一般的には子宮頚がんワクチンと呼ばれるHPVワクチン。従来の2価、4価のワクチンに加えてより予防効果の高い9価(9種類のウイルスに対応する)ワクチンが、4月から定期接種となります![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_en3.gif)
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それに合わせて、当院でも接種のお取り扱いを開始します。
対象は小学6年生〜高校1年生の女子と、接種推奨が控えられていた期間に接種のタイミングを逃した平成9年度生まれ~平成17年度生まれ(誕生日が1997年4月2日~2006年4月1日)の女性です。
日本で接種推奨が控えられた9年間の間に、多くの先進国ではHPVワクチン接種により子宮頚がんの罹患率が下がり、子宮頚がんで命を落とす女性が減ってきましたが、一方日本では子宮頚がん罹患率、死亡率ともに増加し、G7ではワースト1位となってしまいました。
子宮頚がんはワクチンで予防ができるがんです。将来子どもを産み育てる頃に子宮頚がんのリスクは高まります。その時に後悔しないために、対象年齢の女性はぜひ接種を受けてください。
そして現在日本ではHPVワクチンは女性のものというイメージが強いですが、HPV(ウイルス)は当然男性も感染します。感染した男性が女性にうつすことはもちろん、男性自身にも尖圭コンジローマ、咽頭がん、肛門がん、直腸がんなどを引き起します。海外ではすでに男性も多くワクチンを打っている国もありますが、日本ではまず女性から、ということで大幅に遅れています・・・。が、男性もひとごとではなく、知っておいてほしいと思います。
(そして早く日本でも男性の定期接種化を望みます。)