今日は『ハンカチーフの日』です。
マリー・アントワネットの誕生日が1755(宝暦5)年11月2日らしいのですが、それに近い日付の祝日で11月3日が選ばれています。
なぜそんな中途半端な日付なのかはよく分かりませんでした😓
では、なぜマリー・アントワネット?
それは、夫でフランス国王のルイ16世に「国内のハンカチーフはすべて正方形にするように」という布告を出させたエピソードが残っているからです。
昔は長方形や三角形のハンカチーフもあり、特に貴族は豪華な飾りや刺繍で自分の贅沢さを自慢していたそうです。
ですがマリー・アントワネットは、自分だけがいろんな形のハンカチーフを持ちたくて、国民には正方形のハンカチーフだけ使うようにさせたと言われています。
「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」と言ったと有名なマリー・アントワネットですが、そんなことも言っていたとは。
そんな法律が出された国民ですが、意外と「折りたたんで持ちやすい」「胸ポケットに入れやすい」と好評だったとか。
だから、今も世界中のハンカチーフの主流は正方形なのだそうです。
ハンカチーフ、略してハンカチは手を拭いたり汗をぬぐったり、身だしなみとして今も私たちのそばにあります。
ところがその起源は実ははっきりと分かっていません。
紀元前3000年ごろのエジプト王女のお墓から精巧な麻の端切れ発見されており、それが今でいうハンカチの役目を持っていたとされている一番古い記録のようです。
古代ローマの皇帝がハンカチを市民に皇帝の行為の証として分け与えたという記述や、競技場で観客がハンカチを一斉に振ったというエピソードも残されています。
後者は、現在だとライブ会場でタオルを振り回すのと同じ感覚でしょうかね(笑)
それから中世以降、戦場に赴く恋人に女性が「私の代わりにそばに置いて」という意味でハンカチを贈ったり、舞踏会で人目を忍んで逢引の約束をするときに使ったりと、ロマンチックな小道具として利用されるようになりました。
小さくて軽くて持ち運びしやすいし、持っていても変じゃないですからね。
面白いのは、17世紀の詩人が「鼻水は帽子や着物ではなくハンカチで拭きなさい。指や袖で拭くような子供は叱られる」という意味の詩を残しているということです。
小学生のころ学校に行く前に「ハンカチ、ティッシュ持った?」と親に言われたのを思い出します。
そしてたいてい持ってなかったけど気にせず学校行くっていう(笑)