※このブログわ 前に違うサイトに載せたものを再編集したものなのだ
美味しいイタリアンを食べて 心もお腹も満足したぼくらわ 国立新美術館に戻って 7月16日まで開催している<大エルミタージュ美術館展 世紀の顔・西欧絵画の400年>を見たのだ
16世紀から20世紀の作品 約90点を展示していて その展示の中で ぼくが気になった作品を ちょっとご紹介するのだ
1番良かったのわ 1章にあたる 16世紀の作品だったのだ
ロレンツォ・ロットが描いた<エジプト避難途上の休憩と聖ユスティナ>なのだ
穏やかな場面で 登場人物の衣服が 光に包まれているみたいで 華やかで キレイだったのだ ただ 右下の聖ユスティナにわ 胸にナイフが刺さっているのが 痛々しかったのだ
画像がないけど アレッサンドロ・アローリが描いた <キリスト教会の寓意>もいいのだ
聖母と思われる女性の 誘惑するような視線に ウットリしてしまうのだ でも タイトルと絵の違いが 気になるのだ
ベルナルディーノ・ルイーニが描いた <聖カタリナ>なのだ
一瞬見て好きになったのだ 聖カタリナの優しい微笑みに ウットリしてしまうのだ 右の天使の方にわ 聖カタリナの持物(アトリビュート)の車輪も描かれているのだ
ここまでが16世紀の作品で やっぱり ぼくらわ ルネサンスの作品が改めて好きだと認識したのだ
大きな作品で ピエール=ナルシス・ゲランの描いた <モルフェウスとイリス>も良かったのだ
虹の女神イリスが 夢の神モルフェウスを起こそうとしている場面で 朝日の様な光が右上から差し込んできて神々しいのだ ちなみに モルフェウスわ モルヒネの語源らしいのだ
ジュール・ルフェーヴルの描いた<洞窟のマグラダのマリア>わ キレイなのだ
綺麗なヌードでウットリしちゃうのだ ずっと見ていると怪しい魅力があって 絵画の中に引っ張り込まれちゃう感覚に陥るのだ この作品わ どこを探しても マグラダのマリアの持物(アトリビュート)の香油壺がなかったのだ
アンリ・マティスが描いた<赤い部屋(赤のハーモニー)>もいいのだ
元々わ 青緑の部屋だったらしいけど 赤に変えたそうなのだ でも 優しい赤だがら ずっと見ていても疲れないのだ
下の方に 青緑色が残っているので 注目なのだ
○○美術館展って ?って思うこと多々あるんだけど この<大エルミタージュ美術館展>わ 良い作品ばっかりで 見るのにお時間がかかったし まだ 見足りない感じもして もう1度見に行きたいくらい良かったのだ
まだ1か月くらい会期があるし 巡回もあるので 気になっている方わ ぜひ ご覧くださいなのだ
ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ
国立新美術館 <大エルミタージュ美術館展 世紀の顔・西欧絵画の400年> 7月16日(月・祝)まで
http://www.nact.jp/exhibition_special/2012/hermitage2012/index.html
http://www.ntv.co.jp/hermitage2012/index.html
展示構成
1.16世紀 ルネサンス:人間の世紀
2.17世紀 バロック:黄金の世紀
3.18世紀 ロココと新古典派:革命の世紀
4.19世紀 ロマン派からポスト印象派まで:進化する世紀
5.20世紀 マティスとその周辺:アヴァンギャルドの世紀
16世紀~20世紀の作品約90点が展示されています。作品リストには、各章の解説パネルと同じ文章が載っていました。
気になった作品
1.ティツィアーノ・ヴェチェリオ 祝福するキリスト
解説には、こう書かれています。
右手の仕草は祝福を表し、左手にのせた球形のクリスタルガラスは万物の支配者としてのキリストを象徴しています。
キリストの光輪を目立つように全体的に色が暗くして描いてある。
3.ロレンツォ・ロット エジプト逃避途上の休憩と聖ユスティナ
新約聖書の「エジプト逃避上の休息」の場面の聖ヨセフ、聖母マリアと幼子イエスと、中世イタリアの殉教者「聖ユスティナ」が描かれているそうです。
穏やかな場面で、光に包まれたような衣服の色合いが美しい。
8.ベルナルディーノ・ルイーニ 聖カタリナ
ダ・ヴィンチ派の1人?優しい微笑みをしている聖カタリナ、ずっと見ていたくなる。奥にいる天使の1人は、カタリナの持物(アトリビュート)の車輪(刃の付いた)を持っている。
11.アレッサンドロ・アローリ キリスト教会の寓意
聖母子が描かれていて、イエスは聖母マリアに花輪で作った髪飾りを付けてあげようとしている。一方のマリアは、キリストの受難を示すいばらの冠を持っていた。聖母の白、赤、青の服の色が鮮やかだし、誘惑するかのような視線が気になってしまう。
残念だったのは、この作品のポストカードを作ってなかった。
12.バルトロメオ・スケドーニ 風景の中のクピド
2009年に開催した<ルーヴル美術館展 美の宮殿の子どもたち>で、同じ作者の全く同じような構図の作品を見た覚えがある。恋の弓矢を外して、クピド(キューピット)が腰かけて物覚えにふけながら休んでいる。背景が暗いので、クピドのみに光が当たっているかのような印象を受ける。
13.バルトロメオ・スケドーニ 聖家族と洗礼者ヨハネ
スケドーニの描く人物は美しく、4人とも優しい感じに見て好きな作品。
18.ペーテル・パウル・ルーベンス ローマの慈愛(キモンとペロ)
ルーベンスの「古典主義時代」に描かれたもの。餓死の刑を宣告されたキモンに対し、娘ペロが自分の乳を与えて父親を救おうとする場面が描かれているそうです。
19.アンソニー・ヴァン・ダイク 自画像
師がルーベンス。アントワープのみならず、イタリアなどでも人気を博し、1632年以降は、イギリスのチャールズ1世の宮廷画家としても活躍。
見た印象は、カッコ良すぎ・・・。2割増くらいに描いているんじゃないかと思いました・・・。特に目がいい。
23.ヤコブ・ファン・オースト(1世) ゴリアテの首を持つダヴィデ
ダヴィデが、女性の顔立ちのように美しく描かれていが、ゴリアテを仕留めるほどの男なので、顔に似合わず、腕はたくましい。
25.ダーフィト・テニールス(2世) 厨房の猿
面白い題材、サルが擬人化しているように見えました。意味までは分かりませんが寓意なんでしょうね。
22.ダニエル・セーヘルス トマス・ウィレボルツ・ボスハールト 花飾りに囲まれた幼子キリストと洗礼者ヨハネ
29.レンブラント・ファン・レイン 老婦人の肖像
この老婦人は、レンブラントの母の説もあったそうです。仮にレンブラントの母だとしたら、母親の肖像をうつろな表情で描いたのか疑問に思う。
32.ヘリット・ファン・ホントホルスト 幼少期のキリスト
ろうそくの明かりに照らされたキリストがいい。分かりづらいが、右奥には天使もいる。作品とは関係ないが、以前に見た、ラ・トゥールの<大工の聖ヨセフ>を思い出した。
39.フランソワ・ブーシェ クピド(詩の寓意)
40.フランソワ・ブーシェ クピド(絵画の寓意)
39、40とも、ふっくらしてプクプクの可愛らしい天使が、パステル調で描かれていてキレイ。ただ、よーく見ると何人かの天使は、目が鋭かったりする。
46.エリザベト・=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン 自画像
好きな作品なので、嬉しい再会でした。確かルブランが40歳くらいの自画像で、ロシアに滞在していたときのもの。
53.ジョシュア・レノルズ ウェヌスの帯を解くクピド
解説には、こう書かれていました。
この作品は、ポチョムキンのために制作され、モデルは後のハミルトン卿婦人で、その後英雄ネルソン提督の愛人となったエマ・ハートとも言われています。
ウェヌスは、挑発するような瞳でこちらを見つめている。胸も露わになっているし、クピドも帯を解こうをしているので、なんとなくですが、寝室などに飾っていたのでは?と思われる。
57.ピエール=ナルシス・ゲラン モルフェウスとイリス
解説には、こう書かれてました。
前景に横たわる青年は、眠りの神ヒュプノスの子である。夢の神モルフェウスで、その名はモルヒネの語源にもなりました。モルフェウスは虹の女神イリスによって目覚めようとしています。この作品は、同じくゲランが描いた<アウロラとケファロス>と対になっています。
58.オラース・ヴェルネ 死の天使
亡くなった女性が、死の天使(死神)に連れて行かれる場面が描かれている。死の天使は、黒い描かれているが、怖い感じはなく、亡くなった女性が光を浴びているので、神々しく見えたし、尊い儀式のようにも思えた。
62.フランツ・クサファー・ヴィンターハルター 女帝マリア・アレクサンドロヴナの肖像
作者は、以前見たシシィ(オーストリア皇妃エリザベート)を描いた人。この肖像は、美しく威厳も感じるが、ちょっと冷たい感じがした。
65.ジュール・ルフェーヴル 洞窟のマグラダのマリア
たぶん、違っていると思うが、マグラダのマリアだが、持物(アトリビュート)の香油壺が描かれていないので、名目上タイトルをそうしただけで、女性のヌードを描きたかっただけのように思えた。美しいヌードで、怪しい魅力に溢れている。
70.ピエール=オーギュスト・ルノワール 黒い服を着た婦人
服の黒の表現が良かった。
71.クロード・モネ 霧のウォータールー橋
このような紫色の霧がキレイな風景で、実際に見たいと思う。どの時期のいつの時間帯を描いたものなんだろう?
73.アンリ・ファンタン=ラ・トゥール 水の妖精ナイアス
幻想的に描かれていて美しい。夢や、幻のようにふとしたら消えてしまいそう。
77.ポール・シニャック マルセイユ港
解説には、こう書かれています。
スーラとシニャックは印象派の技法をさらに徹底し、筆触分割を厳密に行う「点描法」とよばれる新たな技法を確立しました。パレット上で絵具を混ぜることなく、筆触を画面上にモザイクのように規則的に配置する方法を編み出した。
84.アンリ・マティス 赤い部屋(赤のハーモニー)
ロシアの美術収集家セルゲイ・シチューキンのダイニングを飾るために制作されたそうです。元は青緑の部屋だったが、赤く塗りなおされた。画面下には、その名残の青緑色が残っています。目に優しい赤なので、ずっと見ていられる。
今回、エルミタージュから素晴らしい作品が来ていると思いました。特に1章、日本ではあまり見ることが出来ないルネサンスの作品が1番良かったです。会期は、まだ1か月ありますし、名古屋、京都にも巡回するので、ちょっとでも気になる方は、ご覧になってみてはいかがでしょうか?
年間ベスト10に入るくらい良かったです。
巡回情報
名古屋市美術館 7月28日(土)~9月30日(日)
http://www.ctv.co.jp/event/hermitage/
京都市美術館 10月10日(水)~12月6日(木)
http://www.ytv.co.jp/hermitage/index.html
今回も素晴らし作品が見れましたし、美味しいものを食べることが出来ました。
ありがとうございます。