昨日のNHKクローズアップ現代、「美容医療 ブームの裏で何が」というタイトルで、美容医療のトラブルが特集されていましたね。
美容医療でのトラブルについては、先日の形成外科学会でも大きなテーマの一つとして取り上げられました。きちんとしたトレーニングを積まないままに「自称」美容外科医が開業、診療し、トラブルをおこしてしまう・・・
。さらにそういった医師はその後のフォローをしないことが多くあり、他の美容外科、大学病院や形成外科を訪れて泣く患者さんがたくさんいらっしゃいます
。学会で報告された例は、本当に「失敗」というしかないような方から、アレルギーなどによる合併症まで様々でしたが、治療した医師本人が誠意を持って最後まで治療を続ければ、トラブルにはならなかったのに、という例も多くありました。
現在、日本の医師の制度では医学部在学中の6年間には全ての科について学び、国家試験にも全ての科の問題が出題されますが、医師免許取得後2年間の研修期間を終えたら大多数の医師は専門科を選択し、それ以外の科の医学知識・技術に関しては日々疎くなってしまう
のが現状です。しかし、「内科医師」や「外科医師」といった資格があるわけではなく、「資格」としては「医師」の1つだけであるため、「医師」であれば(麻酔科を除く)どの科でも自由に標榜することができます。これは美容医療に限らず、現在の制度の落とし穴
だと思います。
自分の選択した科に日々精進し、プライドを持ってその科を標榜している医師であれば、治療途中で患者さんを放り出すようなことはしないはずですが・・・
美容医療でのトラブルについては、先日の形成外科学会でも大きなテーマの一つとして取り上げられました。きちんとしたトレーニングを積まないままに「自称」美容外科医が開業、診療し、トラブルをおこしてしまう・・・


現在、日本の医師の制度では医学部在学中の6年間には全ての科について学び、国家試験にも全ての科の問題が出題されますが、医師免許取得後2年間の研修期間を終えたら大多数の医師は専門科を選択し、それ以外の科の医学知識・技術に関しては日々疎くなってしまう


自分の選択した科に日々精進し、プライドを持ってその科を標榜している医師であれば、治療途中で患者さんを放り出すようなことはしないはずですが・・・