フィンランドのNokiaが4月25日に発表したマルチメディア端末「Nseries」の新製品3機種の中で、全体のバランスがよく、日本市場においても好評を博しそうな端末が「N73」だ。
N73は、スマートフォン向けアプリケーションソフトの共通プラットフォーム「S60 3rd Edition」ベースの3G端末で、W-CDMAとGSMに対応している。90番台、80番台、70番台と3つの大きなラインアップがあるNseriesの中では中堅機種に位置づけられるN73だが、単体のデジタルカメラ顔負けの機能を搭載しているのが特徴だ。価格は、インセンティブなしでおよそ400ユーロ(約5万7000円)になるという。
カメラ機能では、Carl Zeissレンズやオートフォーカス機構の採用が目を引く。撮像素子は3.2メガピクセルのCCDを搭載しており、最大2048×1536ピクセルの写真が撮影可能だ。被写体に約10センチまで近寄れるマクロ機能も持つ。レンズユニットはスライド式のカバーで覆われており、カバーを開けるとカメラが起動する。
ボディの右側面には、デジタルカメラのようにシャッターボタンとレビューボタンを備える。写真を撮るときは基本的に横位置で構えるようにインタフェースが設計されており、QVGA液晶をフルに使ってフレーミングと撮影、再生が楽しめる。撮影中のメニューはディスプレイの右端に表示され、スティック状の十字キーで項目を選択、別メニューを開いて設定を変える仕様だ。別画面を開くのは少々手間がかかるが、設定に関する細かな説明が表示されるため初心者にも使いやすい。
設定項目は、撮影補助用ライトのオン/オフなど基本的なものからシーンモード、ホワイトバランス、露出補正、連写モード、カラートーンといった高度な機能までを搭載。ISO感度もAutoのほかにHigh/Medium/Lowの3段階から選べ、外部メモリにはRSMMCではなくminiSDが利用できる。デジタルカメラが備える機能はほぼ盛り込んであるという印象だ。
シャッターボタンの横にあるレビューボタンは、直前に撮影した写真を呼び出すボタンで、デジカメの再生モードに相当する機能。ここから写真を一覧表示したり、スライドショーを開始したりもできる。「Ken Burnsエフェクト」という機能を利用すれば、写真にズームやパンといった動きをつけ、音楽と一緒にイメージビデオのように再生することも可能だ。
PictBridgeやBluetooth、赤外線経由での写真印刷機能「XpressPrint」も利用できる。発表会場では実際に撮影した写真をその場で印刷するデモを行ったほか、インクジェットプリンタでA4に近いサイズに印刷したサンプルなどを配布し、画質の高さをアピールしていた。さすがにA4まで拡大すると暗部ノイズが目立ち、解像感も少々心もとないが、L判程度の大きさなら十分実用になる。
なおNokiaは同日、ネット上で写真を公開・共有できるサービス「Flickr」に直接写真をアップロードできる機能をNseriesの新製品に搭載したことを発表した。写真のアップロードに加えてコメントをつける機能などもサポートしている。ちなみにFlickerは、米Yahoo!の関連会社となったカナダのLudocorp Research & Developmentが提供しているサービスで、ブロガーなどには人気のサイトだ。
N73には、カメラだけでなく、オーディオプレーヤーやステレオFMラジオ機能もある。オーディオファイルはMP3/AAC/Enhanced AAC/Enhanced aacPlus/WMAの各形式のファイルが再生できる。ボディ上部にはステレオスピーカーも装備するほか、ボディカラーに合わせ、グレーか黒のリモコンとイヤフォンを同梱する。
もちろんNokiaのスマートフォンだけに、PCとの連携機能も充実している。メール機能ではPOPだけでなく、IMAP4ベースのメールサーバにもアクセスできたりとなかなか強力だ。もちろんWord、Excel、PowerPoint形式の添付ファイルやPDFファイル、ZIPファイルの中を閲覧することもできる。Mini Map機能を持つフルブラウザの「Nokia Web Browser」も標準搭載した。
ボディーは2トーンカラーでまとめられていて、3つのカラーバリエーションが用意される。シルバーグレーとディーププラム、フロストホワイトとメタリックレッド、フロストホワイトとモカブラウンの3色で、それぞれが派手すぎない個性的な色合いになっている。Nokia 6680ベースをベースとするボーダフォンの「702NKII」と比べると、若干長さがあるが幅は49ミリとスリムで厚さも19ミリに抑えられている。
カメラ機能の作り込みが光るストレート端末「N73」
AFの300万画素カメラ搭載で、S60というかなり期待できるN73も発表になった。
N73は実質的に6680の後継機種と言えるのだろうか?だとすれば、702NKⅡの後継機種としてボーダフォンから発売される事に期待したい。
N73は、スマートフォン向けアプリケーションソフトの共通プラットフォーム「S60 3rd Edition」ベースの3G端末で、W-CDMAとGSMに対応している。90番台、80番台、70番台と3つの大きなラインアップがあるNseriesの中では中堅機種に位置づけられるN73だが、単体のデジタルカメラ顔負けの機能を搭載しているのが特徴だ。価格は、インセンティブなしでおよそ400ユーロ(約5万7000円)になるという。
カメラ機能では、Carl Zeissレンズやオートフォーカス機構の採用が目を引く。撮像素子は3.2メガピクセルのCCDを搭載しており、最大2048×1536ピクセルの写真が撮影可能だ。被写体に約10センチまで近寄れるマクロ機能も持つ。レンズユニットはスライド式のカバーで覆われており、カバーを開けるとカメラが起動する。
ボディの右側面には、デジタルカメラのようにシャッターボタンとレビューボタンを備える。写真を撮るときは基本的に横位置で構えるようにインタフェースが設計されており、QVGA液晶をフルに使ってフレーミングと撮影、再生が楽しめる。撮影中のメニューはディスプレイの右端に表示され、スティック状の十字キーで項目を選択、別メニューを開いて設定を変える仕様だ。別画面を開くのは少々手間がかかるが、設定に関する細かな説明が表示されるため初心者にも使いやすい。
設定項目は、撮影補助用ライトのオン/オフなど基本的なものからシーンモード、ホワイトバランス、露出補正、連写モード、カラートーンといった高度な機能までを搭載。ISO感度もAutoのほかにHigh/Medium/Lowの3段階から選べ、外部メモリにはRSMMCではなくminiSDが利用できる。デジタルカメラが備える機能はほぼ盛り込んであるという印象だ。
シャッターボタンの横にあるレビューボタンは、直前に撮影した写真を呼び出すボタンで、デジカメの再生モードに相当する機能。ここから写真を一覧表示したり、スライドショーを開始したりもできる。「Ken Burnsエフェクト」という機能を利用すれば、写真にズームやパンといった動きをつけ、音楽と一緒にイメージビデオのように再生することも可能だ。
PictBridgeやBluetooth、赤外線経由での写真印刷機能「XpressPrint」も利用できる。発表会場では実際に撮影した写真をその場で印刷するデモを行ったほか、インクジェットプリンタでA4に近いサイズに印刷したサンプルなどを配布し、画質の高さをアピールしていた。さすがにA4まで拡大すると暗部ノイズが目立ち、解像感も少々心もとないが、L判程度の大きさなら十分実用になる。
なおNokiaは同日、ネット上で写真を公開・共有できるサービス「Flickr」に直接写真をアップロードできる機能をNseriesの新製品に搭載したことを発表した。写真のアップロードに加えてコメントをつける機能などもサポートしている。ちなみにFlickerは、米Yahoo!の関連会社となったカナダのLudocorp Research & Developmentが提供しているサービスで、ブロガーなどには人気のサイトだ。
N73には、カメラだけでなく、オーディオプレーヤーやステレオFMラジオ機能もある。オーディオファイルはMP3/AAC/Enhanced AAC/Enhanced aacPlus/WMAの各形式のファイルが再生できる。ボディ上部にはステレオスピーカーも装備するほか、ボディカラーに合わせ、グレーか黒のリモコンとイヤフォンを同梱する。
もちろんNokiaのスマートフォンだけに、PCとの連携機能も充実している。メール機能ではPOPだけでなく、IMAP4ベースのメールサーバにもアクセスできたりとなかなか強力だ。もちろんWord、Excel、PowerPoint形式の添付ファイルやPDFファイル、ZIPファイルの中を閲覧することもできる。Mini Map機能を持つフルブラウザの「Nokia Web Browser」も標準搭載した。
ボディーは2トーンカラーでまとめられていて、3つのカラーバリエーションが用意される。シルバーグレーとディーププラム、フロストホワイトとメタリックレッド、フロストホワイトとモカブラウンの3色で、それぞれが派手すぎない個性的な色合いになっている。Nokia 6680ベースをベースとするボーダフォンの「702NKII」と比べると、若干長さがあるが幅は49ミリとスリムで厚さも19ミリに抑えられている。
カメラ機能の作り込みが光るストレート端末「N73」
AFの300万画素カメラ搭載で、S60というかなり期待できるN73も発表になった。
N73は実質的に6680の後継機種と言えるのだろうか?だとすれば、702NKⅡの後継機種としてボーダフォンから発売される事に期待したい。