した。(坪谷英紀)
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当初メルトダウンは辛うじてくい止めたとの報告を聞いていたし、工程表の発表から先は、ある程度順調に、かつ『淡々と』作業が進んでいるものと思い込まされていた。 少なくとも、事態は好転せずとも、何とか悪化を避ける状態が続いていると信じていた。 こーいった場合は、穿った見方.....程度で、丁度イイのかもしれない.....。 信じて『安心』していると、冷や水を浴びせられるようだ。
穿った見方を深堀りすれば、工程表こさえた面々には、ある程度予測はついていたのではないか?.....とも思う。 判断を下した先は異なるかもしれないが、で、あればこそ、唐突に、今回の人災を『レベル7』と判断できたのだ.....と.....。
思えば、かよう発表されていたにも関わらず、心のどこかで、レベル7との評価は高過ぎる.....と、考えていたようだ。 決してそうではなかったのだ。 認識を改めるべきだろう。
尤も、認識を改めたからと言って、国外に逃げようにも先立つものもないし、こちらの『待ち』姿勢に変わりはない.....。 せいぜい、心の準備の有無で、自己防衛の精度高めようとの試みに過ぎない。 とりあえず、伝達された情報が、どのように豹変したかを、記録として残しておこう.....。
1号機、冠水作戦窮地…4千t以上の水消えた(読売新聞) - goo ニュース
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2011年5月14日(土)09:52
東京電力福島第一原子力発電所の事故収束に向け、最も復旧作業が進んでいた1号機で、大量の燃料が溶融し、圧力容器の底部にたまる「炉心溶融(メルトダウン)」が判明するなど工程表の見直しを迫るトラブルが相次いでいる。事故から2か月経過した今になって、こうした想定外のトラブルが発覚したのはなぜか。背景を追った。
◆メルトダウン◆
「(全炉心溶融は)想定しなかった。認識が甘かった」
細野豪志首相補佐官は13日開かれた政府・東電統合対策室の記者会見で見通しの甘さを認めた。
福島第一原発1~3号機は、東日本大震災によって冷却機能を喪失、水で満たされているはずの燃料が露出した。必死の注水作業を続ける東電は、「燃料の一部は溶融したが、メルトダウンはしていない」としてきた。経済産業省原子力安全・保安院も同様の見方で、先月17日に東電が発表した原子炉安定化に向けた工程表は、これを前提にした作業計画だった。それだけに、12日判明した1号機の炉心溶融は関係者に大きな衝撃を与えた。原子炉を冷やすため、格納容器に水を満たす冠水(水棺)作業は、順調に進んでいると思っていたからだ。
現実は違った。炉心溶融は、原子炉建屋内に作業員が入り、水位計を修理・調整したことで判明。圧力容器内(高さ19メートル)の水位は底部から最大で4メートルしかなかった。燃料が崩壊した底部の穴やすき間から漏出したと考えられる。格納容器側の水位も想定より低く、これまで注水された1万トンのうち、少なくとも4000トン以上の水が「消えた」ことになる。
◆消えた水◆
なぜ、トラブルの発見が遅れたのか。
水位計を調整する前、圧力容器と格納容器の圧力に差があったため、東電は「容器の損傷はない。格納容器にも着々と水がたまっている」と見込んでいたからだ。
しかし、見通しが甘かった。建屋内の高い放射線が水位計の調整を阻んでいたとはいえ、事故直後から数値がほとんど変化しなかったことを重視しなかった。水位計などの故障や炉心溶融の可能性が指摘され、東電は「調整後、水位低下は予想していたが、それを大幅に上回った」と語る。
消えた水の行方も注目される。高濃度の放射性物質で汚染された水が、圧力容器の穴から外へと漏れ出す恐れがあるからだ。滞留先として最も疑わしいのは、原子炉建屋の地下だ。作業員が階段を下りようとしたところ、高い放射線でその先に行けなかった。
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