バスはこのツアー最後の秘境である
奥只見湖に向かっています。
その湖への案内の標識にそってゆきますと、
トンネルの入り口に出ましたよ。
なんとこのトンネル、
22kmもあるそうです。
バスはその中に入ってゆきます。
トンネル内は往路と復路の
二車線なんだそうです。
前から車が来ますと、
低速ですれ違います。
ちょうど左側の窓際に座っていたので、
壁まで結構スペースがあるのに、
そこまで低速にしなくてもって
感じなのになあと思っていたら、
添乗員から説明がありました。
「トンネルの形状が丸っこいので、
そこを四角のバスが走ると、
上の天井部分が壁とぶつかるので、
ここは運転者さんも慎重に
走らないといけません」
とまあそういうわけです。
そんなトンネル内を、
かなり走ったところで
トンネル内に右折道路ができており、
バスはそこを曲がります。
そこから少し走ると、
屋外に出て、建物のある広場に出てゆきます。
奥只美湖遊覧船乗り場ですねえ。
地理的には銀山平と言う場所ですかね,
ポツンと数軒施設です。
トンネルから出ると、
山の中なんですが、
豊かな自然が周りを囲んでいます。
まあ、田舎で秘境と言えばそうかもしれませんが、
どちらかと言うと、バスで走り続けてきた、
トンネルが秘境でしたね。
遊覧船の乗り場で我らをおろしたバスは、
再度トンネルに突入して、
遊覧船の終点に先回りしといてくれます。
それはありがたいですね。
よくジムの連中とdoironの車で
観光に行ったりしますが、
まあ、そんな車で先回りなんて
絶対しませんからね〜。
そんな遊覧船なんですが、
出発まで30分くらいありますので、
池の周りを少し歩いて探検してみましょう。
静かな湖畔ですね。
そこにあった案内板によると
この湖には六億トンの水が
含まれているとのこと。
琵琶湖の40分の一くらいですね。
それでも周りにほとんど家もなく、
自然たっぷりの湖です。
こんなところには巨大な魚が
いたりするんですよねえ。
あの楽しい漫画の釣りキチ三平が
そんなこといってたのを思い出します。
でネットで調べたら、
ここには巨大なイワナがいるらしいです。
あの有名な作家である開高健が、
ここにきて何日も泊まって
オオイワナをつりあげたことを書いていて、
それが本になっているんだそうです。
湖を見ると、生活排水がほとんどないので、
水はきれいというか何か
神秘的な雰囲気を持っています。
こんな山の中に大きな湖って
なんかとっても未知な雰囲気がします。
そんな湖の上を遊覧します。
目を凝らして水の中をみていたら、
河童が泳いでいるのが見えるかもしれません。
遊覧船の発射口で、
添乗員が切符を配ってくれましたので
受け取り、さあでは神秘の湖へと
遊覧開始です。
船のエンジンが響き、進んでいきます。
広い湖がとても神秘的できれいです。
でもねえ、ここの遊覧船のもう一つの特徴が、
船上から見える多くの山々です。
越後駒ケ岳、平ヶ岳、燧岳などの
百名山が見えたりします。
どうもこの辺りは、紅葉の散策には
ぴったりなんだそうで、
訪れる人も秋が多いようです。
続く