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[電子レンジ]食生活について語ろう

2023年07月02日 | 美容ダイエット

・ 電子レンジMicrowaveoven でんしれんじ
 物を加熱する方法を電波によって、開発したのは、1945年(昭和20年)にアメリカのレイセオン社のスペンサーPercy LeBaron Spencer博士で、レーダーの実験中に自分のポケットに入れていたキャンデーが低密度のマイクロ波エネルギー電波(レーダー用の極超短波)で、瞬間的に溶けた現象を捉えて、研究開発していったものです。日本への電子レンジ技術の導入は1961年(昭和36年)で、当初は業務用とし開発・利用で、その後に一般家庭用商品として徐々に普及していきました。
 マイクロ波(波長1~100mm、振動数30~3000MHz〔メガヘルツ〕の電磁波)により食品を加熱調理する器具が電子レンジです。
周波数の高い電波を利用し、食品の加熱用には、周波数(振動数)2,450MHzのマイクロ波が用いられています。食品中で一秒間に24億5000万回水の分子が激しく摩擦が起こり発熱します。
発振器としてマグネトロンMagnetronと呼ばれるマイクロ波発振管が用いられています。
金属製のキャビディ(共鳴箱)の中に食品を置き、その中へマイクロ波を放射してキャビディ内壁で乱反射させ、あらゆる方向から食品にマイクロ波を吸収させる構造です。場所により発熱効果の差異を生じるのを防ぐために、回転盤、電波攪拌器(金属製の羽)の類が取り付けられているものがあります。
家庭用では、出力500Wから2KW、営業用では5Kwクラスのものもあります。通常電力からマイクロ波(24億5000万回振動/1秒間)への変換、マイクロ波誘電加熱効率によりマイクロ波を食べ物に当てると、1秒間に24億5千万回も水の分子の振動します。照射する電波の周波数に応じてプラスの水素原子とマイナスの酸素原子が入れ替わる現象により、摩擦熱が発生します。分子レベルで摩擦熱を起こすことによって、食物を温めています。
加熱の原理として金属により電波を反射させ、ガラス・陶磁器・紙・多くのプラスチックは電波を通過し、大部分の食品・水は電波を吸収します。容器が熱くなるのは、食品が加熱されたことによる伝導であり、直接容器は透過し加熱されていません。
食品は、電波を吸収し、そのときの電波のエネルギーは熱に変わり加熱されるのです。電子レンジは、マイクロ波による加熱で、この性質を利用し食品を構成する極性分子(水)が高周波電解内で回転振動し分子間相互の摩擦により発熱します。
マイクロ波による加熱は、食品内部で熱を発生させ食品そのものを熱源としてしまうものです。
電子レンジで使えない使用できないのは容器で金属容器(金箔・銀箔も)、耐熱温度が低いプラスチック容器、発泡スチロール、アルミホイル、ガラス容器、木作成の容器、紙製品類です。
食品では、殻や被膜があるもの(ブドウトマト・ウインナー)、粘度の高い液体、.いも類、.厚みのある大きな肉類、乾物(鷹の爪やドライフルーツなど)、大量の辛いものや焦げたもの等です。
 従来のガスなどによる加熱方法の煮る、焼く、蒸す、揚げる、炒めるなどの調理方法は、熱源が外部に有り、その熱源からでる熱を反射、伝導、対流などのやり方で、食品の内部と外部の温度差が生じていることがあります。食品を短時間で加熱する目的で熱源を強くしても表面だけが焦(こ)げ、内部は、よく熱が伝わっていないこともあります。このことから、食品によっては時間を掛けてゆっくり加熱していかなければならないこともあります。
電子レンジによるマイクロ波による加熱は、食品の内部で水の振動によって熱を発生させ、食品そのものを熱源としてしまいます。従来からの加熱法で熱源から食品への熱の移動の必要がなく熱を効率よく利用することができます。

 電子レンジの短所として、短時間で加熱されるので酵素の活性が早く失われることになり、調理上旨みの熟成がよくないこともあります。また、短時間で水分の蒸発が大きく、水分を含む食品で、ある程度密閉した容器に入れたりラップをすることが必要です。焦げ目がつきません。
長所は、食器にいれたまま、短時間で加熱でき栄養素の破壊が少なくて済みます。再加熱が容易で冷凍の調理食品をそのまま加熱、殺菌でき、レストラン、コンビニ、機内食でも多くに利用しています。
現代では短時間で料理できる便利さは現代人には手放せない必需品としているようです。



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