だんじりの前板には、走行時
我が町では3人が乗ります。
真ん中はブレーキを担当するので、
基本は曳行責任者である。
あとブレーキ責任者もいるが、
大抵は次期曳行責任者が任命されている。
時折交代してブレーキを経験する。
我が町の初代ブレーキは
doironなのである。
当時何も知らずに曳行責任者になったので、
とっても苦労したのを覚えている。
当時、ブレーキを踏みながら
名言も残している。
「百のブレーキには百の理由がある」
止める、曲げる、遅くするにくわえて
前梃を抜くなど細かいところも
担うのだから、いやでも責任を負う。
そのブレーキの左右に立つものは、
パレードの時なんかのメインの時は、
総括責任者と自治会長が乗っている。
この二人はやり回し後の
だんじり曳行のはやしやくで、
うちわを景気よく前に振って
「いけ~」と叫ぶのだ。
そして自治会長は曳行時、
他町の役員TOPに敬意を評して
あいさつをする。
まあいわゆる相手チームの監督に挨拶する大谷君のようなものだ。
あと細かいところでは、
だんじりが寄って前でこが逃げた時に
曳行が続いていたら
片足で前梃を踏んで落ちないようにする
という役もある。
乗車歴が長く、二回そういう役割をした。
そして、だんじりの方向を少し変えるために、
前でこに「梃を入れよ」とうちわで
頭をたたく役割もある。
これは一回経験している。
どうしても道路の真ん中を
走ってほしいという、
きっちりした総括責任者の
思いを果たすためでもあった。
今回、そんな中で初めての出来事があった。
やり回しが見事に決まり。
「行け~」と前板の三人で
声を上げた時だ。
何と曳行責任者の口から
食べかけのガムが飛び出したのだ。
うひゃ~と思わず声が出ましたね。
これまで他町のだんじりで
入れ歯が飛び出したのと、
着物が開いてて隙間から
ち○ち○が飛び出したという
例があったそうだ。
ガムが飛んだのは、流石にそれほど
目立たなかったけど、
アップでビデオを映してたら、
ナニコレチン百景の候補の一つとなっただろう。
doironがこれまで演じたチン百景は、
だんじりが方向を狂わして
電柱にあたった時だ。
前に乗っていて思わず電柱に
飛び蹴りをくらわしたことがある。
「それは止まらんで」
とみんなにさんざん言われたことがある。
「それより下手したら落ちるで」
とさんざん言われたなあ。
今年は三分の一はだんじりに乗車した。
はたから見ていたら怖そうに見えるので、
ミセスもひやひやなんだそうだが、
大丈夫です。
落ちないための仕掛けは
あちこちにあるのです。
そして今回、前にのってて
一番周りから言われたのは
「まだ自治会長やってるんやあ」
とかなり周りの町から言われましたね。
もうすぐ70代ですから
早く卒業しないとねえ。
ともあれ、なにかあれば
いつも警察に呼ばれたり、
下手したら裁判の被疑者になるなど、
最後の責任を問われる前板の三人も、
今年は大したけがもなくいい祭りでした。
祭りの打ち上げはもうすこし先に
予定されています。
まあここでも楽しく騒げるほど、
今年はいい祭りで良かった、
良かったであったのです。