「お箸」だす!
「お箸は病院では用意しませんので、ご持参下さい」と、入院説明書に書いてあったので、毎食使い捨てるつもりで百均で70本入りを買って来た。
指示書には書いてなかったけど、何となく、ダイソーの籠に入れた「プラスチックのスプーンとフォーク」案外これが正解だった。
手術前の夕食は、ちゃんとベッド脇のソファに座り、割り箸を割り、お上品に、食べた。
足は、あぐらかいてたけど😋
70本もあればねー、一回づつ使い捨てても、三週間はあるわな。
と、食べ終わった箸は捨てた。そこから術後まで、絶食だった。
次お箸が、要るようになったのは、術後すぐの夕食だった。
流石に、椅子に座る余裕なぞある筈もない。
左手は点滴、導尿管、右足は、全身麻酔こそ覚めているものの、膝から下が、丸太ん棒みたいで、感覚がない。自分の意志で動かない。
寝たまま食べられるかっちゃあ、流石に無理だ。
辛うじて左肘と右手で、上体は起こせた。
でも、割り箸が、割れない!力が全く入らない。
ナースコールして、お泊まりセットの中から、スプーンとフォークを出して貰った。
箸だと、やれ握り箸はアカンとか、持ち方とか、面倒くさいルールがあるが!スプーンとフォークは、握ろうが、食べ物に突き刺そうが自由である、、よね?
術後初めてのスプーンの使い方は、きっと孫っちより、下手くそやったやろうな。
ああ、もう作法とかいいわ、箸なんか使えなくても、スプーンがあるじゃないのと、ずーっとスプーンで食事している。
体が弱った時は、無理に、お箸使うことはないわ。
スプーンとフォークで、充分だ。
さて、退院しても、二度と使わない百均の割り箸、どないしまひょ?
捨てちゃう?