尾瀬の話は少し休憩です。
今日は土用の丑の日でした。
ちなみに「土用」というのは、
立春、立夏、立秋、立冬の前後18日間
というのをあらわし、特に立秋の土用は
夏の土用と言われ、その間の丑の日を
「夏の土用の丑」とあらわします。
今年は今日7月24日と8月5日が
夏の土用なワケですねえ。
で、その夏の土用というのが、
ウナギを食べる日みたいに言われています。
これもまあ、人が勝手に決めたことで、
昔、平賀源内がそう口に出したことで
その習わしが続いているということです。
土用の丑という決め事の上に、
一人の人の言ったことが習わしになっていくって、
なんか人の世は面白いですね。
で、そのウナギなんですが、
実は絵の展示会をしているときに、
街中にあるウナギ屋さんで
一杯のうな重をいただいたことがあります。
昼の食事はいつも、コンビニのおにぎり
なんかでしたが、ある日、
なんとそのコンビニが臨時休業したのでした。
これは困ったぞ、何か食べるものを捜そうと、
この近辺の記憶をたどったら、
一軒気になる店があったのを思い出しました。
うな重やさんです。
と言っても立派な料亭風のお店ではなく、
劇安ウナギ店といった町の
うな重やさんです。
まあ土用の丑も近いので行ってみるかと
出かけたのです。
このうな重が590円。
それに赤だしを付けて、
この際だとチューハイレモンで飾り付けをし、
超はりこんで1000円少しの
自分の展示会打ち上げ昼食を行いました。
いつものコンビニを休みにして、
歩き散歩のときに目についたこの店に
来させたというのは神様のお導きですね。
ひっそりと喜んでいたdoironだったのです。
とはいえ、doironがウナギで喜ぶなんて、
多分西暦が2000年を超えてからの話なんですよ。
好き嫌いはなかったのですが、
唯一嫌いな食べ物が「うなぎ」だったのです。
嫌いで、うなぎパイも食べなかった
時代があったのです。
じゃ、なぜ食べられるようになったのかというと、
平賀源内のおかげではなくて
doironの長い食生活の中で、
首藤さんと1000回以上も通った
居酒屋「えい」が関係しているのです。
僕らには木曜日がエイの日だったので
このお店ではいつもその日に僕らに
特別料理を出してくれました。
「今日はいい魚があったので料理したよ」
とかいっていろんな魚を出してくれていたのです。
でね、ある日「僕ねえウナギが嫌いでね」
という話を、店の人が聞いてたのか
どうかわかりませんが、
「doironさん一度これを食べてみ」
とかいって、ウナギを出してこられました。
これはもうやはり食べなくてはなりませんね。
よしっと、がんばって箸を伸ばしたのです。
するとねえ、これが何故かとても
おいしかったのです。
まあなじみの居酒屋ですから、
心に安心感もあったのでしょうねえ。
それ以来、ウナギに対する忌避感もなくなり、
普通に食べれるようになりました。
エイのがとってもおいしい特別のウナギ、
というわけでもなかったんでしょうが
もうなんか普通に食べれるようになったのは、
エイのやさしさと首藤さんのはげましの
おかげでしょうね。
そもそも母親のウナギ嫌いが
影響していたんでしょうか。
doironのウナギに関する食生活は、
居酒屋と友達が作ってくれた
ようなものなのですね。
土用の丑の日にそのことを改めて
感じたのでありました。
明日にすこし続きます