復旧阻む「汚染水」=タービン建屋とトンネルに―排水に時間も・福島第1原発(時事通信) - goo ニュース
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原子炉に隣接するタービン建屋。地下には「残留熱除去系」といった、原子炉本来の効率的な冷却機能復旧に重要な配電盤や電源ケーブルが存在。ただ3号機の建屋地下で24日、高レベルの放射能を含む水に触れた作業員3人が被ばく、入院して以来、地下での作業は止まった状態だ。東電は1号機で、蒸気を水に戻す復水器に汚染水を移す作業を24日から進めたが、顕著な効果はないという。一方で、2、3号機はこの復水器が満水状態な上、復水器の水を移す「復水貯蔵タンク」も満水。そのため、同タンクの水を、圧力抑制室の水を抜くためのタンクに移す「玉突き作業」(東電幹部)に着手。しかし、1~3号機のすべてで「終了のめどが立たない」(同)状態だ。
もう一つの問題が配管トンネルの水だ。2、3号機では、タービン建屋の地下とトンネル間で水が行き来する可能性がある。2号機では、地下の水とトンネルの水の両方で毎時1000ミリシーベルト以上の強い放射線が出た。東電は、水が地上まで10センチに迫った1号機では立て坑開口部に土のうなどを積む一方、2、3号機でも流出防止策などを検討している。
冷却機能が復旧しない中、東電は1~3号機で、炉冷却用の真水注入を電動ポンプに切り替えた。安定供給になる一方、今まで注入された水が放射性物質を含み、タービン建屋に漏れた可能性もある。経済産業省原子力安全・保安院の幹部は「とにかく炉を冷やすことが最優先。やむを得ない副作用だと思う」と苦しい状況を説明する。
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どうにも早期解決は望めない状況になった様子...。
元々あっさり片付く話は出てなかったけど、改めて宣言されたようで、昨日上がったテンションも下降傾向...。
中央制御室の復旧の報は、相応に喜ばしい話だっただけに、却ってショックかも...。
汚染水移し替え着手…3号機では「玉突き排水」
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建屋地下に漏れ出した汚染水が、建屋の外側の作業用トンネル「トレンチ」にも大量にたまっていることが28日に判明。海への流出を避けるため、1号機では建屋内の復水器に汚染水を移す作業が24時間態勢で続き、3号機では、汚染水の回収先である復水器が満水なため、それをあらかじめ別のタンクに移す「玉突き排水」も新たに始まった。炉の冷却が最優先だが、冷却水を注入し続ければ除去に手間のかかる汚染水は増える。ジレンマの中での作業が進められている。
原子炉の冷却には、十分な量の冷却水を注入することが必要だ。しかし、例えば2号機では、放射能を帯びた冷却水が、原子炉格納容器からタービン建屋に漏れ出ているとみられている。漏出を減らすには、冷却水の注入を最小限にとどめなければならないが、少なすぎると原子炉の温度は上がる。
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予断を許さない状況が続くだろうけど、どんな形であれ、これ以上犠牲者を出さないよう、安全保安院も東電も、それこそ「改めて」気を引き締めて対応してほしいものだ。
恐らく、新たな対応が増えれば、携わる人間も増える計算だし、今後対応は年単位の計画を余儀なくされるだろう。
とは言え、目先の「炉の安定」を幸いと放置したが最後、温度上昇から手を付けられなくなるのは目に見えてるから、早い対応は不可欠! この一見矛盾した課題を「安全に」こなすってのは、至難の技なのは承知の上の放言だけど...。
先だって、原発に詰めてた保安院の人の会見があったけど、かなりキビシイ環境の様子...。
言うは易し、行うは難し、だけど... 少なくとも、ここでこんなもん書いてる人間よりは、よほど優秀な人たちが狩り出されてるんだろうから、大いにミッションクリアを期待したいと思う...。
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2011年3月30日(水)06:03
深刻な状況が続く福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)で、東京電力は30日も、1~3号機のタービン建屋地下と、同建屋から海に伸びる配管トンネルにある放射性物質を含む「汚染水」の排出を中心に作業を進めた。原子炉の冷却機能復旧には建屋地下での作業が不可欠。ただ水の回収準備に手間がかかるなど、作業は難航している。原子炉に隣接するタービン建屋。地下には「残留熱除去系」といった、原子炉本来の効率的な冷却機能復旧に重要な配電盤や電源ケーブルが存在。ただ3号機の建屋地下で24日、高レベルの放射能を含む水に触れた作業員3人が被ばく、入院して以来、地下での作業は止まった状態だ。東電は1号機で、蒸気を水に戻す復水器に汚染水を移す作業を24日から進めたが、顕著な効果はないという。一方で、2、3号機はこの復水器が満水状態な上、復水器の水を移す「復水貯蔵タンク」も満水。そのため、同タンクの水を、圧力抑制室の水を抜くためのタンクに移す「玉突き作業」(東電幹部)に着手。しかし、1~3号機のすべてで「終了のめどが立たない」(同)状態だ。
もう一つの問題が配管トンネルの水だ。2、3号機では、タービン建屋の地下とトンネル間で水が行き来する可能性がある。2号機では、地下の水とトンネルの水の両方で毎時1000ミリシーベルト以上の強い放射線が出た。東電は、水が地上まで10センチに迫った1号機では立て坑開口部に土のうなどを積む一方、2、3号機でも流出防止策などを検討している。
冷却機能が復旧しない中、東電は1~3号機で、炉冷却用の真水注入を電動ポンプに切り替えた。安定供給になる一方、今まで注入された水が放射性物質を含み、タービン建屋に漏れた可能性もある。経済産業省原子力安全・保安院の幹部は「とにかく炉を冷やすことが最優先。やむを得ない副作用だと思う」と苦しい状況を説明する。
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どうにも早期解決は望めない状況になった様子...。
元々あっさり片付く話は出てなかったけど、改めて宣言されたようで、昨日上がったテンションも下降傾向...。
中央制御室の復旧の報は、相応に喜ばしい話だっただけに、却ってショックかも...。
汚染水移し替え着手…3号機では「玉突き排水」
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2011年3月29日12時09分 読売新聞
東京電力福島第一原子力発電所では29日、原子炉に冷却水を送る作業と並行して、タービン建屋地下の放射能汚染水を排出する作業が本格化した。建屋地下に漏れ出した汚染水が、建屋の外側の作業用トンネル「トレンチ」にも大量にたまっていることが28日に判明。海への流出を避けるため、1号機では建屋内の復水器に汚染水を移す作業が24時間態勢で続き、3号機では、汚染水の回収先である復水器が満水なため、それをあらかじめ別のタンクに移す「玉突き排水」も新たに始まった。炉の冷却が最優先だが、冷却水を注入し続ければ除去に手間のかかる汚染水は増える。ジレンマの中での作業が進められている。
原子炉の冷却には、十分な量の冷却水を注入することが必要だ。しかし、例えば2号機では、放射能を帯びた冷却水が、原子炉格納容器からタービン建屋に漏れ出ているとみられている。漏出を減らすには、冷却水の注入を最小限にとどめなければならないが、少なすぎると原子炉の温度は上がる。
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予断を許さない状況が続くだろうけど、どんな形であれ、これ以上犠牲者を出さないよう、安全保安院も東電も、それこそ「改めて」気を引き締めて対応してほしいものだ。
恐らく、新たな対応が増えれば、携わる人間も増える計算だし、今後対応は年単位の計画を余儀なくされるだろう。
とは言え、目先の「炉の安定」を幸いと放置したが最後、温度上昇から手を付けられなくなるのは目に見えてるから、早い対応は不可欠! この一見矛盾した課題を「安全に」こなすってのは、至難の技なのは承知の上の放言だけど...。
先だって、原発に詰めてた保安院の人の会見があったけど、かなりキビシイ環境の様子...。
言うは易し、行うは難し、だけど... 少なくとも、ここでこんなもん書いてる人間よりは、よほど優秀な人たちが狩り出されてるんだろうから、大いにミッションクリアを期待したいと思う...。