・当帰 とうき
セリ科、多年草で50cm~1mほどに生育し茎は赤く葉は複葉で縁にぎざぎざがある。独特の芳香を有し6~8月に白い小さな花を無数にロート状に咲かせる。
江戸時代に渡来、奈良県で最初に栽培したといわれ、北海道、東北地方でも近年多く栽培し種を蒔いた翌年に太く短い根を掘り起こし収穫している。妊娠、産後に体調が優れない時に用い回復したこと、実家に帰って養生ししながら用い婚家に戻ったことから当帰の名前の由来といわれる。
根を乾燥させ鎮痛、鎮静、解熱、抗炎、抗菌、末梢血管を拡張させるとし古くから代表的女性の薬草として冷え性、滋養強壮、更年期障害、婦人病に使われる。根だけでなく葉も、体を温める作用があることから浴湯として用いられる。成熟果実からトウキ酒が作られ血行をよくする。漢方で当帰芍薬(とうきしゃくやく)はよく知られる。
ご愛読戴きましてありがとうございます。よりよい情報をお届けしてまいります。