先日、「6mの新型アンテナを構想する」を書いたら、コンテスト常連&入賞局からアンテナの参考データを頂いた。
本当に、ありががたい話だ。自分のメモ書きのような拙いブログを読んでメールを送って頂く方がいらっしゃると思うと、もう少し、表現力があったらと思うが・・
頂いたデータは、その局が設計したHヘンテナのデータだった。
先のブログで述べた通り、同じく水平偏波無指向性を目指して設計された、Hヘンテナだった。
頂いたデータを、前回のブログのスクエアローデータと比較してみた。
(頂いたデータは、リアルGNDとなっていたが、これをFreeSpaceで統一してシミュレーションしてみた。)
青がHヘンテナ、水色がスクエアローだ。
Hヘンテナ: フロントゲイン 2.74dBd, FB比 -0.23dBd, FS比 9dBd
スクエアロー: フロントゲイン -0.65dBd, FB比 -0.05dBd, FS比 4.7dBd
この比較結果からシングルでは、Hヘンテナは、FS比が少し高いが、それを考えても、Hヘンテナの選択が妥当と考えられる。
無指向は、スクエアローかと思っていたが・・MMANAでシミュレーションしてみて、目から鱗が落ちる思いだった。
自分のオペレーションスタイルに合致したアンテナは、やはり自分で設計するに限るか??
更に、前回同様にスタック化を検討してみる。
茶色が、このHヘンテナの2段スタックのパターンだ。同様に青がスクエアローの2段スタックのパターンだ。
スタック間隔は、無指向性と打ち上げ角に無駄な輻射が少ない、かつ利得も大きな低下がない事を条件にMMANAで色々試してみた。
その結果のスタック間隔を決定した。
Hヘンテナx2: フロントゲイン 5.17dBd, FB比 -0.32dBd, FS比 7.7dBd スタック間隔 0.5λ
スクエアローx2: フロントゲイン 3.12dBd, FB比 -0.02dBd, FS比 4.7dBd スタック間隔 0.2λ0.7λ
スクエアローの0.2λのスタック間隔は、魅力かもしれないと考えている。
ピンク色のパターンは、スクエアロー3段のパターンだ。6mポールに上げても、3段ならば2.4mでスタック可能だな。
ブログを読んだ方からのご指摘があり、数値を見なおした結果、「アンテナ定義でFreqを14.2MHzに設定してあったので、0.2λが4.0mとなっていた。」
しかし、私は、6mの0.2λと思っていたので、スタック間隔1.2mと思い込んでいたのだ。その点が大きな間違いだった。
但し、計算の時は50.7MHzにセットしてあったので計算値は正しかった。
構造の簡単さとスタック間隔から考えると、Hヘンテナに軍配が上がる。
一度、ヘンテナを作って試してみるかな?←前回と結論が違った
データを頂いた局とお互いに設計したアンテナを使って交信してみたいものだ。
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