おとぎのお家と青い鳥

本ブログでは、主に人間が本来持つべき愛や優しさ、温もり、友情、勇気などをエンターテイメントの世界を通じて訴えていきます。

~青春うたものがたりシリーズ 5 ~「生きる力」 11

2008-12-15 20:13:18 | 人・愛・夢・運命・教育・家族・社会・希望

音譜本作品、~青春うたものがたりシリーズ~「生きる力」は、私の妻が38歳という若さで癌(乳がん)にかかり、その癌というとてつもない巨悪な病魔と戦う現実の姿を、ほとんど実話に近い形で書いているものです。それだけに、本作品が本当に人の生きることや命の大切さの意味を訴えているのを、よくみなさんにご理解していただいているのか、本作品が、小説や音楽、ドラマetcのジャンルを越えて、今凄い多くのみなさんに読まれていることが分かりました。本作品、~青春うたものがたりシリーズ~「生きる力」が、何故?そんなに人の心を魅了し感動を与えるのか!ぜひあなた自身もその目とその心で直接確かめてみてください。

この世には 幸と不幸があると分かっていながら
人はどうして 生れて来るのだろう
命には 死という限りがあると知りながら
人はどうして 生きているのだろう
それが神が与えた 人の道ならば
それが天が与えた 人の運命ならば
誰もがみんな 不幸よりも幸せになりたいから
誰もがみんな 悲しみよりも笑顔でいたいから
明日という日に その答えを探しに行くけれど
人の命に 時間の終わりや運命があるのならば
きっと人にとって一番大切なのは 今日という日をどんなことよりも
大事に生きることだろう・・・・・


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(11)

愛美が、十二階にある無菌室から戻って来たのは、乳がんの手術が終わってから三日後のことだった。

そして、その無菌室から戻って来たのをきっかけに、山中医師の病状も落ち着いて来ているし“もう大丈夫だろう・・・”という判断もあり、部屋も十階の個室から七階の同じ乳がん患者が、四人一緒に寝泊りしている大部屋(団体部屋)に移ることになった。

愛美以外のほかの患者三人は、すべて五十代の女性患者だった。

同室になったのは、大阪と四国の愛媛県から山中医師の“神の手”を持つ名医と呼ばれている噂を聞き、彼に乳がんの手術を行ってもらうために、わざわざ家族の反対を押し切ってまで地元の病院での手術を取り止めて、山中医師のいる大都医大までやって来たという、鈴木幸子と青山和子という女性が二人いた。

だが、ただやはり愛美と一番親しくなったのは、自宅が方南町と新高円寺で近いこともあり、方南町の近くの弥生町にある星光病院から、大都医大に移って来た本間美奈子という名前の、五十四歳のスナックを経営している女性だった。

彼女の話によると、都内のある私立病院で乳がんと診断されながら、まったく誰の紹介もない通常の診察だったために、なかなか空ベッドがないことを理由に入院するのを断られて、やっとの思いで弥生町にある星光病院に入院することになったものを、そのときにはもうすでに乳がんであると診断されて一年以上という年月が経っていたために、癌の進行度(悪性度)が愛美と同じ一番が重い五の末期状態であるとのことだった。

そして、さらにそれに加えて本間美奈子にショックを与えたのは、その診断結果からやっとの思いで入院することが叶った星光病院の担当医師に、もう癌の進行度が進みすぎていて、ほとんど手術をしても治る見込みがないことを理由に投薬や放射線での治療を進められたという話だった。

一時は、その担当医の話を聞きあまりのショックから、“死を覚悟”して、その担当医の指示に従うことを決意したものの、やはり時間が経つに連れて自分の中で“もっと生きたていたい”と思う気持ちが強くなり、何かの理由をつけては星光病院を抜け出して、毎日のようにあっちこっちの知り合いに電話をしたり会いに行ったりして必死で頼み込んだ結果、ようやく彼女の“もっと生きたていたい”というその強い信念が天に通じたのか?その一月後くらいに念願が叶い、やっと大都医大にコネのある人物に巡り会えて、その人物の紹介で愛美と同じ大都医大に入院できることが決まったという。

その後、本間美奈子の手術は上手くいき、いつの間に愛美と彼女も “乳がん”という同じ苦しみの中で生きているせいか、抗がん剤の投与の副作用による脱毛用の鬘をどんな髪形のものにするのかとか?吐き気やめまいなどがしたりする度にお互いの背中を擦りあったり、労わりの言葉を掛け合ったりするほどまでに急速に仲良くなり、大都医大に入院して治療を受けているその間ももちろんだが、病院を退院した後も頻繁にお互いの家を行き来したり外で食事をしたりするなどするようになっていた。

ただ、愛美と本間美奈子とのそういった仲も、長くは続かなかった。

それは、十一月の半ば過ぎをきっかけに彼女からの連絡がまったく途絶え、愛美が心配して方々に連絡を取り彼女の行方を捜してみると、“こんな苦しい思いをするのなら、もう絶対にお互いこんな病気(乳がん)に掛からないように注意しないとね・・・”とあれだけ明るく振舞い話していた彼女が、再び乳がんの治療のために大都医大に入院していることが分かったからだった。

愛美も、その事実を知ったとたん、やはり彼女の病気(乳がん)が再発したことが、やはり自分の病気のことと重なり合って、相当のショックを受けたのだろう。

その日を境に、かなり数日間は食欲もなくなり、体調を崩して体重も落ちた。

そして、本間美奈子が亡くなったという話を愛美から聞いたのは、彼女の病気が再発し入院してから三ヵ月後のことだった。


ただ、そのときは、まだ拓也も愛美も自分たちの人生設計が狂いはじめ、一家離散の方向へ向かって進んでいることに、何ひとつとして気付いていいなかった。


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音譜書いている本人もビックリするような、大事件が起こりました。それは、現在gooブログ“おとぎのお家と青い鳥”で掲載中の「生きる力」に、昨日1日約1000人近くもの読者が訪れてくれたからです。本作品が、小説や音楽、ドラマ、芸術etcのジャンルを越えて、今凄い多くのみなさんに読まれていることが分かっていますが、この場をお借りしてみなさんのご支援に対しまして、心よりお礼を申し上げます。 



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いよいよ
本日から、「
本夢づくり大学」の仕事が本格的に活動をスタートします。「本夢づくり大学とは?!全国のみなさんが自分は将来こんな仕事に就きたいと思っているとか?こんな商品を作ったのだけどどういうふうにして売り出したらいいのかとか?個人でネットショップを開店したのだけど、お客を増やすのにはどうしたらいいのかとか?そんなみなさんが今悩んでいる夢づくりの実現をお手伝い(有無料)することです。そして、そのみなさんの悩んでいることに対する草案やフロー略図などの提案(無料 / 3日~5日ほどで回答)させてもらい、その内容を気に入っていただきますと、実際の夢づくりための準備の次の段階に進んでいくというシステムです。そして、その内容が現実的に実現した場合には、この仕事に対しては自分でこれくらいの金額を払ってもいいと思うお手伝い金額を、自分自信で決めて支払ってもらうというシステムの、新たなベンチャーコンサルティングビジネスです。

ラブラブ日本夢づくり大学」の詳細内容につきましては、下記のURLをご覧ください。

株式会社東京メディアステーション

http://www2.ocn.ne.jp/~willtown/



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~青春うたものがたりシリーズ 5 ~「生きる力」 10

2008-12-15 20:12:18 | 人・愛・夢・運命・教育・家族・社会・希望

音譜本作品、~青春うたものがたりシリーズ~「生きる力」は、私の妻が38歳という若さで癌(乳がん)にかかり、その癌というとてつもない巨悪な病魔と戦う現実の姿を、ほとんど実話に近い形で書いているものです。それだけに、本作品が本当に人の生きることや命の大切さの意味を訴えているのを、よくみなさんにご理解していただいているのか、本作品が、小説や音楽、ドラマetcのジャンルを越えて、今凄い多くのみなさんに読まれていることが分かりました。本作品、~青春うたものがたりシリーズ~「生きる力」が、何故?そんなに人の心を魅了し感動を与えるのか!ぜひあなた自身もその目とその心で直接確かめてみてください。

あなたがいるから 私がいる
私がいるから あなたがいる
この広い地球上で 愛の女神に導かれるようにめぐり合い
心も躰もひとつになって 愛し合った二人だけど・・・
明日の向こうに待っていたものは 二人が夢に見た幸せではなく
命の灯を掻き消すような 悲しい出来事だった
それが人の人生というのなら それが人の運命というのなら
何があっても負けないで 何がっても諦めないで
今生きていることを楽しんで 一緒に歩いて行こうね
いつも強い心で 残された限りある命の道のりを・・・


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(十)

おそらく、愛美のそのうつろな表情や目の動きを見ていると、やっと麻酔から目覚めたばかりで、彼女自身は自分が何処で何をしていたのかさえ分からない状態に違いない。

そんな中で、拓也はすぐにテレビのドラマや映画などでも悲しい場面に出会うと、すぐに感情移入して涙を流す癖があり、生まれつき涙もろい性格に出来ているせいか、今の愛美の姿がどんな様子であろうと、再びいつの間にかすぐ近くに山中医者や平野看護師などの人がいることさえ忘れてしまい、彼女と生きて会えた喜びで彼の目頭には大粒の涙がとめどなく溢れ出していた。

ただ、その拓也の涙を見て、自分の恥やプライドも捨てひたむきに妻ことを思う、その純真な気持ちに共感したのか、もう山中医者や平野看護師が彼の行動に対して、何か忠告をすることはなかった。

拓也は、もう自然に自分のハンカチでは拭い切れないほどボロボロに溢れ出して来る涙を、無理に両手で抑えながら山中医師に礼を言うと、平野看護師や木内看護師ら三人が押す、愛美の乗った搬送者に付き添って、同じ病棟の十二階にある無菌室に向かった。

その理由は、愛美が手術を終えたばかりで、まだおそらく外界の細菌やウイルスに対して、躰の免疫力が付いていないということも考えられるというので、山中医師の指示によりこの日から三日間だけ大事をとって、癌や白血病の重度の患者が入室する無菌室(HEPAフィルタ通じて空気を清浄化しほとんど埃や塵などがない部屋。)で過ごすことになったからである。

五階にある手術室から、十二階にある無菌室に移動する間中、愛美の姿がすぐ目の前にあることもあり、達也の涙が止まることはなかった。

ただ、達也が愛美に「よかったね、手術が成功して・・・」と何度か話し掛けると、麻酔のせいで上手く言葉は話すことは出来なかったが、彼女が片言の言葉で「ありがとう・・・」と言ってニッコリと微笑くれたのが、今の達也にとっては最高のプレゼントだった。

おそらく本当は拓也と話すこともままないくらい、愛美自信は乳がんの手術を終えたばかりで、かなり疲れていたのにもかかわらず、彼に気を使って朦朧とする意識の中で会話をしていたのだろう。

その後、拓也との話が終わったとたん、「なんだか疲れてしまったから、少し眠らせて・・・」片言の言葉で言ったかと思うと、すぐにそのまま眠りに付いた。

ただ、乳がんの手術を終えたばかりで疲れているのに気を遣わせて、かなり愛美には申し訳ないという気持ちがあったが、その片方では再び愛美と生きて再会が出来て、彼女とひと言でも言葉が交わせただけで、さっきまでの拓也は緊張感や疲れも和らいで、心の底からホッとした。

それは、これから先の生活のことを考えると、愛美の存在が大きな役割を果たすことが、拓也自信は分かっていたからである。

その後、しばらくしてエレベーターが十二階にある無菌病棟内に付くと、平野看護師に「無菌室に入る場合には、躰や手荷物などの消毒をしたり、手洗いなどをしたりしなければいけない面倒なことがいっぱいありますので、もう今日は奥さんもお休みになっていることだし、ここまでで結構です・・・」と言われたので、そのまま拓也は彼女の言葉に従い愛美の病室のある八階に引き返すことにした。

そして、その後愛美の手術が上手くいったことを、彼女の父親である荒井新三郎や、実家の父母や姉たちに一通り報告し終わると、その日は舞や健太の子供たちのことも気がかりだったので、そのまま病院には泊まらずに帰宅することにした。

ただ、抗がん剤の副作用のより、すべての髪の毛が抜け落ちたり吐き気や嘔吐がしたりするなど、愛美の乳がんという巨悪な病魔との本当の戦いが始まるのはこれからだった。




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音譜書いている本人もビックリするような、大事件が起こりました。それは、現在gooブログ“おとぎのお家と青い鳥”で掲載中の「生きる力」に、昨日1日約1000人近くもの読者が訪れてくれたからです。本作品が、小説や音楽、ドラマ、芸術etcのジャンルを越えて、今凄い多くのみなさんに読まれていることが分かっていますが、この場をお借りしてみなさんのご支援に対しまして、心よりお礼を申し上げます。 



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いよいよ
本日から、「
本夢づくり大学」の仕事が本格的にスタートします。「本夢づくり大学とは?!全国のみなさんが自分は将来こんな仕事に就きたいと思っているとか?こんな商品を作ったのだけどどういうふうにして売り出したらいいのかとか?個人でネットショップを開店したのだけど、お客を増やすのにはどうしたらいいのかとか?そんなみなさんが今悩んでいる夢づくりの実現をお手伝い(有無料)することです。そして、そのみなさんの悩んでいることに対する草案やフロー略図などの提案(無料 / 3日~5日ほどで回答)させてもらい、その内容を気に入っていただきますと、実際の夢づくりための準備の次の段階に進んでいくというシステムです。そして、その内容が現実的に実現した場合には、この仕事に対しては自分でこれくらいの金額を払ってもいいと思うお手伝い金額を、自分自信で決めて支払ってもらうというシステムの、新たなベンチャーコンサルティングビジネスです。

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株式会社東京メディアステーション

http://www2.ocn.ne.jp/~willtown/



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