どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『ベルギー王立美術館コレクション ベルギー近代絵画のあゆみ@損保ジャパン東郷青児美術館』なのだ

2009年11月07日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

※このブログわ 2009年に違うサイトに載せたものを再編集したものなのだ

損保ジャパン東郷青児美術館で開催中の<ベルギー王立美術館コレクション ベルギー近代絵画のあゆみ>を見たのだ



今回展示の作品わ ベルギー王立美術館所蔵の 19世紀後半~20世紀前半の作品の絵画69点が展示してあるのだ

ぼくが気になった作品わ アルベルト・バールツンが描いた<ゲントの夜>なのだ  これわ 日が暮れて暗くなった街に ガス灯の火が灯されて 幻想的な風景がキレイだったのだ

ほかにも ジェームス・アンソール<バラの花>や テオフィル・ファン・レイセルベルヘ<散歩>などが良かったのだ

あと 所蔵品展示で展示してあった 東郷青児の描いた<望郷>わ キレイでウットリなのだ


<ベルギー王立美術館コレクション ベルギー近代絵画のあゆみ>わ 前に Bunkamuraで見た<ベルギー幻想美術館>と同じような作品を期待して行ったのだけれど 残念ながら 違っていたけど ぼくらの知らない画家を知れて良かったのだ




ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ


損保ジャパン東郷青児美術館 <ベルギー王立美術館コレクション ベルギー近代絵画のあゆみ> 11月29日(日)まで

※HPはないようです。




展示構成

第1章 バルビゾン派からテルヴューレン派へ:印象派の起源

第2章 ベルギーのレアリスムから印象派へ

第3章 フランスの印象派と純粋な色彩

第4章 ベルギーにおける新印象派

第5章 光と親密さ

第6章 フォーヴィズム

ベルギー王立美術館所蔵の作品、19世紀後半~20世紀前半の作品の絵画69点を展示。あと、損保ジャパン東郷青児美術館の収蔵品13点展示していました。

※作品リストが欲しい場合は、係員に言えば貰えますよ。


気になった作品

1.ジャン=バティスト=カミーユ・コロー セーブルの高地、囲いのある牧草地

解説には、『セーブルの高地は、コローが好んだ画題のひとつ、一見すると、自然な風景にみえるが、木々の位置をずらすなど、調和の取れた風景画を生みだしている。』と書かれていました。

ちなみに、セーブルはパリとヴェルサイユの間に位置するそうです。


14.マクシミリアン・リュス サンブル河岸

工場から出る煙が、夕日を浴びてバラ色に見えるので、工場を描いているのに、幻想的。


16.カミーユ・ヴァン・カンプ フォンテーヌブローの森、カバの岩

タイトルの中央にある『カバの岩』に目が行く。近くで見るとそうでもないのでが、遠くで見ると、その岩がなんとなく『カバ』に見えてくる。


21.フェルナン・クノップフ ヴァン・デル・ヘクトの肖像

可愛らしい少女の肖像、ちょっとおませな感じもする。


22.イジドール・ヴェルヘイデン 春の果樹園

ほのぼのとした穏やかな日常、家畜たち(牛や鶏)も、のんびりとしている。果樹園の花は、白やピンクで表現しているが何の花だろう?


26.ギュスターヴ・クールベ オルナンの風景

この風景は、草木が青々としているので、春から夏の風景のように思える。画面中央に小さく描かれた婦人がアクセントになっていて良い。


29.アルフレッド・シスレー ルーヴシエンヌの道

左右対称の構図によって、画面に奥行きが生みだせている。(解説から)


30.アルフレッド・シスレー 森のはずれ、春

NO.29の<ルーヴシエンヌの道>より、光に満ち溢れている、好きな作品。


37.ジェームス・アンソール バラの花

アンソールって、ドクロなどを描いているイメージがあるのだが、花を描いた作品があったとは?

この作品は、バラを描いているよりも、色彩でバラにしているような感じがする。


41.アンナ・ボック ブルターニュの海岸

この画家は、ヴェルヘイデンからレアリスム(写実主義)をファン・レイセルベルヘから印象派と新印象派を学ぶ。

この作品は、断崖の硬い質感にはレアリスムの、岩や海に反射する光を表現する軽やかな筆致には印象派の技法を用いる。(共に解説から)


46.テオフィル・ファン・レイセルベルヘ シャルル・モース夫人の肖像

スーラのような細かな点描画の作品。

この画家は、スーラの<グランド・ジャット島の日曜日の午後>を見て、新印象派の技法を知ったそうです。屋外の明るい色彩がいい。パステル調の色彩のおかげで光に満ちた情景。


47.テオフィル・ファン・レイセルベルヘ 散歩

こちらは、シニャックのようなちょっと大きな点描画。女性4人が海岸を散歩しているが、ピンクを多用して華やかな印象。


54.エミール・クラウス ロンドンの眺め、冬

同じロンドンなので、モネの<ウォータールー橋>を思い起こす。

この画家は、フランス印象派技法を取り入れたのち、印象派を継承するリュミニスム(光輝主義)運動をけん引する。


57.アルベルト・バールツン ゲントの夜

ほのかに暗い街の風景を照らすガス灯の火が美しく、運河にも写ったガス灯の明かりがよりこの作品を幻想的に見せている。

ちなみに、ゲントは、「花の都」を称する美しい都市だそうです。


この<ベルギー王立美術館コレクション ベルギー近代絵画のあゆみ>は、知らない画家の作品がたくさん展示していて、勉強になりました。


作品を見終わってから 撮ったんだけど この美術館わ 42階にあるので 眺めがいいのだ



この後わ 恵比寿に移動して 駅からすぐ近くにある<京鼎樓 恵比寿本店>でランチをしたのだけれど そのことわ また 今度書くのだ