最近はmcHFの改造一色でアンテナの製作を中断していました。昨夜、研究会メンバーから「アンテナを調整して欲しい」と連絡があり朝一番の電車で川越に向かいました。
で、今回は荒川堤防の東屋へ陣取りました。雲もほとんど無く陽に晒されるかと思いましたが東屋の中は風が流れて涼しく過ごせました。
調整はセミリジッドケーブルで製作されたコリニアアンテナです。コリニアアンテナはグラスポールの中でした。
事前にスタブを長めに取り付けて貰いました。調整はスタブを切ってはグラスポールに入れて計測し所定の帯域幅と共振点を得るまで繰り返します。
さすがに同軸コリニア研究会メンバー・・です。4回のスタブカットである程度の性能を確保することが出来ました。
私は究極まで調整をしたいとの欲求がありましたが、製作者本人がこれで十分ということでしたので終了としました。ほんの4,5分でした。
SWRの最低値は1.4です。しかしSWR2.0以下の帯域幅は427.5-442.5MHzなので15MHzあります。(同軸コリニアとしては帯域幅が広い)
可能性を感じさせるセミリジッドコリニアに仕上がりました。
彼は他にもFCZのプリンテナ(430MHz,1.2GHz)をお持ちでしたので帯域幅を確認しました。
まずは430MHzの2エレプリンテナは、RL-10dB以下がほぼSWR2なので410MHzから500MHz程度まで確保出来ています。
次に1.2Gの5エレプリンテナです。見事な双極性を持ちこれも広帯域です。
続いてお決まりのスペアナでの測定です。安定的に入感する局を探します。
ハンディホイップ、430MHz2エレプリンテナ、6段セミリジッド、10段コリニア(DIW製作)の電界強度測定です。
①ハンディホイップ -100dBm
②430MHz2エレプリンテナ -95dBm
③6段セミリジッドコリニア -95dBm
④10段コリニア -89dBm
でした。何度測っても結果は変わりませんでした。
②③は数字は同じですが6段セミリジッドコリニアは全方向ハンディホップよりも+5dBです。
③の430MHz2エレプリンテナはある方向だけ+5dBです。(2エレの利得は教科書通りに近い)この差は大きいと思いました。
しかし本人は「コリニアはプリンテナと同じ利得か?」とがっかりしてました。
確かに解析値よりも低い気がしますがやはり追い込まなかったせいか??
結果として③と④の利得差が大きくなっています。段数が1.6倍なので利得差は1.4dBのはずですが実際には5dBあります。
④はほぼ解析値に近い利得となっています。やはり③の調整を追い込まなかったせいでしょう。
こんな場所でアンテナ調整と比較実験を行いました。荒川のこの場所は本当に気持ち良い場所でした。
この東屋は午前中は老人会??の溜り場になっていると通り掛かりのおじいさんに言われました。
またここに来て比較実験を行いたいと思います。
【左が10段コリニア、少し低い右がセミリジッドコリニアそして右端が東屋】
最後に、
コリニアも調整を追い詰めなければ利得に影響するようです!
新たなノウハウを獲得できました。
各アンテナですが、SWRの他にRおよびXのデータもありますか?
もしかするとセミリジットの利得が低めなのは共振周波数がずれていてXが大きめだった可能性がありますね。
自分は3日に自作コリニアでALL神奈川に参加したのですが、やはりお手軽簡単に山岳運用するならコリニアアンテナが1番だなぁ~と思いました。
本文にも書きましたが調整を追い込んでないので仕方ないです。なぜならフィールドで・・予備のスタブケーブルとはんだごてがなかったからです。
切り過ぎると戻せませんから・・また、事情により私が確認したのはスタブ部分で全体の作りも分かりません。
ま、これで良しとします。
コンテストはコリニア1本あれば十分です。但し適材適所はありますが。
また 勉強させていただきました
ありがとうございます。
セミリジッドケーブルでは作った事が無いですが 多量の5D2Wがあるものの 流石に切り出す手間で エレメントにできません
おかげさまで、2mのコリニア 絶好調です!
セミリジッドコリニアを製作した事があります。それにしても10段前後のコリニアは、実測しても非常にバランスが良いと感じます。
コリニアの威力を体感するならば8段以上ですね!
2m9段!成功おめでとうございます。AISプロジェクトではありませんが、表面利得では測りしれない感があります。
同様にメーカー製の3倍は飛んでると思います!!
ハムフェアでは熱く来場者に語れますね!!
遠方よりの来ていただき、スタブ調整ありがとうございました。
たぶん八木で言うところの、ビームパターンが円に近い状態なんだと思います。
要はSWRは落ちているけど、飛ばない状態。
スタブの再調整をお願いしようかな??(笑)
セミリジットの短縮率は同軸より大きいです。パイプカッターがあれば簡単に
切れますよ。ダイソーで探せば400円ですし・・・。
力加減すれば、普通の同軸だって切れます。(自分は全てコレ)
普通の同軸でも外被に半田メッキ後、パイプカッターで芯線を切出すと、
正確な寸法のエレメントが作れると思います。
道具が無くて追い詰めることが出来なかったのは私も残念ですが・・
そこそこ飛んでいましたので。
私もCRZさんから頂いたセミリジッドでコリニア作りましたが工作は実に簡単でしたね。
ハンダメッキいらずですし。
こちらは手持ちの3D-2Vが今まで使っていたのと別ロットになってしまったので、実験的に1本コリニアを作って短縮率等の再計算をせねば…
3D2Vはカット済みの在庫もまだあるのでは?
確かにいつオーダーが来るとも限りませんので準備を宜しくお願いします。