ＤＢのレールバスと同じ頃、東ドイツで開発されたレールバス。コンセプトは同じとみえて顔つき以外は良く似ています。最初の試作は１９５７年とあります。１９６０年代から使われ始め、当時は赤いボディにルーフは白だったようです。このＤＲと表記されたモデルは残念ながら持っていなくて、これはドイツが再統合されたあとのＤＢ塗装、ＢＲＡＶＡ社製です。社会主義国のデザインにしては前後下部がぷっくりふくらんで、ムーミンみたいなじつにかわいいデザインです。
レールバス５で紹介したMINITORIX社製class798+998は、FLEISCHMANN製と異なり車体のリベットが再現されているのが目立った特長です。（見えますか？）しかし、正面から見たスタイル、実物の写真はもっと車高が低く（車輪が小さいのか？）線路幅が狭く感じるくらい平べったい感じなのですが、ちょっとイメージが違いますね。
MINITRIXのClass798+998.ちゃんと正規のバッファーが付いたタイプです。エンジン付きとトレーラータイプがあります。日本と同じく繁忙時（期）にはサイズが不足したらしく２０ｍクラスのディーゼルカーと連結している写真がありました。
第二次大戦後、西ドイツで開発されたレールバス。これには日本のレールバス、キハ０１とか０２も影響を受けたようですが同じようなものをデザインしてもお国柄というか、ＤＮＡはにじみ出るものだという気がします。この模型はずいぶん昔から定番化しているＶＴ９５+ＶＢ１４２（トレーラー）、フライシュマンの製品。しかし、カタログには載っていても日本では新品も売ってなくて中古もありませんでしたが、ＭＩＮＩＴＲＩＸの新製品が出てからフライシュマン製は中古市場に出てきました。バッファーが普通のバッファーでなく板バネを曲げたようなものが付いているのが特徴です。
昨年ご紹介した初期の片ボギー連結型のレールバスＥＴＡ-８の変わった塗装を手に入れました。ローカル支線用の小型客車に見られる明るい赤とクリームの塗色です。これもカトー製です。カトーはＫＰＥＶ（Royal Prussian railway)時代の塗りわけ、ＤＲＧのダークオリーブ、ＤＢのダークレッドの３種しかリリースしていないと思っていたのですがこんなのもあったんですね。
同じくＶＴ７５+ＶＴ１４０ですが、第二次大戦後、ＤＢ時代のダークレッド塗装にシルバーのラインが入ったものです。さて、それからこうしたものをどこで手に入れるかという問い合わせもいただきましたが、私の場合すべて中古で、お店（皆さんご存知の銀座Ｔ堂など）で手に入れました。日本の’８０～'９０年代くらいの鉄道模型雑誌を見せてもらうと、ＨＯゲージにまじってＮゲージの外国製品もたくさん輸入紹介されています。たまに中古で買ったものの箱に昔のラベルが残っていたりしますが、三越、伊東屋というのもありました。昔は扱っていたんですね。ところが現在、外国鉄道模型は人気がないらしく扱っている店も少なく、扱いメーカーも限られていて新品ですらたいへん種類が少ない気がします。古典車両はほとんどありませんね。さらに私が中古模型を買い集め始めた５～６年前に比べ、中古と言えど極端に数が少なくなっています。外国車両ファンが増え、なんとか盛んになるといいなと思っています。続く。
この前に紹介したレールバスについていくつか投稿をいただきました。教えていただいたこともあり、ありがとうございます。この車種、サイドビューも”箱”という感じでおもしろいので前回の写真を差し替えさせていただくとともに、前のはトレーラーでしたので、エンジンのついたほうを紹介します。当時の機種番号はＶＴ７５（エンジン）とＶＢ１４０（トレーラー)。ファンの方もいらっしゃるようなので続けてお見せします。
