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位相差給電を再考する

2018年01月06日 17時52分22秒 | 同軸コリニアアンテナ

位相差給電の確認をしていたら解析用の同軸コリニアモデルの一部にエラーを発見した。

手直ししてMMANAで解析すると若干異なる結果となった。

ここでは16段同軸コリニア(黒線)と8段同軸コリニアx2(赤線)の位相差給電で比較してみた。結果は下記の通り。

1/4λ間隔の位相差給電は思ったよりもサイドが切れていた。これは想定外だった。

とはいえバックはそこそこ抜けている。

脱線します。

一般的にはF/B比が大きくサイドが切れているアンテナが良いと言われている。これはゲインのある八木・ビーム系アンテナの特徴ではあるが。

それを念頭に置いてよく言われる「サイド&バックを切って混信・抑圧を避ける?」という話は変ですよね!!

普通は強い局のいる方向が大票田!!でフロントに抑圧したい局がいること多いのでは?

話を戻すとバックビームを使って山岳反射を使う。16段同軸コリニアに対し位相差給電(同じ16Section)の特徴を述べると

8段同軸コリニアx2(16Section)の位相差給電

  1. フロントゲインが1dB大きい。
  2. 仰角面の輻射が2倍近く広い。(近距離の飛びを改善【しかし諸刃の剣だ。混信・抑圧・ノイズに弱くなる←超多段で改善】)
  3. サイドが切れてバックのゲインが6.63dB低い(1,2を改善した結果のデメリット)

山岳移動では段数の少ない(6-8段)位相差給電または10段程度での利用が主となる。

地上?での利用では他形式のアンテナよりもノイズフロア10dB程度が低い事を生かして16-30段同軸コリニアの位相差給電でゲインを稼ぐか??

(がしかし、こっちに聞こえても向こうに聞こえてない不安はあるが??)


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