だっくす天国+わくわくハンドメイド

ダックスが好き、編み物も好き

リハビリ室

2019年10月04日 | 外反母趾
リハビリに来るのは、殆どが高齢者で、車椅子に座って大人しく順番を待っている。
作業療法士が少ないので、ただひたすら待つのだ。
患者の八割は女性。車椅子で、並んでいても、隣同士で、ひそひそ、ぺちゃくちゃ。

代わって男性は、憮然とした顔で、真っ直ぐ正面を見て、無言である。

彼のパジャマの中から、数本の管が、でている。
きっと、モーレツビジネスマンだったんだろうな。
なぜ、わしは、ここで、こんな事になっておるのか下せぬ、みたいに、眉間にシワをよせて、じっと前を見ている。

部屋の隅は、少し高くなっていて、そこで、おばあさんが、イケメン療法士に歩き方の説明を受けていた。
まだまだ、歩くまで行かないみたいで、
(始めの一歩)の出し方を大声で話していた。
おばあさん、やや痴呆があるようで、療法士の質問も無視して、言いたい事を言う。

「こうやって、こう立たないと、又折れるから、まず、こうやってみて」

「はあ?わたしゃ92やけど」

「そうなんや、、髪綺麗やし、若いねー、さあ、ちょっと曲げるみよっか」

「髪真っ白やんか!綺麗ことないわ!」

(おお、ここは、言葉のキャッチボールできてんやわ)

療法士ややイライラして、
「さあ、ちょっと曲げてみよう」

「あんた、えらい男前やなあ、おなごが寄ってくる顔やでえ、気ぃつけなや、わたいが若かったら、絶対やな」

絶対何やろか?これも、セクハラ?

いくつになっても、セクハラする人は、するのだな。