大久保の<らーめん 五ノ神製作所>で食べたぼくらわ 江戸東京博物館に移動して 3月2日まで開催している<大浮世絵展>を見たのだ
ぼくに気になった作品を ちょっとご紹介するのだ
喜多川歌麿の<錦織歌麿形新模様 白打掛>なのだ
墨の線があんまりないから 他の作品と異なった印象を受けたし 着物のふんわりとした質感が出ていると思うのだ
ちょっと分かりづらい例えかもしれないけど 普通の浮世絵が写真なら この作品わ CGで作ったポスターのようなのだ
葛飾応為の肉筆画<夜桜図>なのだ
闇夜に浮かぶ 灯篭の明かりに照らされた桜と女性が美しさが際立つし 空にわ 満開な星空で ずっと見ていたいのだ
あと 歌川広重の<名所江戸百景 大はしあたけの夕立>も良かったのだ
1つ1つ解説が載っていて 皆さんじっくり鑑賞するから ところどころ行列が出来て 鑑賞にお時間がかかって 疲れちゃうけど ホームページに この展覧会わ 『浮世絵の教科書』と載っていて 見たいと思える浮世絵がいっぱいあると思うし 展示替えもいっぱいあるから 作品リストを見て 自分の見たい浮世絵が展示の時に見に行ったら いいと思うのだ
ちなみに1月28日~2月16日まで 菱川師宣の<見返り美人が>展示するそうなのだ(※以前 トーハクの常設で撮ったものなのだ)
ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ
江戸東京博物館 <大浮世絵展> 3月2日(日)まで
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/exhibition/special/2013/01/index.html
公式サイト
http://ukiyo-e2014.com/
作品リスト
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/exhibition/special/2013/01/img/list.pdf
展示構成
第1章 浮世絵前夜
第2章 浮世絵のあけぼの
第3章 錦絵の誕生
第4章 浮世絵の黄金期
第5章 浮世絵のさらなる展開
第6章 新たなるステージへ
巡回や、展示替えを含めると、439点の展示予定で、私が見に行った時には、約140を展示していました。展覧会のキャッチコピーが『あなたの見たい浮世絵に出会える!』と載っていました。
気になった作品
1.風俗図屏風(彦根屏風) 国宝 ※展示は終了しています
解説には、こう書かれています。
『総金地に、遊里で遊ぶ男女の姿がリズミカルに配される。登場人物の髪型や着物のデザインは当時のファッション。屏風に描かれる本格的な山水画が目をひく。君子のたしなむべき芸である琴棋書画の様子を取り込んだ近世初期風俗画の傑作。彦根藩井伊家伝来にちなんで「彦根屏風」と呼ばれる。』
六曲一隻の屏風で、遊郭の人物を描いているため、人物が艶っぽい印象を受ける。
61.西村重長 三幅対ひよくの三曲 2月2日まで展示
着物の淡い緑が美しく、3組のカップルがそれぞれ1つの奏でている画面で、3枚組裁断されずに残っている。
73.鈴木晴信 雪中相合傘 ※通期展示
解説には、こう書かれています。
『晴信が描く恋の図の中でも、最高傑作として人々の心に刻まれてきた作品。傘の柄に添えられたお互いの小さな手の距離感や、交わす視線から漂うかすかな恥じらいと慈しみが絶妙である。繊細な色彩、雪をふっくら表さず“きめ出し”、着物の模様に“空摺(からずり)”など彫と摺りの技法も美しく素晴らしい。』
雪模様の男女の相合傘、男性の黒の着物、女性の白い着物の色の対比が際立つ、載せた画像では、分からないが、女性の着物の柄が美しい。
157.喜多川歌麿 北国五色墨 てつぽう ※通期展示、他会場の展示なし
吉原で生きる遊女たちを、花魁から最下層の遊女たちまで5つに描きわけたシリーズで、「てつぽう」とは最下級に位置する遊女のこと。
髪は乱れ、胸元もはだけ、表情も乏しい印象を受ける。あと、やや豊満な感じに見えるかも?
160.喜多川歌麿 錦織歌麿形新模様 白打掛 ※2月2日まで展示
解説には、こう書かれています。
『墨の線を極力なくし、色の面だけで女性の着物の手触りまで表現しようと試みた作品。素材の質感の再現にこだわった歌麿の挑戦である。黄潰しの他に、紅、草という暖色系の色面の組み合わせが目に柔らかく、優美な画面を形作っている。題名の脇にある歌麿自身の詞書にも注目される。「予が筆料は鼻とともに高し。千金の太夫にくらぶれば、辻君は下直なるものと思ひ、安物を買こむ板元の鼻ひしけをしめす・・・・・・」とあり、彼の強い自負を示すものとして知られている。』
171.喜多川歌麿 難波屋おきた ※展示は終了してます
解説の一部には、こう書かれていました。
『「寛政の三美人」のうち、難波屋おきたの正面と後姿を1枚の紙の裏表に寸分たがわず重ね合わせるという驚嘆すべき離れ業である。』
このような、裏表両方摺られている浮世絵って、初めて見ました。
194.東洲斎写楽 市川鰕蔵の竹村定之進 重要文化財 ※展示は終了しています
224.渓斎英泉 仮宅の遊女 ※1月20日まで展示
解説の一部にこう書かれていました。
『文政12年(1829)以降、浮世絵に化学染料であるベロが使用されるようになり、ベロの濃淡で表現する藍摺絵(あいずりえ)が流行した。』
243.葛飾北斎 冨嶽三十六景 凱風快晴 ※2月2日まで展示
2月2日までの展示と書きましたが、他の所蔵で東京の会期中は展示します。
244.葛飾北斎 冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏 ※2月2日まで展示
274.歌川広重 東海道五拾三次内 日本橋 朝之景 ※2月2日まで展示
282.歌川広重 東海道五拾三次之内 庄野 ※2月2日までの展示 ※写真は以前、千葉市美術館で撮ったもの。
348.葛飾応為 夜桜図 ※1月20日までの展示
解説には、こう書かれています。
『灯篭の明かりをたよりに一首思案の女性。光に非常に繊細なこの北斎系の作者は、北斎の三女応為(おうい)で間違いないだろう。絵の実力は父親ゆずり。北斎自身も美人画は自分よりもうまいと言ったという。着物の模様、灯篭の格子、炎、桜の花弁など細部のこだわりと表現力の高さは、間違いなく北斎以上だ。』
334.歌川国芳 猫あて字 うなぎ ※2月2日まで展示
「ぎ」の濁点は、うなぎの頭。食べられたように思えて面白いかも?
428.伊藤深水 対鏡 ※2月2日まで展示
何度も摺り重ねた赤の着物が美しい。
『あなたの見たい浮世絵に出会える!』、まさに、その通りの展覧会だと思います。
たくさんの浮世絵に出会えて、新たな発見も出来ると思いました。私の中では、北斎の三女、葛飾応為が発見でしたし、彼女の他の作品を見たいとも思いました。みなさんも、そのように思える絵師の作品に出会えると思いますし、列が出来て見づらい部分もあるかもしれませんが、ご覧になってみてはいかがでしょうか?
巡回情報
名古屋市博物館 3月11日(火)~5月6日(火)
山口県立美術館 5月16日(金)~7月13日(日)
この後わ Bunkamuraで開催中の<シャヴァンヌ展 水辺のアルカディア ピュヴィス・ド・シャヴァンヌの神話世界>を見たのだけれど そのことわ また 今度書くのだ