祭りの間にはいろんなことがありました。
少しパラパラと書いてみましょう。
祭りの花寄せには、
わが町の公民館前で
同じような世代のおっさんが
10人弱集まって待機して
祭り前二週間くらい受付をしています。
その時に飲んでいるお酒は
もちろん自前で持ち寄って、
寄付を持ってきてくれる人に
お礼を言い、領収書を渡したりしています。
お酒がだめな人はお茶を飲んだり、
doironはノンアルコールで
みんなとワイワイ言ってます。
ノンアルコールなのに気分良くて、
なんかアルコールが入っているような
感じで味わっています。
どんな話をしているかというと、
しょうもない話ではみんなの
病気自慢が始まったりします。
そしてこの面々も年々減ってくるかもなあ、
ガハハハ〜とか笑ったりしているのです。
そんな集団の横を青年団や若頭が
だんじりの用事で通ったり
するのですが、みんな口を揃えて言います。
「この公民館前はめちゃめちゃ
楽しそうにしてるなあ」って
つぶやいてゆくのです。
確かに祭りも警備が世代の人間には、
こんなひと時が、実はだんじりよりも
もっと楽しいのです。
他所からきている若いメンバーの中には、
こんな楽しい村はないなあと、
とても楽しんでくれている人も
たくさんいます。
そんな雰囲気でみんな本当に
楽しんでいるのです。
そんな中で起こった一番の
事件はこうなんです。
本祭りが始まった日の朝なんですが、
午前4時頃に救急車がきました。
花寄せに参加している
一人暮らしの人が救急車に
乗って行ったようです。
現場を見てないのですが、
周りの雰囲気からどうもそんな感じです。
どうしたのかなあとみんなで心配です。
前の日には公民館前で、
自分が喋った内容に自分で笑って
腹が痛い〜なんて言いながら
楽しんでいた人です。
もう自分の中に吉本新喜劇が
あるようやなあなんて言われてました。
楽しそうでしょ。
あんなに元気やったのにねえ
とみんな心配してました。
そして次の日の昼間です。
その人の妹が家にきているようなので、
呼び止めて救急車の原因を聞いたら、
兄貴の家から電話をもらって
あまりに腹が痛いというので
救急車を読んだんだとのことです。
それを聞いた時はびっくりしました。
自分の言ったことで
自分の腹が痛くて救急車か
と驚いたんです。
でもよく聞くと、腸閉塞で
緊急手術をしたんだとのこと。
手術は無事に成功し、
今はすっかり落ち着いているようです。
まあ、それを聞いてみんな
ほっとしているのですが、
一方でこんな楽しい日々で
自分のセリフで腹が痛くなったのが
彼の腸を痛めたのではないか
と心配もしてはいたのです。
こんなことで体壊すかなあと
変に心配しています。
でも妹に聞いたら、母親も
そんな体質だったそうです。
そんなこともあるんやなあ
とようやく納得したりしました。
まだしばらくは入院しそうなんですが、
出てきたら、あんまり笑うような
ことを言わしたらあかんなあ、
なんて変な遠慮をしたりしているのです。
こんな遠慮は初めてやあ
なんてみんなで言ってます。
これが事故も事件もなかった
立派な祭りの中で起こった
1番の事件だったという、
今日はそんなお話です。