最近ある方からADS-Bのアンテナとして同軸コリニアを使ってみたいとのメールを頂きました。
多段コリニアの特性上、上空方向への放射は水平方向よりも-30dB以上抑圧されているので大丈夫かな?と思いましたが・・
ADS-Bは1090MHzで航空機側が送信しているので
1/2λエレメントは、94mm
位相整合部は、47mm
が最適値と連絡させて頂きました。
実際にお会いして製作されたアンテナの測定と使用感を伺いました。ロケ的にはあまりよくない場所と伺いました。
これまでは手製の1段GPを使用とのことで、8段の同軸コリニアを製作し暫く使用しての比較結果は
●上空域の捕捉力は変わらず
→上空からの自由伝搬だから?
●成田空港付近は変わらなかった
→千葉の低山が壁となっている?1Gでは回折は期待できない。
●羽田空港付近の航空機の捕捉力が向上
→少なくとも電波的な見通し距離と判断できる
との事でした。上空性能は変わらずGWが確実に伸びているようなので16段または24段の製作を提案しました。
そのアンテナは5D-2Vの同軸ケーブルで製作されていました。また測定器をお持ちでないという事で測定を行いました。
結果は下図の通り1000MHz-1100MHzで十分に使用できる同軸コリニアアンテナに仕上がっていました。
スタブを取り付けてなかったのですが・・取り付けるともう少し変わるかもしれません。受信アンテナとしては十分か?
これまでAIS、消防無線での提供もしましたが新たにADS-BでもGWの伸びが確認出来ました。
更に3,4,7エリアの山岳移動局からも『三脚がいらなくなり軽量化して移動できる』との言葉を頂き、同軸コリニアが増殖中です。
暖かくなったら私も思わぬ場所から『同軸コリニアのスタック』で出てくるかもしれませんよ。
その時は皆さん交信を宜しくお願いします。
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