本日は『速記記念日』なんだそうです。
1882(明治15)年10月28日、田鎖綱紀(たくさりこうき)という人が東京・日本橋で初の速記講習会を開催したことにちなんで制定されました。
ところで私は今日まで、速記って単に文字を速く書くことだと思ってたんですが、違ったんですね( ゚д゚)
速記とは、主に人が話しているのをすぐさま書き取る技術ですが、それには簡単な点や線でできた速記符号を使うそうです。
速記符号は五十音に準拠して作られていますが、かなり簡略化されて暗号も同然なので、きちんと誰もが分かる文章に直す(反訳といいます)必要があります。
日本には現在、代表的な速記方式が四つありますが、たとえばそのうちのひとつ「参議院方式」がこちら↓

出典:公益社団法人日本速記協会
...暗号どころじゃないような気もしますがね。
田鎖氏は、1882年の『時事新報』紙上で自ら考案した速記法を披露し、その速さから田鎖綱紀氏は「伝筆将軍」とも呼ばれたそうです。
ただし、彼の使っていた田鎖式は英語の速記方法を日本語に応用したものだったので、ローマ字で速記するようなものでした。
日本語の一音を一画で表すことができず時間がかかってしまうので、いろんな人がもっとやりやすいようにと考えた結果、たくさんの速記方式が成立しました。
かつては議会や新聞社で重宝されていましたが、今は録音機器が発達したので廃れつつある技術のようです。
ただ速記を使えると、文字を書くのに費やしていた時間が半分どころかそれ以下にもなるので、思いついたアイデアも消える前に書き留めることができるという一面もあるとか。
速記が使えたら、メモ帳を見られてアイデアを盗まれるというようなこともないでしょうが、いまどき皆スマホに残すんじゃねえかな...。
ちなみに私は物語を書くとき、紙に下書きしてからパソコンで清書することが多いのですが、大学時代友人には下書きを見せても「読めん」と言われたことがあります。
そして自分でも時々読めなくて苦労することがあります(笑)
もちろん普通に使う文字で書いてますよ? なのになんでだろうね。