鉄道模型コレクター&モデラーの、見てこの一品!

コレクター&モデラーの、見せたい言いたい、車輌、駅、施設、風景、歴史あれこれ。

ドイツの客車_4 コンパートメントコーチ

2009-03-12 | Weblog
前のプロイセン王国鉄道の時代から、1925年、いろんな鉄道を統一してドイツ帝国鉄道になった時代の塗装。ダークオリーブ一色になり、車体中央のマークが変わり、一等部分がなくなっています。模型の色で見るとドイツの標準色見本RAL(ラル:Reichsausschuß für Lieferbedingungen)でいうとRAL6009くらい。オリーブドラブに近い色ですね。このRALという規格、ヒトラーの第三帝国時代に作られた工業規格で、現在は色の規格だけに残っているらしい。模型の世界では塗装色も明るくRAL6028くらいのダークグリーンになって戦後の西ドイツDB版と東ドイツDR版もあるんですが、こんな古色蒼然とした客車が使われた続けたのかな?
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ドイツの客車_3 古典客車

2009-03-11 | Weblog
客車の塗り分けの話。列車のスピードが上がってきた時代からはボディと窓周りあるいは窓から上の二色塗り分け、今日では大胆な斜めストライプなどがある。しかし、それ以前は等級違いを表す塗り分け、窓下のストライプが主流だった。この20世紀初頭、プロイセン王国鉄道(K.P.E.V)の客車(コンパートメントコーチ)は、一輌の車体を等級で塗り分けている。さらに1等部分は黄色いワクで囲んである。ひとつの車体を塗り分けるのはイギリスやアメリカ、わが日本にも見られない(と思う)。戦後のドイツ客車にもひとつの車体で食堂車の赤と本来の緑で塗り分けたものがあったりする。乗客が少ないなら一等車、2等車をそれぞれ連結するより無駄がない。ドイツ人らしい割り切り、合理性かな。
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