先日のアンテナ研究会で話題になった、エンドフェッド1/2λのアンテナを設計してみた。
よーく考えてみると分かると思うけど、430MHzならば多段にすれば、コーリニアだ。
HFなので多段には出来ないし・・まずは、基本のエンドフェッド1/2λだ。
マッチングコイルの素材としてVVFケーブルを手に入れた。新たに設計したアンテナへコイルを追加するためだ。
MMANAによる解析値を、スミスチャートで計算して、アルミ線1mmを19.6mとするとマッチングのLCは、Lは、9uH、Cが60pとなった。
果たして設計通りにうまくいってくれるのだろうか?
[VVFケーブルをばらして、銅線をコイルにする]
さて、コイルの製作だ。VVFケーブルをバラして1.6mmの銅線を取り出す。
これを手元のスプレー缶に巻きつけて、コイル状にしてみた。
これをLCメータで計測して、インダクタンスを測定した。直径6cm9回巻きで6uHだった。
さらに、3回巻きを足して密巻き(長さを縮める)にすると9uHとなった。
今回は、「LCメータ」がちゃんと測定できているのか?MMANA解析とスミスチャートだけで現実のHFアンテナを設計できるのか?
これにチャレンジしてみた。
[実験の為に製作した線径1.6mm直径6cm長さ4cmのコイル。赤い四角の物体は、33pのコンデンサx2だ。]
というわけで、
愛川町の中津川河原で10mポール、19mのアルミ線、今回作ったコイルに33pの1KV耐圧のフィルムコンを取り付けて実験した。
アルミ線を上げて、近くへ垂らした状態では、SWR3.5。そこで、垂らしているアルミ線を少し離れた位置に設置。
するとSWR2.8。まだまだだ。試しにコイルを縮めてみると、SWR1.1とピタリと下がった。
気をよくして、いつものように10W、7MHzで、CQを出した。
早速、応答があり・・・RSTまで送ったが・・「TU EE」が送信できなかった。ヨーク見るとブルーツースキーボードの電池切れでキーが使えなくなった。
最初の1局は、尻切れだったけど、交信成立。近くのホームセンターへ歩いて片道10分かけて電池を買いに行き、再度CQ出せたのは、30分後。
それでも、解析値通りにアンテナが動作したので満足だ。
コイルは、銅線の空芯コイルにして、コンデンサーをスイッチで切り替えれば、3.5-10MHzのマッチングは簡単に出来るか??
交信して頂いた皆さんありがとう!!
覚書:
- LCメータは、正確にインダクタンスを計測することが出来た。
- MMANAで解析したインピーダンスを使って、LCマッチングを計算したが、ま、ピッタリ。
- コイルの巻きの固定方法を考える必要あり。
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