鳩待峠を出発し、尾瀬ヶ原までの山道を
基本的に下ってゆきます。
前の日に添乗員に
「地図はもらえるんですか」と聞いてみました。
するとねえ、
「今回歩くのは、手のひらを
尾瀬ヶ原としたら、
爪ほども歩かないので
地図はいらんだろうと
ガイドが言ってましたので配っていません。
基本的に山部分を抜けたら尾瀬ヶ原で、
そこを時間に合わせて同じ景色の中を
歩くだけなので必要なしです」とのこと。
そうかあ、どこをどう歩いているのか
見たかったのですがねえ。
後ろから3番目位を歩いてゆくと、
後ろを歩いている女性が
「スティックを使うのは初めてなんですが、
これでいいですか」と聞いてきました。
後ろに回ってみていると
まあそんな感じでいいでしょう。
ただ後ろに振り回すような
使い方は危ないので
それは気を付けてください」
と説明しておきました。
そうなんです、ツアーでは
希望者はスティックを無料で
借りれるようになっていましたので、
ミセスもさっそく借りて
つかっていましたので、
そこで説明したのと同じように
事前に教えておきました。
「基本的の登りと下りで使いやすいように
長さも変えてね」
とも付け加えておきましたよ。
なんか、少し信頼されたのか
いろんな花の名前も聞いてきますので、
この三枚葉は「エンレイソウ」だよ、
とかこれは「ノビネチドリ」ですと
説明します。
ガイドさんも花の名前はあの人に
聞きましょうと言ってはりました。
おお~これはギンリョウソウの
つぼみではないですか。
蔵馬で見たのと同じです。
一日長い間歩きましたが、
この花はここでしか見ませんでしたね。
見れた人はラッキーでした。
そしてしばらく行くと、
耳に入れたガイドさんの案内の機械から
「このあたりからヤグルマソウが咲いています。」
と説明が流れてきます。
そして、「ああ、この辺りがシラネアオイ」
の群落地です。
ああ、だんだん高山植物に
なってきましたね。
ここは保護をされているようで、
金属製の柵で囲まれています。
またオオバキスミレが咲いていたり
といい雰囲気になってきました。
しかしねえ、森の部分が続きますよ。
なかなか草原のような感じではありません。
尾瀬に来たんだからなあと
思っていたら、ガイドさんの声で
「お待たせいたしました。
お待ちかねのミズバショウの群落です。」
という声が聞こえてきましたねえ。
今のミズバショウは
ピークを少し過ぎていますが、
まだまだきれいな個体もあります。
「後ろから歩いてこられる方は
鐘を鳴らしましょう」
という案内も付きます。
クマよけですね。
ミズバショウは少し毒分を持っています。
冬眠明けの熊はこれを食べに来て、
おなかの中を掃除するように
食べるそうです。
なのでクマが来やすいので
こういう鐘がミズバショウ畑の
各所に置かれているそうです。
それにしてもすごい数ですねえ。
パンフレットや旅案内で
尾瀬を紹介する時に必ず出てきそうな
ミズバショウ群です。
6月最初のころ、
ちょうどミズバショウの群落を
見に行くのにちょうどいい季節やな
と思いつつ出かけてきたので、
その思惑は見事に当たりました。
満喫してゆきましょう。
続く