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愛媛大学ボート日誌
「戸田」 ~全日新を終えて~
こんにちは。2回生の竹内大悟です。
早いものであと数ヶ月で3回生です。まだまだ未熟で、部においても3回生という立場に付随する責任は、私には重すぎるとも感じますが、時の流れには抗えません。
さて、去年のインカレにサポーターとして、全日新に選手として2回戸田に来ました。前回、今回ともに、私は「戸田」に打ちのめされました。
ということで、去年初めて戸田に来たというボート部大学生の中ではヒヨっ子な私ですが、そんな私がヒヨっ子ながら感じたことを綴ります。去年の9.10月の話題で新鮮味が欠ける上、内容は結構ネガティブ、、、。全く誰得?!笑
インカレ ~初めての戸田~
私にとって戸田を訪れるのは、この機会が初めてでした。実は、選手としてインカレに出たいと思っていたのですが、実力不足で出場は叶いませんでした。正直、理想の立場で戸田に行けないのは辛かったです。しかし、戸田に行くとそんな思いが吹き飛びました。コース沿いに犇めく艇庫群、歩く屈強な選手たち。艇庫の規模も選手のガタイも全て私の経験からすると規格外です。レースを見ても、漕ぎや船の進み方、水上から伝わる気迫も全て桁違い。戸田に圧倒されました。
そして、高校時代のボートの友人とも運良く出会うことができ、話す機会がありました。そこで聞く世界も、私が経験するものより遥かに過酷で厳しい世界でした。試合で他校と戦う前に、部内での戦いがあり、もちろん前提として普段からの自分との戦いがあります。愛媛大学は小規模なボート部です。部員が少数で、やはり部内では他校ほどの競い合いや刺激は生まれません。私はその境遇に甘えて、温室でぬくぬくと生きてきたように振り返って思います。
それからは、今までよりもトレーニングに励みました。「メニューをすれば良い」から質を重視し、トレーニングの頻度も増やそうと努めました。でもやはり、状況が変わらないままで、自分でモチベーションを高めてトレーニングをより高度なものにすることは難しく、やはりどこかで甘えていました。諦めたようなことを言ってしまいますが、全国、世界中のボート部員の方には頭が上がりません。感服です、。
全日新 ~選手としての戸田~
ついに、インカレに出られなかった屈辱をレースで晴らす時が来ました。しかし、結果は敗復落ち。敗復では、最初から1位の艇に後ろに付かれ、そのままゴールされるという形に終わりました。内容はボロ負けという程ではないと思います。しかし、あっさり負けてしまったわけでないからこそ、今までで1番悔しいレースのように感じました。本当は、せめて準決勝くらいは行きたかったのですが、、、甘かったです。
唐突ですが、私は公務員を目指していて、試験勉強の関係で来年のインカレを目指すのは厳しいかなと入部当初から考えていました。そして、そもそも私が大学でもボートを続けようと決めたのは、高校のボート時代に全国大会に行けなかったことと、怪我で高校のボート生活の半分が消えたことでした。高校時代の全国出場の夢を叶えるため、大学で今までボートを続けてきました。そして、その機会は就職の関係で、大学2回の全日新が最後、、、そう!今回の全日新だったのです!しかし、それをものに出来ず戸田を去ることになりました。高校生の私は「準決は行って欲しかったな」とか言ってガッカリしそうです。しかし、辛い結果を受け止めて物事に区切りを付けることも、時には必要なのでしょう。でも、やはりこんな負け方で高校からのボート人生に区切りを付けられません。
という、ボートか就職かというバトルが私の脳内でしばらく繰り広げられていました。色々考えた結果、結局就職を優先し、部活には携わり続けますが、全国大会は目指さないことにしました。
今回の遠征でも、インカレの時と同じことを感じました。やはり、戸田に会した方々からはこれまでの努力が滲み出て凄まじいです。体つき、水上でのパフォーマンス、クルー間での協調性。今回は私も選手ということもあり、インカレの時と比べ、より生々しく感じました。
野暮用で、夜の戸田のコースを歩くことがあったのですが、艇庫の窓をチラッと見てみると、ウエイトに励む選手や皆が食トレに励んでいそうな食卓が見えます。コース沿いを数人でランニングしている人もいますし、ライトを付けて暗い中水上練習に励む人もいます。通り過ぎただけなので、詳しいことは分かりませんが、艇庫の前で、マネージャーと思われる方二人が、選手を介抱している場面に出くわしました。どうも、その選手が練習途中か練習後に、嘔吐してしまったようです。嘔吐やローアウトすることが必ずしも美談になるとは思いませんが、ストイックに自分を限界まで追い込んだのでしょう。やはり、私は、特に大学で生ぬるいボート生活を送ってきたのだなと思いました。負けた日の夜のコースということだけあって、そんなことを考えさせられる光景でした。
ボートにしろ何にしろ、なかなか、最後までやれるだけやりきった!と言えるくらいやり切るのはとても難しいことですよね。もしかしたら、そんなこと不可能で、突き詰めたらキリがないのかもしれませんが、今後の人生で一つくらいそのようなことができたらいいなと思います。今回もまたまた長ったらしい文章でしたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。次回はもうちょっと面白みのある内容になるように努めます、!