おとぎのお家と青い鳥

本ブログでは、主に人間が本来持つべき愛や優しさ、温もり、友情、勇気などをエンターテイメントの世界を通じて訴えていきます。

りとるさんた―世界でいちばんの贈り物― 最終回

2011-04-30 23:15:55 | アニメ・漫画・童話・小説・家族・学校。

星今日で、いよいよ、りとるさんた世界でいちばんの贈り物~も、最終回を迎えました。本作品の主人公の「りとるさんた」のチッチが、本当の妹のように可愛がっている児童養護施設の“希望の家”に住んでいるエミリーちゃんの今年のクリスマスのプレゼントの、「ペルシャ猫の子猫が欲しい・・・」という願いを、定められた規則と限られた時間の中でどう解決するのか?私たち人間社会の常識を遥かに越えたその超ミラクルの方法と、当ブログにお越しのみなさんに本作品が伝えたい、本物の「愛と涙と感動のファンタヂックの世界」を、ぜひ本作品全編を通じて体感してもらい、最後までお楽しみして頂ければと思います。


1_4 
作 / 猪 寿


(八

生まれたときから 親のない

子供の見る夢 どんな夢

顔も名前も知らない パパとママと

優しい笑顔と温もりが いつもいっぱい溢れている

お家で家族と一緒に 暮らす夢


そうです。わざわざママがチッチの夢の中に現れて、彼に教えたかったのは夢や心の中の世界には現実の世界のように何も国境や規則などなく、誰もが自由自在に鳥のように空を飛んだり、陸地や海の上を駆け回って遊んだりすることが出来ることです。

それと、地球内はもちろんのこと地球以外(宇宙)のどんな場所にでも、自由自在に旅や冒険に行ったりすることなどが、何でも出来ることです。

そこで、チッチがエミリーちゃんの今年のクリスマスのプレゼントの願いごとを叶えてあげるために考えたことは、その夢を利用して彼女の夢の世界の中に、彼女がペルシャ猫の子猫が飼えるためのお家を作ってあげることでした。

そしてさらに、エミリーちゃんの現実の世界との大きな違いは、そのお家にはペルシャ猫の子猫が飼われているのもそうですが、パパやママや弟たちの家族も、現実の世界で見かけるごく普通の家庭のように、彼女と一緒に住んでいることでした。

また驚いたのは、その家には家族の温もりはもちろんのことですが、四季を通じてさくらやスミレなどの花が咲いているのを見ることが出来たり、鶯やメジロなど小鳥の鳴き声を聞いたりすることが出来る、小さな日本庭園ふうの庭までありました。

このチッチの予想もしていなかった「世界でいちばんの贈り物」に、エミリーちゃんは大喜びでした。

それもそのはずです。現実の世界では児童養護施設暮らしで、家族が誰一人もいない上に今年のクリスマスのプレゼントの願いごとであるペルシャ猫の子猫も飼えないのに、夢の世界ではそのすべてを手にすることが出来るからです。

エミリーちゃんは、チッチが贈った“世界でたったひとつのクリスマスプレゼント”を手にしたとたん、夜が来てベッドで眠るのが待ち遠しくなりました。

それは、毎晩現実の世界の児童養護施設の暮らしでは体験できない、パパやママや弟たち家族と楽しく食事をしたり、ペルシャ猫の子猫と一緒に遊んだりすることが出来るからです。

そう、そのせいで、現実の世界の児童養護施設の暮らしでも、エミリーちゃんはその職員みんなが驚くほど、ずっと以前よりも明るくなりました。

チッチは、そんなエミリーちゃんの喜ぶ姿を見て安心したのか、自分が担当しているこの町のほかの子供たちの家に届けるために、数え切れないほどのいっぱいのクリスマスプレゼントが入っている大きな白い布袋を、赤鼻のトナカイが引く橇に積んで、満天の星が輝いている夜空に向かって飛び立っていきました。

そんなチッチのりとるさんたとしての様子を、三日月に腰を掛けて見守っていた彼のパパとママも、いちばん心配していたエミリーちゃんの問題が上手く片づき、きっと安心したのでしょう。

チッチの、冬の空いっぱいに輝いている星の中に飛び立っていく勇壮な姿を、笑顔で見送っていました。





プレゼント「りとるさんた」とは?!

りとるさんたは、人間の赤ちゃんの半分ほどの大きさで、世界中の子どもたちの純粋な心のエナジーで創られた夢の国、「ホワイランド」に住む人間と同じ姿をしている子どもの妖精です。

そして、その本来の役目(仕事)は、世界中の子供たちに頼まれた願い事(プレゼント)を、毎年クリスマスイブの日に届けてあげることです。

また、その特徴は、私たち人間とはずいぶんと違い、雲や屋根の上を自由に走り回ったり、現代から過去や未来にタイムスリップ(時間移動)したり出来る特性(超能力)を持っています。

その他にも、人間の子供や動物たちとテレパシーを使って話しをしたり、人間や動物を問わずに夢の中にテレポーテーションし、その夢の中でその夢の相手と会話が出来きたりしますが、自分の姿をその人物の性格の善悪者に関係なく大人に見られたり、大人の夢の中に入り込んだ際、その夢の相手に自分の正体を知られてしまうと、自動的に身体のエナジーがナメクジのように極端に消滅していき、生命の危険に晒されてしまいます。


コスモス今日の一口メモ

みなさんは、世界で一番読まれている本が「聖書」で、世界で一番歌われている歌が「賛美歌」で、そしてこれまで世界で一番印税収入を得ているのが、「ホワイトクリスマス」(約年間70億円)だということを知っていましたか?そして、日本の国家である「君が代」が、もともとは賛美歌を原曲にして考えられたことや、あの「鉄腕アトム」の歌と「君が代」が同じコード進行でつくられているということも有名な話ですね。また、山下達郎さんの「クリスマス・イブ」が「きよしこの夜」Silent night, Holy nightの原曲から始まっているというのも、よく知られている話しですよね。そいうことを総合的に考えると、「聖書」や「賛美歌」は、世界的なヒット商品を産むための原資の素と言えるのかも知れませんね。




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りとるさんた―世界でいちばんの贈り物― 5

2011-04-30 23:15:30 | アニメ・漫画・童話・小説・家族・学校。

星本作品は、私の作品を見てくれて、いつも心温まる応援メッセージを届けてくれるIさんお子さんのために、「りとるさんた」をテーマに新しく書き下ろした童話作品です。 みなさんも、Iさんや彼女のお子さんと一緒に、本作品が贈る本物の涙と感動のファンタヂックの世界を、ぜひ味わってみてください。

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作 / 猪 寿



(六

今度は昨夜とは違い、夜が明けて部屋の中に太陽の日差しが差し込んでいることもあり、チッチと同じ“りとるさんた”の姿をした女の人の顔が、ハッキリと見えました。

そのチッチと同じ、りとるさんたの姿をした女の人の正体は、な、なんとチッチのママでした。

チッチのことが心配になり、かつて自分がりとるさんたとして活動しているときの衣装を身に着けて、チッチにエミリーちゃんのクリスマスプレゼントの夢を叶えてあげるための問題のヒントを、そっと自ら教えに来ていたのです。

「マ、ママ!」

チッチは、自分が本当の妹のように可愛がっている、児童養護施設“希望の家”に住むエミリーちゃんに今年のクリスマスのプレゼントは、ペルシャ猫の子猫が欲しいとお願いされたのはいいのですが、彼女の住む希望の家では猫や犬などの動物を飼うのが禁じられているために、その問題を解決するための方法が分からずに悩んで困っているときに、我が子のチッチの手助けをしようと思って、彼の眠っている夢の中に現れて彼にエミリーちゃんの問題を解決するためのヒントを教えてくれているのがママだと知ったときには、さすがにチッチも目を白黒させるくらいに驚いていました。

「ぼ、僕の夢の中に出て来て、今回のエミリーちゃんの問題の解決のための答えのヒントを教えてくれていたのが、ママだったのだって・・・超驚いちゃったよ。」

「そんなことよりチッチ、どうしてママがお前のところに直接ではなく、わざわざお前の夢の中に現れたのか?分かりますか・・・」

「ママが、わざわざ僕の夢の中に現れた訳が、どうしてかって?」

チッチはママにそう言われたものの、まだまったくその訳については、何ひとつとして気付いてはいませんでした。

「それにヒントは、わざわざママがお前の夢の中にどうして現れたのか?ということですからね・・・」

「ママが、わざわざ僕の夢の中に現れたことが、エミリーちゃんの夢を叶えてあげるための問題を解決するためのヒントか・・・」

「と、いうことは、いずれにしても今回の問題を解決するための答えは、エミリーちゃんの夢にあるということになるのか・・・」

「えーっと、夢、夢、夢、夢・・・・・」

「あっ!そうか。分かったぞ・・・」

「ママ、ありがとう。ママがエミリーちゃんの夢を叶えてあげるためには、夢がヒントだということを教えてくれたお陰で、やっと僕にもその答えが分かったよ。」

「そう、それはよかったわね。チッチおめでとう。これでお前も今年もりとるさんたとしての仕事を無事に果たせそうね・・・」

「うん、そうだね。ママ、ありがとう。」

ママは、チッチの言葉を聞いてほっと安堵の溜息を漏らすと、やっと安心し肩の荷が下りたこともあり、そっと胸を撫で下ろしました。

そして、その表情はさっきまでの険しい表情とは打って変わって、いつしかいつもの優しい笑顔のママの表情に変わっていました。


(七)

「それよりチッチ、もう町の子供たちに今年のクリスマスプレゼントを届けるときまで、あまり時間がないんじゃないの・・・」

「そうだね、ママ。急いで準備に取り掛からなくちゃね・・・」

「それだったら、早く子どもたちの夢の製造工場があるメルヘンシティー(ホワイトランドの中心都市)に向かわなくちゃね・・・」

「そうだね、ママ・・・」

チッチはそう言うと、パパや家族に挨拶するのも忘れて、世界中の子どもたちから願を受けたクリスマスプレゼントを作っている、夢の生産工場があるメルヘンシティー大急ぎで向かいました。

夢の生産工場があるメルヘンシティーに着くと、りとるさんたの任命を受けた何百人、いや何千人もの妖精たちが、もうすでにホワイトランドの国中のあちこちから集まり、自分たちが担当する地域の町の子どもらに贈る、クリスマスプレゼントの準備をしていました。

やがて、すべてのりとるさんたのサンタクロースとしての準備が終わると、今年もりとるさんたの出発を知らせるハート型のサイレンの音が、ホワイトランドの国中に鳴り響きました。

そして、それと同時に、さあいよいよりとるさんたの出発の時間がやって来ました。

サイレンの音が鳴った瞬間、まるでその時間を待ちかまえていたかのように、今年もホワイトランドのあっちこっちから、りとるさんたの任命を受けた何百人、いや何千人もの妖精たちが、世界中の子どもたちの夢の願いごとがいっぱい詰まった、大きなプレゼント用の袋を赤鼻のトナカイの橇に乗せると、元気よく満天の星の中に飛び立って行きました。

その目的は、もうみんなが知っているとおりに、世界中の子どもたちの家に、クリスマスのプレゼントを届けるためです。

やはり、チッチが最初にクリスマスプレゼントを届けに行ったのは、今回彼がその願いごとを叶えてあげるためにいちばん思い悩んだ、エミリーちゃんのところでした。

それも、そのはずです。

エミリーちゃんはクリスマス時期に限らず、いつも彼女に悲しいことや悩みごとなどがあったりしたらその相談に乗ってあげて、チッチ自身が自分の本当の妹のように可愛がっている女の子だからです。

それは、エミリーちゃんも同じ気持ちで、チッチを本当のお兄さんのように慕っています。

さあ問題は、エミリーちゃんが今暮らしている児童養護施設の“希望の家”では飼うことが出来ない、彼女が今年のクリスマスのプレゼントは、ペルシャ猫の子猫が欲しいと言っている願いごとを、どうやって解決してあげるかです。

チッチは、ママに教えてもらった“夢”という大きなヒントをもとに、早速エミリーちゃんの願いごとを叶えてあげるための、りとるさんたならではの人間の能力や科学を遥かに飛び越えた、超ミラクルでファンタヂィックな作業に取り掛かりました。

 「チッチ、お前が本当にエミリーちゃんの夢を叶えてあげたいと思っているなら、よくもう一度じっと心を落ちつけて、自分自身で考えて見なさい・・・」


次回に続く


プレゼント「りとるさんた」とは?!

りとるさんたは、人間の赤ちゃんの半分ほどの大きさで、世界中の子どもたちの純粋な心のエナジーで創られた夢の国、「ホワイランド」に住む人間と同じ姿をしている子どもの妖精です。

そして、その本来の役目(仕事)は、世界中の子供たちに頼まれた願い事(プレゼント)を、毎年クリスマスイブの日に届けてあげることです。

また、その特徴は、私たち人間とはずいぶんと違い、雲や屋根の上を自由に走り回ったり、現代から過去や未来にタイムスリップ(時間移動)したり出来る特性(超能力)を持っています。

その他にも、人間の子供や動物たちとテレパシーを使って話しをしたり、人間や動物を問わずに夢の中にテレポーテーションし、その夢の中でその夢の相手と会話が出来きたりしますが、自分の姿をその人物の性格の善悪者に関係なく大人に見られたり、大人の夢の中に入り込んだ際、その夢の相手に自分の正体を知られてしまうと、自動的に身体のエナジーがナメクジのように極端に消滅していき、生命の危険に晒されてしまいます。


コスモス今日の一口メモ

昨年、当ブログ「おとぎのお家と仲間たち」において、すごい記録が生まれました。それは、みなさんの“足跡のペタ数”が、これまでのアメブロの“足跡のペタ数”の最高記録を更新したことです。ただ、今は真面目に掲載記事の投稿をやっていませんがね。(笑う)

アメーバーブログ「おとぎのお家と仲間たち」
http://ameblo.jp/phoenix720/


チョコみなさん、最終回のりとるさんた世界でいちばんの贈り物~は、エミリーちゃんの願いごと(ペルシャ猫の子猫を飼いたい)を叶えてあげるための、クリスマスイブまであと数時間と迫った時間の中で、チッチは「りとるさんた」が持っているどんな超能力を使って、彼女に世界でいちばんのどんなクリスマスプレゼントを贈ると思いますか?アッ!と驚くような予想もしないストリー展開に、みなさん自身もこれまで一度も体験したことがない超ファンタヂックの世界を、今年のクリスマスはこの作品で初めて童心に返って体感することができ、その幸せな気分を思う存分に楽しめることになると思いますので、ぜひご覧になってくださいね。



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りとるさんた―世界でいちばんの贈り物― 4

2011-04-30 23:15:04 | 人・愛・夢・運命・教育・家族・社会・希望


星本作品は、私の作品を見てくれて、いつも心温まる応援メッセージを届けてくれるIさんお子さんのために、「りとるさんた」をテーマに新しく書き下ろした童話作品です。 みなさんも、Iさんや彼女のお子さんと一緒に、本作品が贈る本物の涙と感動のファンタヂックの世界を、ぜひ味わってみてください。

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作 / 猪 寿



(五

チッチにそう言い残すと、そのチッチと同じ“りとるさんた”の姿をした女の人は、もうそれ以外には何も話すことなく、その場所から姿が消えてしまい見えなくなっていました。

そのために、とうとうその女の人の正体が誰なのかは、チッチは知ることは出来ませんでした。

ただ、その女の人が言い残した話の中には、まだチッチ本人は気付いてはいませんでしたが、確かに今チッチが悩んでいる問題を解決するためのヒントが隠されていることは事実でした。

でも、そうとはいえこの時点では、チッチはそんなことなどなにひとつも気付いていませんでした。

「あれ?僕、夢でも見ていたのかなあ・・・」

チッチはそう思いながらも、自分と同じ“りとるさんた”の姿をした女の人がいった言葉を、もう一度ひとことひとこと思い浮かべていました。

「あのう、『りとるさんた』の特殊な能力といえば・・・空や雲の上を自由に飛び回ったり、現代から過去や未来にタイムスリップ(時空の移動)したり出来る特性(超能力)を持っていることや・・・」

それに、人間の子供や動物たちとテレパシーを使って話しをしたり、人間や動物を問わずにどんな夢の中にでもテレポーテーションし、その夢の中でその夢の相手と話が出来きたりするし、その他にも色々な特殊な能力は持っているのだけど・・・」

「果たして、そんなことが出来るからといって、どうすればエミリーちゃんの夢を叶えてあげられるのだろう?」

「それに、もう今日は、クリスマスイブだしね・・・」

とうとうクリスマスイブの日になっても、エミリーちゃんの夢を叶えてあげるための問題の答えが見つからずに、チッチのあせる気持ちは時間が経つにつれて、だんだんと大きく膨らんでいきました。

―チッ、チッ、チッ、チッ・・・・・―

チッチが眠りから目覚めて、エミリーちゃんのクリスマスプレゼントの夢を叶えてあげるための問題の答え考えているうちに、とっくに夜は明けて窓の外からは小鳥たちの鳴く声が聞こえて来ていました。

そして、何の問題解決の答えも見つからないまま、足早に時間だけが過ぎて行き、一番星が冬の東の空に見えた瞬間、ホワイトランド王国の首都メルヘンシティーの夜空には、何万発もの色鮮やかな花火が次々に打ちあがり、町中のあっちこっちで大勢の見物客が賑わう中、ホワイトランド王国の察音楽隊によるクリスマスを祝うパレードが始まりました。

―ドーン!ドーン!ドーン! シュルシュルシュル パーンパーンパーン・・・―

「メリークリスマス!」

「メリークリスマス!」

そのとき、チッチがエミリーちゃんたちの住む町の子供たちに、今年のクリスマスプレゼントを届ける時間まで、そうもうあと数時間しか残されていませんでした。

「ああ、どうしよう、どうしよう・・・もうどんなに考えてみても、今年はエミリーちゃんのクリスマスプレゼントの夢を叶えてあげるのは無理だよね。」

チッチは、とうとう自分の“りとるさんた”としてのふがいなさを責めると同時に、何ひとつとして今回の問題を解決する手立てを見出すことが出来ずに、今年のエミリーちゃんのクリスマスプレゼントの夢を叶えてあげることを、もう自ら心の中では諦めることを考え始めていました。

まさに、またそのときでした。

―チッチ、チッチ、チッチ・・・―

またしても、自分の名前を呼ぶ女の人の声が、どこからともなく聞こえてきました。


次回に続く




コスモス今日の一口メモ

昨日は、とてもいいことがいっぱいありました。もしかしたら、これを「叡智」(法力 / 宇宙エネルギーのパワーの法則)という
のかもしれませんね。この「叡智」を用いてやっていることがいったい何なのか?はまだ言えませんが、必ず近い将来みなさんにその内容をお知らせできる日が来るのではないかと、自分勝手に思い込みついつい微笑みがこぼれる今日この頃の僕です。(笑う)


チョコみなさん、最終回のりとるさんた世界でいちばんの贈り物~は、エミリーちゃんの願いごと(ペルシャ猫の子猫を飼いたい)を叶えてあげるための、クリスマスイブまであと数時間と迫った時間の中で、チッチは「りとるさんた」が持っているどんな超能力を使って、彼女に世界でいちばんのどんなクリスマスプレゼントを贈ると思いますか?アッ!と驚くような予想もしないストリー展開に、みなさん自身もこれまで一度も体験したことがない超ファンタヂックの世界を、今年のクリスマスはこの作品で初めて童心に返って体感することができ、その幸せな気分を思う存分に楽しめることになると思いますので、ぜひご覧になってくださいね。





 

 

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りとるさんた ~世界でいちばんの贈り物~3

2011-04-30 23:14:38 | アニメ・漫画・童話・小説・家族・学校。


星本作品は、私の作品を見てくれて、いつも心温まる応援メッセージを届けてくれるIさんお子さんのために、「りとるさんた」をテーマに新しく書き下ろした童話作品です。 みなさんも、Iさんや彼女のお子さんと一緒に、本作品が贈る本物の涙と感動のファンタヂックの世界を、ぜひ味わってみてください。

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作 / 猪 寿



(四)

ただ、チッチは最大のピンチに襲われたとはいえ、未だにエミリーちゃんの願いごとを叶えてあげるための答えが浮かべない上に、うっかり風邪をひいて高熱が出してしまったせいで、いつの間にかすっかりエミリーちゃんのことも忘れてしまって、うとうとと眠ってしまいました。

このままでは、もうクリスマスイブの日まで、エミリーちゃんの願いごとを叶えてあげることは、どう考えてもとても無理なことです。

でも、やはり風邪と高熱で体調を崩してしまっても、チッチの心の中はエミリーちゃんの願いごとを叶えてあげたいということで、いっぱいのようでした。

それが証拠に、チッチは寝言の中で「どうしよう、このままではエミリーちゃんの願いごとを叶えてあげられない・・・」と、ことあるごとにつぶやいていました。

そして、とうとう最後には、「今年は、風邪で体調を崩したことにして、いっそ『りとるさんた』の仕事をやすんでしまおうかなあ・・・」などと、ついに弱音まで吐くようになっていました。

そのときでした。

―チッチ、チッチ、チッチ・・・―

どこからもなく、チッチの名前を呼ぶ声が聞こえてきました。

当初は、さすがにチッチもその声を聞いて驚いてしまい、自分が寝ているのか?起きているのか?も分からないまま、あたり一面を見渡しました。

すると、暗くてハッキリと顔は見えませんでしたが、チッチが寝ている部屋のドアの近くの壁の前に、チッチと同じ“りとるさんた”の姿をした女の人が立っていました。

そして、その女の人は、こう言いました。

「チッチ、『りとるさんた』の持っている特殊な能力のひとつひとつの内容を、自分でしっかりと再確認してみて、どうやったらエミリーちゃんの夢を叶えてあげられるのか?を、もう一度よく考えてみなさい・・・」

「えっ!もう一度、『りとるさんた』が持っている特殊な能力の内容を、僕自身で考えてみなさいって・・・」

「それにしても、僕にそんなことを言うあなたは、いったい誰なのですか?」

「・・・・・」

そうチッチに伝えると、そのチッチと同じ“りとるさんた”の姿をした女の人は、もうそれ以外には何も話すことなく、その場所から姿が消えてしまい見えなくなっていました。


次回に続く 

 



コスモス今日の一口メモ

ある「御旗」のもとに、今僕ら仲間のもとへさまざまな分野から同じ志を持ったり、賛同してくれたりする多くのみなさんが集結して来てくれています。本当にこの方々のご支援やご尽力には、心より「ありがとう」という言葉を素直に表して感謝しています。そしてまた、今回ほど我われ人間同士が同じ目的を持ち、「ひとつの心の絆」が繋がれば、それがどれほどの凄い力になるのかを知らされたことはありません。


チョコみなさん、最終回のりとるさんた世界でいちばんの贈り物~は、エミリーちゃんの願いごと(ペルシャ猫の子猫を飼いたい)を叶えてあげるための、クリスマスイブまであと数時間と迫った時間の中で、チッチは「りとるさんた」が持っているどんな超能力を使って、彼女に世界でいちばんのどんなクリスマスプレゼントを贈ると思いますか?アッ!と驚くような予想もしないストリー展開に、みなさん自身もこれまで一度も体験したことがない超ファンタヂックの世界を、今年のクリスマスはこの作品で初めて童心に返って体感することができ、その幸せな気分を思う存分に楽しめることになると思いますので、ぜひご覧になってくださいね。





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りとるさんた ~世界でいちばんの贈り物~2

2011-04-30 23:14:09 | アニメ・漫画・童話・小説・家族・学校。


星本作品は、私の作品を見てくれて、いつも心温まる応援メッセージを届けてくれるIさんお子さんのために、「りとるさんた」をテーマに新しく書き下ろした童話作品です。 みなさんも、Iさんや彼女のお子さんと一緒に、本作品が贈る本物の涙と感動のファンタヂックの世界を、ぜひ味わってみてください。

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作 / 猪 寿




(三)

「パパもママも冷たいよね。もうクリスマスイブまで3日しかないというのに、僕一人で今回のエミリーちゃんの問題をすべて解決しなくちゃあ駄目だなんて・・・」

「でも、パパとママの言うことも、ホワイトランドの国王から“りとるさんた”としての任命を受けて仕事を任せられている以上は、本当かもしれないなあ・・・」

「となると、自分でこの問題をどうするかを、大至急考えないとね・・・」

ただ、パパとママに今回のエミリーちゃんの問題を、自分の力で解決するように言われたチッチでしたが、その後もまったくその問題を片付けるためのいい方法は浮かんできませんでした。

そして、時間だけが足早に過ぎていき、気付いたときにはエミリーちゃんの願いごとを叶えてあげるクリスマスイブの日まで、あとわずか1日になっていました。

―ゴホッ、ゴホッ、ゴホッ・・・―

その上に、エミリーちゃんの願いごとを叶えてあげることの心労からか、ついに熱を出して風邪を引いてしまいました。

その瞬間、さあ大変!チッチは最大のピンチに襲われてしまいました。

 

次回に続く



コスモス今日の一口メモ

♪:今年、最後の忘年会に我が師に招待されたのはいいのですが、美味いご馳走やお酒がありつけると思って、せっかく仕事も早めに切りあげて会場に行ったのに、我が師に「今日の忘年会は、俺たちは主催者側だから、お前は来客の世話係をしろと言われて・・・」結局、何も食べたり飲んだりすることが出来ませんでした。(苦笑)

♪♪:ま、まさか、今年最後の忘年会に、こんなオチがあるとは思いませんでした。

♪♪♪:でも、こんなことで運を使うより、もっと大きいことで運を使った方がいいという、天からのお告げだと思えば、なんとなく気持ちも落ち着きますかね。


チョコみなさん、最終回のりとるさんた世界でいちばんの贈り物~は、エミリーちゃんの願いごと(ペルシャ猫の子猫を飼いたい)を叶えてあげるための、クリスマスイブまであと数時間と迫った時間の中で、チッチは「りとるさんた」が持っているどんな超能力を使って、彼女に世界でいちばんのどんなクリスマスプレゼントを贈ると思いますか?アッ!と驚くような予想もしないストリー展開に、みなさん自身もこれまで一度も体験したことがない超ファンタヂックの世界を、今年のクリスマスはこの作品で初めて童心に返って体感することができ、その幸せな気分を思う存分に楽しめることになると思いますので、ぜひご覧になってくださいね。





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りとるさんた ~世界でいちばんの贈り物~1

2011-04-30 23:13:42 | アニメ・漫画・童話・小説・家族・学校。

 
 星本作品は、私の作品を見てくれて、いつも心温まる応援メッセージを届けてくれるIさんお子さんのために、「りとるさんた」をテーマに新しく書き下ろした童話作品です。 みなさんも、Iさんや彼女のお子さんと一緒に、本作品が贈る本物の涙と感動のファンタヂックの世界を、ぜひ味わってみてください。

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(一)

りとるさんたのチッチにとって、今年のクリスマスは大ピンチです。
それは、エミリーちゃんが今年のクリスマスのプレゼントは、ペルシャ猫の子猫が欲しいと言っているからです。

でも、エミリーちゃんは赤ん坊のときに両親を失くして、今住んでいるあるスラム街にある児童養護施設の“希望の家”に引き取られたために、そこでは子猫を飼うことが出来ないのです。

チッチは、スラム街の町の子供たちの中でも、とくにエミリーちゃんを自分の妹のように可愛がっているために、凄く悩みました。

チッチが、とくにエミリーちゃんを自分の妹のように可愛がるようになったその訳は、二人が初めて出会った彼女がまだ3歳のときに、養護施設内にある水溜りの中で溺れそうになっている天道虫を、彼女が必死になって助け出そうとしている、その優しい姿を見たからでした。

それに、チッチの姿を初めて目にしたときも、まったくほかの子供のように驚くことはなく、自分の方から彼に凄く興味を持って、まるで友達とでも話すかのように積極的に話しかけてきてくれたからです。

「ああ、どうしよう・・・クリスマスプレゼントを届ける日のイブまであと3日しかないというのに、エミリーちゃんの夢を叶えてやるための、その答えがまだ見つからない・・・」


(二)

チッチが、世界中の子供たちの願いごとを品物に変える夢の生産工場があるメルヘンシティー(ホワイトランドの中心都市)で、クリスマスイブの日に届けるプレゼントを、白い大きな布袋に入れながらあれこれと思い悩んでいるときに、ふと思い浮かんできたのはパパとママの顔でした。

それは、かつてはチッチのパパとママも、今の彼と同じようにりとるさんただったからです。

いわば、チッチにとってパパとママは、りとるさんたの大先輩なのです。

それに、やはりこういうふうに難しい問題にぶっかったときには、ほとんどどの人もそうだと思いますが、いちばん頼りになるのはパパやママの家族や友人などといった人たちです。

チッチの場合も、それは例外ではありませんでした。

チッチはそのことに気付くと、さっそくりとるさんたの特殊な能力のひとつである、テレパシーを使って、パパとママに連絡を取りました。

「あっ、パパ。僕が妹のように可愛がっているエミリーちゃんって、知っているでしょう・・・」

「ああ、知っているよ・・・」

「チッチ、エミリーちゃんがどうかしたの?」

「実はね、ママ。エミリーちゃんが、どうしても今年のクリスマスプレゼントは、ペルシャ猫の子猫が欲しいと言っているの・・・」

「だけど、パパもママも知っている通り、エミリーちゃんが暮らしている児童養護施設の“希望の家”では、動物を飼うことが禁止されているじゃない・・・」

「だから、今年のエミリーちゃんのクリスマスプレゼント夢を、どうやって叶えてあげたらいいのか?僕にはその方法が分からないから、パパとママに教えて欲しくて・・・」

「チッチ、よく聞きなさい。もう、お前も今の時点でホワイトランドの国王から、“りとるさんた”としての任務を与えられている以上は、そのくらいのことでパパやママを頼りにしていたのじゃ、いつまでたっても本当の意味での一人前の“りとるさんた”にはなれないよ。」

「そうよ、チッチ。パパの言うとおりよ。」

「それに、“りとるさんた”って、どんな特殊な能力を持っているのか?独りになって、よく考えて見なさい。」

「えっ、えっ、えっ・・・マ、ママまで・・・そ、そんな・・・」

パパとママの意外な答えに、チッチは今にも泣き出しそうな思いでした。

だからといって、自分が何の努力もしないでこのまま諦めてしまったら、今年のクリスマスイブには今の自分以上にエミリーちゃん悲しませることが分かっていたために、なんとかエミリーちゃんの願いごとを叶えてあげることを、まだまだ何ひとつその解決の糸口も見つかっていませんでしたが、自力でなんとかその答えを見出すことを決心しました。

ただまだチッチは残念なことに、きちんとこの時点では心の整理がついていないせいもあってか、ママが言ったヒントのりとるさんたが本来持っている数々の特殊な能力が、エミリーちゃんの願いごとを叶えるために大きな役割を果たすことに気付いていませんでした。


次回に続く


プレゼント
「りとるさんた」とは?!

りとるさんたは、人間の赤ちゃんの半分ほどの大きさで、世界中の子どもたちの純粋な心のエナジーで創られた夢の国、「ホワイランド」に住む人間と同じ姿をしている子どもの妖精です。

そして、その本来の役目(仕事)は、世界中の子供たちに頼まれた願い事(プレゼント)を、毎年クリスマスイブの日に届けてあげることです。

また、その特徴は、私たち人間とはずいぶんと違い、雲や屋根の上を自由に走り回ったり、現代から過去や未来にタイムスリップ(時間移動)したり出来る特性(超能力)を持っています。

その他にも、人間の子供や動物たちとテレパシーを使って話しをしたり、人間や動物を問わずに夢の中にテレポーテーションし、その夢の中でその夢の相手と会話が出来きたりしますが、自分の姿をその人物の性格の善悪者に関係なく大人に見られたり、大人の夢の中に入り込んだ際、その夢の相手に自分の正体を知られてしまうと、自動的に身体のエナジーがナメクジのように極端に消滅していき、生命の危険に晒されてしまいます。


コスモス
今日の一口メモ

昨日、あるミュージシャンのライブを見に行きましたら、そのライブの応援に駆けつけていた女性サックス演奏者の方のブログには、毎日40万人のアクセス(アメブロ)があると言っていましたから、超驚きですね。
もしも、このアクセス数が事実だとすると、もうひとつのプロバイダーの運営サイトのようなものですからね。そして、やはりこの現象から推測すると、何らかのスター性を持っている人のブログには、それだけ人が集まるという証でもありますよね。


チョコみなさん、最終回のりとるさんた世界でいちばんの贈り物~は、エミリーちゃんの願いごと(ペルシャ猫の子猫を飼いたい)を叶えてあげるための、クリスマスイブまであと数時間と迫った時間の中で、チッチは「りとるさんた」が持っているどんな超能力を使って、彼女に世界でいちばんのどんなクリスマスプレゼントを贈ると思いますか?アッ!と驚くような予想もしないストリー展開に、みなさん自身もこれまで一度も体験したことがない超ファンタヂックの世界を、今年のクリスマスはこの作品で初めて童心に返って体感することができ、その幸せな気分を思う存分に楽しめることになると思いますので、ぜひご覧になってくださいね。



日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか (PHP新書)
竹田 恒泰
PHP研究所
Idiom Attack, Vol. 1: Everyday Living ( Japanese Edition)
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Exile Press
願いの塔(AL2枚組+DVD2枚組)
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EXILE ATSUSHI Premium Live ~The Roots~ [DVD]
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