今から14年前のある日、息子は、仕事の買い物で、ホームセンターに、ネジを物色しに行っていた。
帰宅後鼻のアナを、膨らまして、
「母さん、コーナンに、めっちゃ可愛いダックスがおったで」
「ふーん、ネジ買いに行ったんちゃうのかいな」
「ネジは、買うた。けど、ネジ売り場の隣が、ペット売り場やって、
何や視線が気になるなて、思ったら、おったんや」
「ほうほう、そんなに可愛いかったんかいな」
「そらもう、ダップルの出方も最高やし、顔もええし、見に行けへん?」
「は?ええけど」
てな事で、又コーナンへ行った。
息子が指指す方向へ居たダップルのダックス生後2ヶ月位。
まあ、ほんまに、見事な白黒(ダップル)で、思わず見とれてしまった。
「どや、可愛いやろ~」
「うん、ほんまに、、、可愛い、が、値段が可愛くないなあ」
なんて話していたら、店員が、すかさず抱っこさせてくれる。
もうもう、抱っこしたら後には引けまへん。
息子と半額づつ払って、連れ帰った。
箱から出すと、当然だが、ショップの臭いがする。
まず、シャンプーですな。
「ダップルにしては、安かったよね」
「そやねえ、案外シャンプーしたら、真っ黒になったりして、あはは
」
浴槽で、バシャバシャ洗って、
ドライヤーで乾かしながら、マジで、真っ黒なんて事になりませんようにと、心の中で呟いていた。
まあ、それは杞憂に終わり、ダップル模様は、見事なまんま♪
で、片方を乾かし、反対側を乾かそうとしたら、
あら~、こっちは、真っ黒やんか。
「マジぃ?ケージの中では、ずーっと同じ姿勢やったから、まさかこんなに黒いとは」
「ペコ(と、命名)も、自分のチャームポイントは、ココです!と思ってたんかなあ」
「ま、ええやん、顔可愛いし、反対側だけやけど、ダップルやから」
と、我が家の姫となって、14年、目は白内障、歯は一本しかないけど、食欲旺盛だ。
トイレは、ちょっと間に合わないけど、ちゃんと廊下でやる・・・・
そろそろオムツでもいいかな。